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 こんにちは.現在大学院博士課程で気候力学の研究をしている「いるかれもん」と申します. noteは2020年の10月から始めたのですが,当時書いた自己紹介などから状況や,やりたいことなどが変わってきたので改めて自己紹介と私のnote全体の紹介をしたいと思います. 第1節ではこのnoteについて紹介し, 第2節では自己紹介をします.

1. このnoteについて

 ここではこのnoteの概要と主要記事,マガジンの紹介などをしていきます.

1.1. 簡単な自己紹介と専門について

 私ですが(2021年8月)現在大学院博士課程1年生に在籍しておりまして,専門は気候力学と呼ばれる分野です. この気候という言葉は気温・風・降水などの気象要素の比較的長期にわたる平均的な状態を指す言葉です. その気候の変動や形成を扱う学問が気候力学です. すなわち日々の天気の変化や雲の発達など比較的短い時間スケールを扱う学問が気象学であることに対して気候力学は季節変化や経年変動,地球温暖や古気候変動などの時空間スケールともに大きな現象を扱う学問になります(*1). こうした長期の気候の変動を考える上で一つ重要な特徴としては「気候システム」という概念です. 気候とは例えば気温や降水の状態を表している言葉でありますが,この場合両者ともに大気の状態を表すパラメータです. では,長期にわたる気温変動や降水の変動を考える際には大気のみを理解することで気温や降水変動を完全に理解することができるのでしょうか? 答えはNoです. 長期の気候変動というものは大気のみならず海洋の変化,場合によっては陸面,極域では海氷,氷床,また海洋でも海洋の循環や温度などの海洋物理学的な要素のみならず大気-海洋を含む炭素循環も気候に大きな影響を与えます. 気候の変動とはこうしたさまざまな要素(「サブシステム」と呼ばれる)が複雑に相互作用している「気候システム」の変動であるといえます. すなわち,気候力学は気象学や海洋物理学などの気候に影響を及ぼす各サブシステムの学問分野を基礎としながらそれらの相互作用を含め気候システム全体を扱う非常に幅広い学問分野であると私は考えています. 実際私の修士論文は降水変動に関する研究でしたが,海洋に関してもかなりの解析を行いました. 

*1 : あくまでも個人的な説明です. ここら辺の説明の仕方は人によって変わる気がします. おそらくより専門家の書いた説明としては,例えば
北海道大学大学院 地球環境科学院 地球圏科学専攻 HP 
などに書かれています.  

1.2. noteについて

 私がnoteを始めた当初の理由は自分の考えを整理する中で当時持っていた悩みを解決しようというものでしたが,最近は少し考えが変わりました. 今の大きな目的としては自分の考えや感じたことなどを文章として残し,発信すること,もう一つは自分の専門分野に関する基礎的な内容を自分の言葉で解説し,発信していくことです. 両者ともにやってみたかったからやっているようなものですね. 特に後者に関しては昔から教科書を作ってみたいという野望があったのでその布石になればと思います.

そのためこのnoteの内容は主に以下の2つになります.
A. 自分の考えたことや日記などのブログ的内容
B. 専門分野や興味を持ったことに関する解説

以下に各記事やマガジンのリンクを掲載いたします. 

1.3. サイトマップ

 サイトマップです. 逐次更新します.

- A. ブログ的な内容

感じたこと・考えたこと・日記は以下のマガジンにまとめます.

- B. 解説的内容

 現在以下の2つの連載をしていきたいと考えています. まだ全く作成できていませんが早いうちに一本目を書きたいです. 気候力学の方を優先的に作っていくと思います. また,両者の連載に入らなそうなものをまとめたものも用意しています. 

-- B.a. 基礎大気海洋物理学

 こちらのマガジンでは大気や海洋での運動や循環を流体力学を元に記述する地球流体力学の基礎的な内容について解説していきたいと思っています.すなわち,風や海流を記述する学問分野です. 名前からわかるように流体力学を地球上の流体に適用した学問であると言えるのではないでしょうか. 
説明 : 地球上の流体である大気海洋の循環や日々の天気の変化は非常に複雑な物理現象であるといえます。また、これらを記述する流体力学の方程式は非線形偏微分方程式であり解析的に解くとくはできません。しかし、地球流体力学では議論の対象となる現象に合わせて適当な近似を与えることにより方程式を単純化し物理的な解釈を与えてきました。このようにして議論されてきた大気海洋中の波動・不安定現象等は私たちの日常生活にも密接に関わる一見複雑な日々の天気の変化や大気海洋循環を理解する礎となります。このノートでは日本を含む中高緯度の大気海洋力学の基礎的な内容について学部3〜4年生レベルの講義を想定して作成していきたいと思います。また、物理学の専攻している方々にもわかってもらいやすいように作成していきたいと思います。複雑な大気海洋循環や現象も物理学でその本質は捉えることができることを実感していただけたらと思います。

