『戦略がすべて』 瀧本 哲史  読了

元マッキンゼー、エンジェル投資家、経営コンサルタント、京都大学客員准教授という物凄い肩書を持ちながら、2019年に47歳という若さで亡くなり、その死を今なお惜しまれている瀧本 哲史さんの数ある著書の中の一冊。

内容としては、Amazonレビューにある通り、雑誌の連載の再編集のため、一貫したメッセージに乏しく、また2015年出版ということもあり東京オリンピックへの期待感も今となっては若干の違和感があるものの、内容としては分かりやすく読みやすいものだった。

本書のひとつのテーマは、「コモディティ化する社会でいかに生き抜くか」ということであり、それらがAKB48等の卑近な例を用いて説明されている。
丁度先日KDDIがジョブ型雇用への転換を発表したこともあり、人材としてコモディティ化(本書の例でいえば、「コンビニ店員化」)しないためにも、イノベーションを個人レベルでも志向することは益々重要となっていくに違いない。

私も『戦略がすべて』 というタイトルはこの本にそぐわないと思うが、今日の情勢に当てはめて読めば、新たな視座が得られるのではないだろうか。

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