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見つけた星を数えましょう(創作大賞2024感想とあとがき)

note創作大賞2024の投稿期間が終わりました。

約3ヶ月くらいでしたが…なんだかお祭帰りのような余韻とさみしさを感じますね。

今回、私は創作漫画部門で1作だけ参加しました。

 フルカラー、125ページの大作。
 ドラゴンと少女の友情物語。どんな存在だって、いつからでも生き方を選べるし、良い友達はきっと支えになる。そうして選んだ未来は、すべてが報われるとは限らないけれど、それでも尊い何かは残っていく・・・そんなことを思いながら描いた作品です。
 もしひと言でまとめるとしたら、最後はやさしさが勝つんだぜって感じでしょうか・・・。

 ありがたいことに、感動した、泣いた、なんてコメントをいただくことが多いのですが、たぶん読者の中で一番泣いているのは私自身・・・笑。

 そもそも応募するつもりで描いていたわけではなく、前々から描いていて、もうすぐ完結する!なタイミングで創作大賞2024の時期が巡ってきた形での参加でした。いろんな方に届く、ほんとうに良い機会をいただけました。


 今回の創作大賞については、とにかく沢山読みに行く!ということを意識していました。
 というのも、島ドラゴンの約束を完成させたのは創作大賞真っ只中の5月。残り2ヶ月でもう1作、とも思ったのですが・・・大作を描ききった後でもあったので、思い切ってインプット期間に。

 色んな方のnoteを読みに行ってスキを押したりコメントするのはいい刺激をもらえました。相手から読みに来てもらえることもあって、ちょっと宣伝効果もあったかな。

 そんなわけで、ここからは読んだ中で個人的に「特に良かった!」と思ったnoteをご紹介します!(創作漫画部門中心です!)

創作漫画部門

未完のものたち

 学生時代に書いた未完の小説を巡るお話。学生時代とかに何かしら創ってた人からすると、痛さや恥ずかしさを思い出すかもしれない。とてもコミカルで面白いのですが・・・すごくすごく熱い作品でもあります。

ひとりぼっちのヤン

 絵本のような可愛らしい絵柄と表現が素敵な作品。マンガを読んでるだけなのに、爽やかな風が吹くのを感じ取れます。作者のハイハイミミさんご自身がよくよくショパンについても調べていらっしゃるようで、作品で癒されたと思ってほかのnoteを見に行くと・・・少し賢くなった気分になれます。

はじめての転校

 多感な時期。ちょっとした日常にもおっかなびっくりな中学生の気持ちが描かれています。何か劇的なことが起きるような、でも起きないような、ほんのりドキドキしながら読める作品です。本編終了後につい思いを馳せてしまうのは私だけではないはず・・・!

トランクライン

 近未来、現代よりももう少し宇宙が近づいた時代を生きる、ある清掃員さんのお話。技術の進歩はいろいろなものを置き去り進むかもしれないけれど、人々の暮らしは続いていくし、そこには必ず誰かの善意が宿っている・・・そんなことを思う作品です。改めて、現実世界のエッセンシャルワーカーさんたちにも感謝!

「引き出しにしまった話」

 高校時代の友人、井波さんと棗さんの切ない距離感、関係性のお話。伝えられた気持ちと、返せなかった思い・・・過ぎていく時間と変わらない距離感がなんとも言葉にしがたい。読んだ後の余韻がすごい作品です。こちらも感想記事を出しました。

オフィスでおしごと

 1Pマンガ。明日から付箋で遊びたくなる1作。シリーズものでほかにもたくさんエピソードがあります。とても疲れた日に読んでもクスッと笑って元気がもらえる作品。まるで一口サイズのチョコレートみたいな良さです。



エッセイ部門

小学生になる息子と電車で12時間、行って帰って見つけた旅の終わり。

 「とにかく、とおくにいきたい」なんて幼いがゆえに抽象的で、すごい無茶ぶりをした息子さんと、それに応えたお父さんのとある一日のエッセイです。振り回されて大変だけど、でも一度きりのかけがえのない旅路。読むと胸がポカポカします。


注目されたくない願望強めのわたしが、花嫁になった日。

 目立ちたくないのに、結婚式をすることになった花嫁さんのエッセイ。式場見学から挙式までの心境がとても丁寧に語られていて、まるで当事者気分になれます。人生の一大イベントに取り組むことは、自分や周りの人たちと向き合うこと、そして感謝を伝える機会でもあるんだなぁとしみじみ思いました。


恋愛小説部門


短編「胡桃と僕のありふれた日常」

 可愛らしくて明るい看護師、胡桃さんと、それを見守る楽さんの日常を書いた短編小説。ふたりの結婚と第一子誕生に至るまで、毎話起きるプチ事件が面白おかしい1作です。ツッコミを入れながら楽しく読めちゃいます。



「紅茶の時間」

 双極性障害の女性、雪乃さんが、無愛想な男性、ひかるくんとの出会いや恋愛を通じて成長していく小説。重たい展開もありますが、その分読み終えた時の感動もひとしお。舞台になっている北海道の季節感の描写が細やかで、土地の空気感を感じながら読める作品です。


オールカテゴリ部門

バースデーバルーン

 頭が大きくなっていく妹をめぐる短編小説。起きていることはとてもファンタジーだけれど、それを取り巻く人々の気持ちはとてもリアリティ。読むと胸が締め付けられて、そして・・・。最後まで読んで、タイトルがずるいなぁときっと思うはず。




以上、創作大賞2024の感想とあとがきでした!!

まだ読めてない作品もあるので、応援期間中に読んでいきたいですね。

よければサポート、お願いします!いただいた応援でペンタブの芯を買ったり、更に良い作品でお返しします。