-- B.b. 気候物理あれこれ

 自分の専門により近い気候力学(もしくは気候システム科学)に関する内容について自分なりにまとめていきたいと思います. 今のところ,大気大循環,海洋大循環(風成循環),エネルギー収支,角運動量収支,大気放射学の基礎,大気海洋相互作用などの内容についてまとめたいと考えています. 個人的にはなかなか挑戦的な内容かなと思います. 最初は教科書的なものを目指そうかと思いましたが, 自分が興味ある内容や勉強した内容についてまとめていこうかなと思います
説明 : 「気候」(climate)は長期にわたる大気や海洋の平均的な状態を指す言葉です。すなわち、「明日の天気」などを議論するのが気象学であるのに対して、「ここ数年で気温変化」などの比較的長期の変化や平均的な状態を議論するものが気候学です。長期の気候変化は大気のみならず海洋や氷床など様々な要素が複雑に相互作用しながら変動します。こうした複雑な気候変化の理解のためには角運動量やエネルギーなど収支に基づく解釈も重要であるといえます。このノートでは大気物理学、海洋物理学をベースとして、長期の気候変化を理解する上で重要な大気放射学、角運動量、エネルギー収支、大気海洋大循環について解説していきたいと思います。この分野の内容に関しては日本語の教科書は乏しく、作成自体、挑戦的であることをご了承ください.

[第1節 更新記録]
2021.08.15 公開
2021.08.15 spoonとTwitterのリンクを掲載
2021.09.01. ノート連載に関する方法の変更. Qittaとの連携を明記

2. 自己紹介

 noteを始めたときにも自己紹介と当時noteでやりたかったことを一度記事にしたのですが,改めてここに自己紹介や今考えていることなど書くことができればと思います.なお,noteを始めたときに書いた自己紹介は以下のリンクになります.

 現在私は理学系大学院の博士課程1年生に在籍しており,気候力学や気候システム科学と呼ばれる分野の研究をしております. 気候力学や気候システム科学という分野の説明はこのnoteの紹介部分に書いてありますのでそちらを参照していただければと思います. 生まれは1996年,現在24歳で今年25歳になる男性です. 大学学部時代は教育学部教員養成課程で,理科が得意な小学校の教員を養成する学科に在籍し,卒業研究は量子力学に関する研究をしました. 初回の自己紹介では思いつくものを取り留めもなく書いてしまったので今回は大学に入る前から自分の人生を振り返ってみようと思います.

2.1. 大学入学前

 もともと生まれは愛知県なのですが,2歳で長野県に引っ越し,小学校入学前からは父親の実家で祖父祖母との二世帯住宅で18歳高校卒業までを過ごしました. 

 もともと理科(特に物理)が好きで,身の回りの自然や現象について考えることが好きでした. また,中学高校以降は自身の教わった学校の先生や,中学2年生の時にアメリカへホームステイした際のホストファミリーが教員であった影響もあり(途中色々な職業を夢見た時期もありますが)将来は教員か研究者を目指すようになりました.

 そのため高校入学から一貫して志望校は教育学部教員養成課程の理科を専門とする学科でした. 小学校教員という選択肢が最初からなければ理学部なども考えられたのですが,小学校教員免許を理系で取ろうとすると教育学部の教員養成課程という選択肢しかありませんでした. 高校時代は割とぼんやりした生活を送っていたと思います. 最初から志望校は決めていたので進路の悩みとかは当時なかったと思います. 部活は弓道部に所属していましたが,そんなに良い成績を出したわけでもないですし....ただ,文化祭の準備のために数ヶ月間休まず毎日学校へ通ったりした時期は懐かしいし,弓道もなんだかんだ楽しかったです. 

