無条件に今年はみんなえらかった
早く終わってしまえと何度も願った2020年が、終わりを迎えようとしている。
もうずいぶんと暗くなった仕事終わりの帰り道で、何もないのになぜだか泣きたくてたまらないのは、たぶん疲れてるだけだと思うから早く寝よ〜って思えるようになったのは、間違いなく今年の成長。
歩道橋から夜行バスの駅を見下ろして、思いたったらすぐにでも会いたい人に会いに行けたあの頃が、違う世界のことみたいに感じて切なくなった。
よくテレビで見かけていた人が自ら命を絶って、通勤電車が人身事故で止まって、道路でしんだ猫を見かけて、蚊を殺して、今まで生きてきて、いちばん死を身近に感じた。
背が伸びるときに膝が痛むように、今年はよく心が痛んだ。変わってしまった世界の中で、わたしもたくさんのことが変わってしまった。それはわたしにとって必要な変化であり、成長だったこともあると思う。
大人になるにつれて、褒められることって少なくなると思う。だからみんながえらかったこの世界で、自分をただただ褒めようと思う。
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