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スタッドレス履いて行く先は


3ヶ月ぶりのnoteです!


こないだ京都市内~美山荘の
送迎のお仕事に行ったときの話です。

奥座敷の貴船や
天狗の鞍馬をまだまだ北へ走った山中にある
素敵なお料理処なのですが、

道中だんだん雪深くなってきて
到着すると本当にきれいな銀世界!
トップの写真がそうです。


私がお連れしたお客様がお食事に行かれて
駐車場で待機していると、
もう一台弊社ハイヤーが来ました。

そのお客様は杖をついたご高齢の女性と
その付き添いの4,50代の女性。

お店の方が気を利かせて
「車内は寒いでしょうから」と
もう一台のドライバーと共に
暖かい小屋へ案内され、
お茶をすすっているところに
付き添いの女性が戻って来られました。


「私は食事しないんです、ここで待ちます」


話を聞くと、
付き添ってきた高齢の女性Sさんは
兵庫県にお住まいの透析患者さん。

なのに


酒豪で喫煙者!
足も悪く、一人では歩けないにも関わらず
あそこに行きたい、あれがしたい
周りの人の心配をよそに
行動力MAX!の
スーパーおばあちゃんだそうで。


「先月は宮城の松島に行きました。
毎年1,2回、富士山にも行くんですよ。」


え、すごい。
透析されてるんですよね?


「じっとしててもどうせ後が長くないなら
やりたいことを全部やっておきたい
ということなんでしょうけど、
周りが神経使いますよ~」



私はそれを聞いたとき、
確かに、介護するほうが疲れるわ。
とも思ったけど、

驚きと同時に
かっこいい生き方だなぁと
ワクワクしたんです何故か。


Sさんは
精一杯生きていることを楽しんでる
というか
周りにどう思われるか、なんて
全然気にしてなくて、
信念があって、強くて、
素敵な時間の使い方じゃないですか。


人に迷惑かけないことに
越したことはないです。でも
迷惑かけずに生きられる人なんていないです。


どうせ同じ時間を過ごすなら
病床と、雪景色の京都
どっちを選ぶか
考え方の大事さを
思いがけず学んだ日でした。
なんだか元気になりました。


突拍子もない行動を許してくれる人が
周りにいたってことも
Sさんの人徳というか
恵まれてたんだろうなぁと思います。


お食事が終わって
出てこられたSさんは
本当に本当に良い笑顔で、
お店の方と付き添いの女性に
支えてもらいながら
車に乗り込んでそこを後にされました。



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