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自らの視力と聴力を奪う
皆さんは昼休みはどのように過ごすだろうか。
・同僚とランチに出かける
・行きつけの定食屋で1人ランチ
・公園で静かに過ごす
・仕事で疲れ過ぎて机の上に突っ伏してる
だいたいこんな感じだろう。
私は多くの場合、自分のデスクでお昼を食べた後は職場周りを散歩することが多い。
何の変哲もない昼休みに聞こえるかもしれない。行動そのものに違和感はないだろう。
しかし、「自分自身の能力を低下させる」という点は少し特異かもしれない。
どういうことかと言うと、私は昼休みに入ったと同時に眼鏡を外し、イヤホンを耳に挿す。
私は目が悪くて、眼鏡を外すと視力は大幅に下がり、睨むようにしないと、人の顔を識別できなくなる。
更に、イヤホンをすることで外からの音をシャットダウンする。こうすることで、私は外部と切り離される感覚になる。
私にとって音楽を聴くというのはあくまでもサブに過ぎず、本命は外部との切り離しである。
何の意味があるのかと言うと、人に話しかけられることがなくなる。
それだけなら、「イヤホンをするだけで良くないか?」と思う人もいるだろう。
甘い。確かに、イヤホンをしていると「この人は何か聴いているのかな?」と思われ、話しかけられにくい。
ただ、イヤホンをしている側(この場合は私)が知り合いの存在に気がついた時には、何かしら挨拶をしたり、相手によってはイヤホンを外して話しかけたりする必要がある。
・話しかけようかなどうしようかな
・この人はそこまでの関係性ではないか
・でも向こうがそういう関係性だと思っていたらどうしよう
こんなことを考えるのが大変煩わしいのである。
目が悪い状態ならば、そもそもこちらが知り合いに気づく可能性が大幅に下がる。
「自分が気づかないだけで、相手がこちらに気づく可能性は変わらないのでは?」とツッコミが聞こえてきそうだが、
相手がこちらに気づいているかもしれないということに、こちらは気づくことができないのである。
(何を言っているか分からない人はゆっくり読んでみてください)
そのため、「今すれ違った人はもしかしたら知り合いだったかな」とか、「声かけた方が良かったかな」とかそのような心配が浮かんでこないのだ。
万が一、こちらに気づいた知り合いがいたとして、後日「あの時あそこにいた?」とか「無視したでしょー」とか言われたら、「すみません。実はあの時コンタクトしてなくて、あんまり見えてなかったんですよ。」とか適当に誤魔化しておけば良い。
「何でこんなクソ面倒くさいことをするのだろう」と思う方もいるかもしれないが、というかほとんどそうだろうが、理由はいたって単純である。
昼休みは静かに自分の世界に入って休みたい、ただそれだけなのだ。
・人と関わるのが嫌い
・馴れ合いたくない
・我は孤高なり!
こういうことでは決してない。
仕事で人とたくさん関わるため、昼休みくらいは1人モードにならないと疲れてしまうのだ。
人と関わるのは嫌いではないが、楽しいこと、しんどいこと、どちらの場合でも頭、体、精神の体力ゲージは削られるのだ。
そのゲージを回復させるために、昼休みは文字通り休んでいるのである。
そのため、私は昼休みにランチに誘われると、嬉しさ6割、「体力ゲージを回復できない…」という戸惑い4割くらいである。
ならば、「誰からも誘われない方が良いのか?」と思うかもしれないが、それはそれで寂しいのである。
「毎回誘われるのはちょっと…だけど月2回くらいは誘って欲しい」、そんな感じである。
「何とも面倒くさいやつだ。」
そんな声がnote越しに聞こえてきそうだ。
でも、そんなことは、この文章を打っている自分が1番分かっている。
※ここまで読んで、「私も共感したので実践してみたい!」と思った変わり者の方がいらっしゃるのなら、
・車通りの少ない場所を歩く
・足元には気をつける
といったことはきちんと守りましょう。
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