 そんなぼんやりした高校生活ですが,一つ思い出深いのは大学や国の研究機関などへ見学に行く機会が多くあったことかなと思います. 例えば首都大学東京(現在の東京都立大学)にて発生生物学の実験に参加させていただいたり,当時いらっしゃった物理の少し変わった先生(今では何冊も本を出版されている先生)に連れられて地元のコンデンサ工場の見学やJAXA,工業高校に行ったりしました. 今のやっていることに直接つながっている訳ではありませんが大学や研究所の研究室で実験をできたことは当時の私にとってとても貴重な経験になったと思います.  

 一方,勉強面では国語と地理は苦手,理科が好き,英語も好き,数学は微妙という感じでした. ただ,正直高校に入ってから理科は好きといっても化学は苦手で生物と物理は好きだなと思うようになりました. 私の出身高校では1年生で全員化学と生物が必修で2年生からは生物か物理を選択する形でした. 自分でもなぜか分からないけど化学は一年生の途中から苦手意識を持つようになりました. 何か,ガチャゴチャしているイメージを持ってしまったことが原因なのかなと思います. あと,実験で溶液とか扱うのがそんなに好きではなかったからのような気がします. 一方,1年生の後期から始まった生物はとても面白いと感じるようになりました. 正直中学校までは生物にはあまり興味がなかったのですが,中学校は扱わなかったようなDNAやRNAの話,遺伝の話,体内環境の調節の話など,生物の仕組みの巧妙さに非常に面白みを感じていました. 福岡伸一先生の本を読んでいた影響もあると思います. 当時の自分は「生物という視点を通してみた世界が面白い」と父親に向けて口にした記憶があります. 

 しかし,私の高校では2年生に進学する際に理系では化学必修で生物or物理のどちらかを選択必要がありました. 生物面白い期の絶頂だったので生物にしようか,それともより幅広い選択肢がありそうな物理にしようか悩みましたが,エンジニアの父の助言などもあり物理を選択しました. ただ,結果として物理選択をして良かったと思っています. おそらく生物選択だったら,どこかの時点で限界が来てしまっていたような気がします. そして何よりも物理の見方考え方というものが自分にとってとてもフィットする考え方でした. 私が考える物理の見方考え方とは,この世界には様々な現象があるが,メモ前にある現象の要素の中で余分なものを切り落としていった時に最後に残る本質とは何かを見抜くことだと思います. すなわち物理的な考え方とは引き算的な考え方なのかと思います. より少ない公式や基本定理から多様な現象を説明しようとする物理学は学んでいて時に感動したりすることもありました. また,物理を学ぶ中でそれまでそんなに好きではなかった数学も好きになれました. 

 さて,高校3年生になるとまた科目選択がありますが,この時の争点は数学Ⅲを履修するかしないかでした.その選択で私は理系物理選択にも関わらず受験で使わないという理由で数学Ⅲを履修しないという選択肢を取りました. この選択はのちの自分に大きく影響しているようないないような. 私の第1志望の大学初め,国立大学の教育学部で理科を専門とする学科の多くは数学Ⅲは受験科目で必要ありませんでした.もっと言えば理科の受験科目も基礎2科目+専門1科目で対応可能でした.そのため,苦手だった化学については有機化学や無機化学は受験用の勉強を全くしてませんでした.そのため,私立で併願できる学校がありませんでした.もし生物選択なら結構選択肢は数学ⅡBまでしか履修していなくても受験できる学校はたくさんあったと思いますが物理は使うけど数学は文系仕様というなんとも奇妙な科目で受験できる私立の学校はありませんでした.結果,出願したのは国立の前期後期試験のみというかなり背水の陣のような大学受験をしました.しかも,それまでの模試で第1志望大学はずっとE判定しか出したことがありませんでした. ただ,定員増加の影響などがあり私の年は第1志望の大学の受験倍率は国立大学の割には低く,何とか合格することができました.

2.2. 大学学部時代

 定員の増加などの運要素のおかげもあり第1志望の大学に合格し,ほっと一安心して大学生活はスタートしました. ただ,入学直後にまた一つ分野の選択がありました. 私の出身学科では「小学校・理科」という括りで受験・入学をするものの直後に物理,化学,生物,地学,理科教育の中から一つ自分の専門を決める必要がありました. もちろん私は物理教室を第1志望で提出して配属になりましたが,ここで一つ危機感を感じました.それは数学Ⅲを履修していなかったことです. おそらく周囲の話を聞いても物理選択で数Ⅲを履修していなかった人はいなかったように思います. そのため私は数学の授業をかなり大切に受けていた記憶があり,授業が終わったら必ず復習するようにしていた記憶があります. 運が良くその授業が高校の微分積分の復習レベルから始まる授業であったため大学に入ってからでも物理に必要な数学のレベルに追いつくことができました. その他にも高校時代には学んでこなかった分野であっても大学からまた学び直したりできたので,大学以降の学びは本当にその人次第だと思います. 

