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「ことし訪れてみたい場所は?」という問いに悩む日が来るなんて......

ゆぴさんの「#新年書くチャレンジ」に参加しています。
【Day3 ことし訪れてみたい場所は?】

コロナ感染症が世界中に蔓延してからというもの、すっかり出不精になってしまった。

いち早くロックダウンを実行したイタリアに住み、ロックダウンが終わってからも白やら黄色やらオレンジやら赤のゾーン別行動規制に一喜一憂しているのだから、無理もないことかもしれない(6カ月以上無制限の白ゾーンだった我がロンバルディア州は、今日1月3日から若干規制のある黄色ゾーンに逆戻りである)。

旅行どころか来週の外食の予定もおちおち立てられない。よしんば旅行に出られたとしても、国内ならまだしも海外では、通過する国々の規制如何でイタリアに戻ってこられない場合もある。

そんな生活を2年も続けたことで、本来であれば旅好きな性格もすっかり鳴りを潜め、「冬眠」状態に入ってしまっている。「ことし訪れてみたい場所は?」という今日のお題にちっとも食指が動かないのだ。


「夏のバカンスはどこに行くか」が人生の楽しみの上位に上がるイタリア。ただでさえお喋りが止まらない国民だが、旅の話は別格だ。うっかり「ことし訪れてみたい場所」なんて話を始めたら、「〇年前に行ったあそこは良かった」とか、「同僚が行って絶賛していたからあそこに行きたい」とか、バカンス談義は千夜一夜物語のように止まらない。

約6000万人のイタリア国民が大好きなこの鉄板ネタは、談義というよりは自慢合戦に発展することが多く、正直辟易することが多かった。そんな友人や同僚たちとのバカンスの話が、いまは心から懐かしい。

「ことし訪れてみたい場所」

実際に行けるかどうかは別として、Google Mapを前にワクワクしながら、行きたい場所に想いを馳せる感覚を取り戻せたらいいと思う。そういえば今年は結婚10周年だし、制限が全部無くなる仮定で行き先を妄想してみるのも悪くない。

娘に「どこに行きたい?」と聞いたら、「パリのディズニーランド!」という答えが返ってきた。すっかり錆びついた旅のリハビリとしては悪くない近場だが、やはり欲をいえば、3年近く帰っていない日本が恋しい。娘の成長を母に見せたいし、温泉でリラックスしたいし、電子書籍ではなく紙で持ちたい本の買い出しもしたい......。

でも、ワクワクを膨らませた結果、妄想が現実になってくれないかな。2022年の最後にこのnoteを見たときに、「そんな所に行きたいなんて一言も書いてなかったじゃん!」というところに行けている、なんてハプニングが起こったらきっと楽しいだろう。

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