見出し画像

予測不可能な展開に驚愕!「鏡の国」

あけましておめでとうございます。
読書子です。
年明け1発目に紹介する本はこちら。
岡崎琢磨作「鏡の国」

テレビで紹介されているのを見て、手に取った小説です。
めちゃくちゃ面白くて、一気に読んでしまいました。
また、「鏡の国」の登場人物それぞれが心に傷を抱えていて、一生懸命前に進もうとする姿にグッとくるものがありました。

では、簡単にあらすじを紹介します。
大御所ミステリー作家・室見響子の遺作には削除されたエピソードがあった。

室見響子の最後の作品「鏡の国」の出版準備をしてる最中、響子の著作権を相続した姪の桜庭怜は、担当編集者から上記の言葉を突然聞かされます。
怜は疑問に思いながらも「鏡の国」の原稿を再度、最初から読み始めますが・・

果たして、削除されたエピソードは存在するのか?
そもそも、なぜ響子はこのエピソードを削除したのか?
物語の最後に驚愕の真実が明かされる。

担当編集者によると、「鏡の国」の1賞~終章の間に削除されたエピソードの手掛かりがあるとのこと。
室見響子の姪である怜と1章、2章・・と「鏡の国」を読み進めてきましたが、特に違和感もなく、読めてしまいました。
ただ、全ての真相が明らかになった時、「マジか!!」と思わず声に出してしまいました。
それくらい、衝撃的で面白かったです。

そして、本作のタイトルにもなっている室見響子の遺作「鏡の国」では、身体醜形障害を抱える香住響という名前の女性が主人公です。

幼い頃、響には新飼郷音という名前の親友がいて、2人はアイドルを目指していました。
しかし、ある事故がきっかけで2人は疎遠になってしまいます。
数十年後、大人になった響は仕事で偶然、郷音と再会し、そこから物語が進んでいきます。

実は響と郷音が疎遠になった事故とは「火事」です。
旅行のお土産のアロマキャンドルを渡しに響が郷音の家へ遊びに行ったのですが、その際、アロマキャンドルに火をつけ、それが原因で火事になってしまいました。

ただ、物語が進むにつれて、火事が起こる前に泥棒が入ってきて、その泥棒が放火したかもしれないという疑惑が浮上します。

響と郷里は、響の先輩・久我原巧や響と郷里の知人である吉瀬伊織と協力して、火事の原因を調べることになるのですが・・
最後の最後に驚きの事実が判明します。

果たして、響たち4人は火事の真相を突き止められるのか?
そして、室見響子が削除したエピソードとは一体?

気になる結末はご自身の目で確かめてみてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?