㊼本当なの???全米住みたい街No.1オレゴン州ポートランド
2018年3月の記事です。この時の、旅の全体像は以下でした。
3月1日(木)にアラスカ航空便で、ポートランドに旅立ちました。
16時20分発、20時6分着の便だったので、4時間で到着すると思っていました。飛行機の中で4時間経過後に気づいたのが、東海岸と西海岸の時差3時間を忘れていたことです。
ボストン→ポートランドはアラスカ航空直行便で7時間もかかるのです。絶望…( ;∀;)です。
アメリカは本当に広大な国です。成田空港からタイのバンコクまでの飛行時間と同じ7時間です。
今回、ポートランドに向かったのは、
全米住みたい街No.1オレゴン州ポートランドとはどんな街なのか?本当に住みやすいのか?
をこの目で確認するためです。
まず暮らしやすさという観点からすると、州税が0%(ボストンの州税は6.25%)なので確かに暮らしやすいはずです。
地球の歩き方の紹介文によれば
「地産地消やDIY、フードカート、自転車道の整備など、町の施策や住人の暮らしぶりが注目を集める、オレゴン州最大の都市ポートランド。路面電車やバス路線網が充実し、ひどく治安の悪い場所もなく、車がなくても快適に観光を楽しむことができる町だ。近年は移住者も多く、アメリカ国内の情報誌で「住みたい街No.1」に選ばれるなど、人気はとどまるところを知らない。」ということらしいです。
空港から敢えてUberを使用せずに、公共交通機関のMax Light Trailという路面電車を使用してみると、路面電車のなかで地面に横になっている浮浪者のような方がいました。
職員さんが彼に対して、「ここに寝てはいけない。ちゃんと座るなら座って」と言っていた。彼は、不満そうにぶつぶつ言いながら車両を移動していたが、これがポートランドで最初に目にした光景でした。
そして、その後もTrailが到着する駅には多くの浮浪者の方たちがいて、地球の歩き方の説明との違いに意外だと感じました。やはり、現地に行ってこの目でみないとわからないことは多いのです。Seeing is believing(百聞は一見に如かず)。
翌日も、街中で多数の浮浪者の方を見かけました。
浮浪者が多い=街の治安が悪いというように結論を急ぎ過ぎることなかれ。ひょっとしたら、街の治安が良い→浮浪者でも十分質の高い暮らしをできる→浮浪者が増えるという流れにあるかもしれません。
現地で勉強している日本人の方に話を伺ったところ、「失業率は他州と比べて低いし、そもそも街中のスタバ、ピザ屋、グロッサリーなんかではそういう若者を積極的に雇用するようにしています。ただ、働き出しても長く続かず、また路上に戻るようです。市のホームレスシェルターの支援も厚く、仕事探しの面接用にスーツや靴を貸したり、散髪代を出したりもしているみたいです。」というコメントをいただいた。
つまり、豊かさの象徴として浮浪者の方が多いのです。
しかし、問題は彼らの「諦め癖」です。これを聞いて、モンゴルのマンホールチルドレンの自立支援に携われていた照屋朋子さん(以前のインタビュー記事はコチラです)を思い出しました。短期的な行政支援ですと、自己肯定感が低い方たちは、もともとの楽で心地の良い暮らしに戻ってしまう傾向があるのです。
というように、複雑な気持ちになった一面、このポートランドには、私がまた訪れてしばらく滞在したいと思う予想外の要素がありました。
それは、Powell’s Booksという中古本を取り扱っている古本屋(新品も扱っている)です。なかには、カフェもあって、美味しくて安いコーヒーを味わいながら、本が読めるという極上がありました。しかも、フロア面積としては全米で1番大きい古本屋のようです。「こんなところで1週間滞在して、ずっと本を読めたら最高だ」と感じました。
Powell’s Booksの存在によって、一気に住んでみたい街になりました。
以下は、街の雰囲気をお伝えする写真になります。
See you soon.
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