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イタリア人女性と東欧の女性と飲んだ夜のこと――飲酒運転、スピード違反、文法、話題、フレーズをアレンジして外国語を使うという言葉の美学――
ローマで会ったイタリア人の女性と、ルーマニア人の女性、すごくいいひとで、一緒にお酒を飲んでいて楽しかったんだけど、このふたりには共通してる点があって、そのことを夜、お酒、飲んでる時によく思い出す。 こっちにもウイスキーはあるけど、みんなワインかスピリッツを飲むから、パーティとか女性との食事の席でウイスキーを飲むと目立ってしまうし、日本ではワインは高級品だっていうイメージがあるから、会社の飲み会とか、仲がいい男友達の前で「ワイン飲みたい」っていいづらい感じはどうしてもつい
イタリア美学Ⅻ――フィレンツェにあるイタリアンジャパニーズレストラン「心」の豚の角煮丼と、日本人がイタリアに住んで仕事するっていうことの意味について考えてみた――
フィレンツェにいて、街のひととはたまに話す機会があるし、イングリッシュパーティーに出たり、語学交換アプリ使ってイタリア人と話したりしても、不思議なことにフィレンツェのことをフィレンツェって呼ぶひとは少なくて、みんなフローレンスFlorenceって言葉でこの土地を呼んでる。 だからここでもフローレンスっていう言葉を使うことにするけど、僕個人は自然が豊かで、穏やかな街だなぁって感じがして、すごく好きだ。 僕が宿泊してるホテルの近くには、「心」っていう名前のイタリアンジャ
フェデリコ・フェリーニ『女の都』、愛すべきナポリの男女観――追いかけられる愛、追いかける愛、気の強い女性と、めんどくさがりな男性――
イタリアに来てから、フェデリコ・フェリーニの『女の都』という隠れた名作のことをよく思い出す。 あの映画は、バスを降りた挙句、マルチェッロ・マストロヤンニが演じる道に迷った男は、「香水の匂いは嫌いだ」という不思議な魅力を持つ女性の道案内により、森の中にある、女性が集う館に入るんだけど、そこがまた複雑な人間関係のある館で、最終的に、いろんな女性に会って対話し、その森から出るという内容だ。 マストロヤンニが演じる男が、ドイツ人の看護師と熱い一夜を過ごすことを思い出したあとすぐ
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