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まったりM&A現場閑話★のれん

暖簾(のれん)……

お店の入口にたれ下げられた、横に長細い布。
店の名前が書かれ、まさに『店の顔』となるシンボル。

なのですが、実はM&A実行時の会計処理でも「のれん」があり、

『のれん=①買収価格-②時価純資産額』

と定義されます。

この差額であるのれんは、財務諸表上の②では定量化されていない「将来の可能性やブランド力」によって発生すると整理されています。

のれんといえばお店の顔、つまりブランド力そのもの。
M&A会計でものれんという言葉が使われるのもなんとなくわかりますよね。

では、M&A推進者はのれんと聞くとどういう反応をするのでしょうか。

『のれん分け』もらえた、わーい(^^♪

とはなりません💦

「のれんの負担、重くない?」
「減損大丈夫?」

嫌そうな顔で、こんな反応が出てきます。

日本の会計では、のれんは何年かに分割して費用処理します(のれん償却)
なので、のれんが大きいと収益への負担が大きく、シナジー効果を高めて吸収するしかありません。

これが、「のれんは重い」と言われる理由です。

そして、のれん償却ができないくらい利益が下がる(赤字となる)場合、

『のれん減損処理』が必要になるケースも💦

その場合、会社全体に大きなダメージを与えることになります。

M&A会計の『のれん』をくぐると美味しいお食事が待っている……わけではなく、減損への圧力が待ち構えているのです。
おーこわ💦
私はラーメン屋の暖簾の方が好きです♫

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