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真奈美ちゃんの超簡単!財務諸表講座(^^♪ バリュエーション②マーケットアプローチ

「じゃあ、まずはマーケットアプローチの説明ね」
「お願いしまーっす」
「例えば、小巻が骨付きお肉を買うとするでしょ?安いか高いかどうやって判断する?」

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「100gあたりいくらとか、1個あたりいくらとか、他のお店の似たような商品と比較したりしない?」
「するする!私、自炊しないからお肉は買わないけど」
「……少しは自炊しなさい」

「企業の価値判定も一緒。他の企業がいくら?というのを参考にするのがマーケットアプローチよ」
「他の企業の価値って?」

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「上場企業であれば株式市場で株価が決まっているから、それが会社の価値になるの。株価✖発行株数(自己株除く)=時価総額というの。マーケットキャップともいうわ」
「なるほどね。他の上場企業の企業価値を参考にするのね。でも、お肉みたいに『100gいくら』みたいな基準ってあるの?」
「企業の価値はお金を稼ぐ力でしょ?だから、利益をひとつの基準にするの」

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「例えば純利益を基準にする場合を、PER(Price Earnings Ratio)というのよ。時価総額÷純利益ね」
「ふむふむ」
「企業AやBの平均PERが出せれば、企業Cの株式価値も算出できるってこと」
「簡単じゃん!」
「でしょ?でも、欠点もあるの。純利益は本業以外の影響見受けるし、キャッシュ創造力とP/Lは厳密には違うでしょ」
「たしかに、そう習ったわね。じゃあ、もっと精緻に計算する場合は?」

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「純利益の代わりにEBITDAを使うの」
「ふえ~。こんがらがってきたぞ~」
「EBITDAは営業利益+減価償却費!会計利益よりもキャッシュ創造力そのものに近い指標よ」
「おお、そういわれるとイメージがわいてきた」
「でしょ?株主価値ではなくて企業価値が使われているし、PERよりも精緻に事業本来の価値を算出できる便利な方法よ♫」

「よくわかったわ。確かにお肉買うのと変わらないわね。私はお肉買わないけど」
「もう……じゃあ、お肉以外の好きな商品でイメージしなおしたら?」
「うーん……やっぱりランジェリーかな」
「え!?」
「私がバスト90㎝Fカップで7000円……でも真奈美は80cmAカップで6200円くらいでブラ買えるってことね。うらやましいわ」
「……勝手に人のバストサイズ決めないでよ」

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