 大学での学びはかなり広い分野に渡りました. なんせ専門科目は物理中心と言っても理科全般について学ぶので物理・化学・生物・地学全分野の授業がありましたし,教育学部ということで教員になるための教育に関する授業や,小学校免許課程ということで,小学校の各教科の教材研究の授業と教育法に関する授業などかなり幅広く学んだと思います. 量子力学からピアノの授業まで大学で受ける人は世の中そんなにいないと思います. 今の私にそこで学んだ内容は直接役に立ってはいませんが大学の4年間で様々な分野の先生から授業を受けることができたことは大きな財産だと思っています. 

 そんな様々な授業を受けた大学生活でしたがやはり最も印象に残っているものは教育実習でした. 私は主免許(卒業要件として取得しなければならない免許)である小学校免許と中学高校の理科の教員免許を取得するために大学の附属小学校に3週間,公立小学校に3週間,附属高校に2週間の教育実習へ行きました. 最初の教育実習は大学3年生の時の附属小学校実習です. 初めての教育実習は非常に緊張しており,毎晩授業実践に対する不安が強かったです. そして児童との距離感に悩み続けた3週間でもありました. 児童に対してどれくらい教員として介入していいか分からず,ひたすらに児童を見続けた日々だと記憶しています. 授業の方も最初の方は本当に酷いもので児童に申し訳ないと思いながら授業をしていました. それでも最後の週,各教科で3人ずつ行う研究授業をすることになりチームで準備を続けました. 授業の肝となるアイデアは私が出したものではありませんでしたが, 授業自体は児童が活発に活動するいい授業ができたような気がします. そして,今でも忘れないのが最終日の休み時間です. それまでの私は授業準備を優先して休み時間もあまり外に出ずに理科室で授業準備をしていましたが, 最終日は思いっきり児童と体を動かして遊びました. その時初めて児童と緊張感なく接することができました. それまでの私は教師として子供に接するという規範意識みたいなものを意識しすぎていたり,どのように児童との信頼関係を気づくのか頭で考えるばかりで児童との交流を楽しめていませんでした. しかし,この時に感じたことは児童と一緒に体を動かせばあれこれ考えなくても児童との信頼関係を気づくことができるのだなと,こう書けば当たり前のようなことかもしれませんが当時の自分はハッとさせられました. 2回目の教育実習は4年生の5月,公立小学校で実習でした. 3年生の初回の実習は大学の附属校ということもあり学力レベルはかなり高いレベルでした. 一方,4年生の実習校は校長先生自ら(児童の学力などのレベル的に)非常に難しい小学校であると仰っていたほど難しい小学校でした. 実際授業の様子を見てみると小学校4年生なのにカタカナを書くことができない児童などが多くいて,確かに学習に困難を抱えた児童が多い小学校でした. しかし,そのようなクラスでしたが私はそこの子供たちが大好きでした. というのも,とにかく元気で明るいクラスだったからです. また,裏表のない児童達で,とても接しやすい子供達でした. そのようなクラス作りできたいたのはそのクラスの担任で私の実習担当教員のクラス作りのおかげでだったのでしょう. そこで学んだことは小学校におけるあいさつの重要性です. 自分が小学校の頃は,なぜあんなにしつこく挨拶指導をされなければならないのかわかりませんでしたが, 教育実習生として小学校の現場に入るとその意味がわかりました. 大きな声で挨拶をすることで児童の切り替えのきっかけやクラス全体の雰囲気につながるからです. そしてその担当教員のアドヴァイスで私は実習の最初の方からガンガンTA的な立場で授業の手伝いなどをしてました. そうしたら初回の授業からかなり緊張せずに授業できたことを覚えています. 「あれこれ考えるよりとにかく飛び込む」という頃が子ども相手には大切なんだなと実感しました. そして,最後の教育実習となった4年生秋の附属高校での実習はまた違った様々な刺激を受けた実習でした. また,自分自身の物理感というものも変化した実習であったと感じています. とにかくその学校では実験を重視し,本物主義の物理教育を行なっていました. 私自身が高校時代にやったことのない実験を指導することとなりかなり準備をした記憶があります. しかし,その実習は自分が学んできた物理というものを振り返る時間にもなり,いい意味の絶望感を初めて味わいました.

