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インタビュー記事についての備忘録

10.04.2019

Eine Notiz über den Interview-Artikel
インタビュー記事についての備忘録

はじめて7ページにもわたるロングインタビュー記事を書いたのは、編集者2年目の夏で、書き切ったと同時に熱を出したのを覚えている。いまでこそ、そんなことはないが(毎回インタビュー記事を書いて熱を出していたら、この仕事とはとっくに縁を切っていただろう)、2000字以上の記事の執筆にはとてつもなく時間がかかるので、本腰を入れないとこなせない。白状しよう、長い記事を書くのは正直好きではない。第一に、わたしは面倒くさがりなのだ。そして、よっぽど興味のあるテーマでなければ、他人の長文記事を読むのも避けている(ごめんなさい)。だから、今週中に2ページ(約4000字)のインタビュー記事を執筆しなければならない現実と向き合うだけで、相当なエネルギーを消費してしまった。

どうせやるなら、と今回はいつもと違う執筆方法を実践してみることに。テープ起こし(録音データを文章に書き起こす作業)に4時間かかってしまったことはともかく、まずはほぼ素起こし(そっくりそのままテープ起こしすること)したテープ原稿(約11000字)から記事に盛り込みたい内容を時系列に校正しながら書き出して、段落ごとにある程度完結させておく。そうして約6000字になったメモ原稿に、順番を入れ替えたり見出しをつけるなどの編集を加えながら、約4000字の初稿にまとめていく。インタビューしたひとの話し方が上手だったこともあるけれど(いや、ひょっとしたらわたしの取材力も上がったのかも……?)、これがなかなかうまくいって、思ったほど時間がかからなかったし、執筆がたのしかった。なぜ今までこうしなかったのだろう、と思うほど。もしかしたらこの先、長文記事を好きになる日がくるかもしれない。今日は備忘録として。

memo:週末、ベルリンから訪ねてきた知人とライン川沿いの公園まで散歩に出かけた。まわりのみんなにつられ、芝生の上にごろん。ああ、こんなに気持ちよかったなんて! 風景だけおすそわけ。

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