 さて,その一方で学部の3~4年生は大学卒業後の進路を考える時期でもありました. 私はそのまま学部時代の大学院に進学するつもりで過ごしていたのですがこんな噂を耳にします. 「修士課程が改組して無くなるらしいよ」.寝耳に水です. 聞いたことありません. 国立大学大学院修士課程がなくなるなんて.... しかし,噂は本当で,修士課程がなくなったわけではないのですが,大幅な縮小となり私たちの学科の先生の多くは教職大学院の担当になりそのまま研究室に残っても修士号は取れないという状況になりました. さらに,アカハラやらアルハラで2回目も研究室が代わり卒業研究を行う研究室に配属になったのはなんと4年生の6月でした. そんな感じで修士号を取るためには外部の大学院へ進学せざるを得なくなったわけです. この時ばかりは運が悪かったですね. そのような事情で大学院探しがはじまりましたが,物理系の大学院へ行こうか,元々興味は持っていて大学でも授業を多くとっていた地球物理・大気海洋系へ進学するのか迷っていました. ただ,物理学の分野で興味があり,大学院から飛び込んでもなんとかできる自信がなかったことと,その時参加した研究インターンなるものの影響で気候システム科学という分野に興味を持つようになりました. そのままそのインターンに参加した研究室に入ることができる大学院の研究科・専攻を選んで受験することにしました. 格上の大学院ということもありかなり不安要素もありましたがありがたいことに拾っていただけました. そんな感じで分野も大学院も変えた私の大学院生活が始まりました. また,当初から博士課程進学を考えての大学院生活を始めました.

 ちなみに大学の4年間(厳密には途中で辞めてしまっているので3年半)は混声合唱団に所属して歌っていました. 合唱との出会いも大学時代の大きな出来事です.

2.3. 大学院進学以降

 さて,大学院修士課程に進学しました. 分野も大学院も変えたので本当にピカピカの1年生気分です. 憧れて入った大学院でしたが,分野も変えたこともあり正直M1の時は授業に追われて大学1年生をもう一回はじめたみたいな感覚でした. しかし,それまでうっすらとしか学んだことがなかった内容についてかなり詳しく,基礎から高度なレベルまで授業で扱ってくれたためとても充実していた日々でした. 同期とも仲が良くみんなで卓球をしたりと学生生活らしい時間も過ごせたかなと思っています. 

 M2になっても研究室に通いながら同期と忙しいながらも楽しい院生生活を送る......はずだったのですがコロナの影響でM2の9月まではほぼ自宅に篭って週に1度指導教員とミーティングという生活を送りました. 秋以降は研究室に通うようになりましたが,修士論文を仕上げるというのはとても大変でした. 度重なるミスやエラーなどに苦しみ不安に駆られながら追い込んでいきました. 若干精神を壊して大学保健センター精神科に通いながらではありましたが,なんとか修論を書いて提出しました. 

 そんな感じで修論を書いたのでそこから先も研究者を目指していくのか,自分自身に疑問を抱きながら過ごしました. その結果,博士課程に進学すもののやはり教員を目指そうという気になり博士1年の前期は教員採用試験の試験対策に費やすことになりました. しかし,教採の勉強....なかなか本気になれませんでした. その一方で一度研究から離れた方が自分の研究分野についての話など気楽に聞けるようになり,やはり気候の研究を続けたいと考えるようになりました. そうしてもう一度博士を目指して研究を再開する決意を固めました. 

その際に自分に対する覚書として以下の記事を書きましたのでもし興味ある方はどうぞ

最後に

  かなり長文の記事になってしまいましたが,サイトマップと自己紹介はこんな感じになります. 自分の自己実現ややりたいことのためにこのnoteをはじめました. ただ,気候科学のノートや自分の専門に関する内容についてはプライドを持って皆様に見て欲しいと言えるような記事を書いていきたいと思っておりますのでお応援していただけたら幸いです.

[第2節 編集記録]
2021.08.15. 公開
2021.09.01. Qitta連携

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