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②カナダの謎を解きに行く旅(カナダ第2都市、モントリオール)

桐島です。前回の続きです。

2018年2月23日(金)、朝起きて今日はオタワからモントリオールにVIA(Via Rail Canadaの略らしい)鉄道で移動する日なので、ワクワクします。

アメリカで、ピッツバーグからデトロイト行きの夜行列車Amtrakに乗ってから、なぜか列車が好きになりました。ドイツのTGVもネット接続が快適かつ驚くほど滑らかな進み方で、技術の高さに舌を巻きました。

しかし、アメリカのバカでかいAmtrakのような大陸横断鉄道も好きです。ガタガタ音を立てながら2階建てのゴツイ列車が進むのは、200年前の蒸気機関車のようで興奮します。

今回は、10時19分発→12時15分着の朝の便で移動です。Jail Hostelで朝ごはんを食べながら、気づいたことが、電車の駅に行くまでのバス代(3.5カナダドル)がないことです。そこで、朝一でCurrency Exchengeに行き、手数料を3米ドルかけて20ドルを両替しました。1米ドル=1.26カナダドルです。以前ナイアガラの滝とトロントに行った時は車で行ったために、公共交通機関を一切利用せずに済んだのでカナダドルを見ずに終えました。

そのぐらい、カナダはクレジットカード文化なのです。カナダ旅ではご注意下さい。というわけで、無事にOttawa Stationに着きました。

駅の中でネットも繋がって快適です。

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そして、待ちに待った電車がやってきました。

アメリカと同じゴツイ感じです。まさに僕が想像していた通りのカナダ大陸横断鉄道。車内は満員で、カナダ人のような人が、英語とフランス語を交えて女性の車掌さんと冗談を言いながら、機内販売のワインを購入して飲んでいる光景は印象的でした。

私はその様子を傍から見ながら、PCを広げてネット速度を試しながら日記を書いていました。なぜか怠け者のキリギリスと働きアリの童話を思い出しました(笑)。ネット速度はそこそこ速く、初めは接続が悪かったですが、途中から安定しました。電源も2つ(窓際席)あり、日記を書くには快適な電車旅でした。

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(オタワ駅の電車ホーム)

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(電車内の様子、すぐに満員になりました)
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(モントリオール中央駅到着)
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(大きなモントリオール中央駅)

モントリオール中央駅から外に出てみると、かなりゴミゴミした市内ではないですか。DCからNYに移動した感覚です。そして、ほとんどの看板がフランス語表記のみでした。しかも、耳をすませば、、、聞こえてくるのはフランス語です。地球の歩き方のモントリオールの紹介文を読むと。。。

「セント・ローレンス州の中州に発展したカナダ第2の都市。人口は360万人を数え、パリに次ぐ世界で2番目に大きいフランス語圏の都市である。」

と!なななんと、フランス語の勉強をしたければ、フランスに留学するよりも、モントリオールに留学すれば、フランス語も英語も学べるではないですか。。。
有名な話ですが、フランスのフランス人は異常なほど英語が出来ません。

モントリオールの人は、オタワとは異なり、日常生活の中心がフランス語なので、フランス語を母語としている人が多数ですが、英語もみな自然にできるという感じです。私がレストランやショッピングセンターに入る時も、店員の方はフランス語で話しかけてくるので、間違いありません。本日だけでも「すみません、フランス語は出来ないのです」と何十回も繰り返して、申し訳ない気持ちになりました。

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(電車内の記載はほとんどフランス語、え、電車のドアをこじあけると150カナダドルの罰金ですかね?日本でたまに見かけますね(笑))

カナダとアメリカの違い①@A&W

それでは、カナダとアメリカの違いは何でしょうか?
カナダをカナダらしくしている要素は何でしょうか?

の答えではないかという光景に出くわしました。A&Wというハンバーガー屋チェーンです。あまりに店内が満員だったので、「これや!」と思いました。

このハンバーガー屋はいままで一度も見たことがなかったので、これぞカナダ産のハンバーガーチェーンで、カナダ人はマクドナルドなんかに行かず、みんなA&Wに行っている、まさにこれがカナダ愛だと言わんばかりに。という仮説を思いつきました。

答えがそこにあると思って店内を見回すと、全員冷えたジョッキでコーラのようなものを飲んでいます。この正体はRoot Beerでした。ハンバーガーとポテトとRoot Beerのセットを頼んで、Root Beerを飲んでみると、意外にも美味しいのです。アメリカで以前飲んだRoot Beerは気の抜けたドクターペッパーの味でした。しかし、ここのRoot Beerはシェイキーで少し凍ったフレペチーノのような食感で、炭酸もいい感じできいていました。なるほど、もう答えを見つけてしまいました。「A&WでRoot Beerを飲むというような行為が、カナダ人をアメリカ人と差異化している」と、「俺たちは、マクドナルドでハンバーガーとコーラを飲むような人種ではなく、A&WでRoot Beerを飲むんだ」という気概を感じました。

答えを見つけてしまったので、意気揚々と本日のユースホステル、M Montrealへ軽い足取りで向かいました。本日は4人部屋で42.5カナダドルです。昨晩のJail Hostelは59ドルだったので、まあまあ、カナダの相場なんでしょうね。

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(店内の90%が同じセットメニューを注文し、Root Beerを飲んでいました)

カナダとアメリカの違い②@モントリオール美術館

モントリオール美術館で、本日2つ目のカナダとアメリカの違いを見つけてしまいました。
ナポレオン特別展です。

むしろ、ケベック州とアメリカの違いを際立たせている気もしますが、常設展とナポレオン特別展合わせて学生料金で15ドルでした。こんなおしゃれで気の利いた博物館は、デトロイト美術館以来です。

アメリカの美術館はボストン美術館、メトロポリタン、シカゴ美術館は広大過ぎて展示物が拡散し過ぎていて歩き疲れます。他方で、フィリップスコレクション、バーンズコレクションのような個人コレクションはパパパっと見れてしまいます。

まさに、モントリオール美術館はその間を行く規模でした。そして、常設展示の現代美術(Modern Art)と歴史的美術のバランスの良さも最適でした。さて、ナポレオン展になりますが、常設展に比べて中高年の多さと熱心さが目立ちましたし、大規模の展示でした。ケベック州の人たちの「我々は、隣の国アメリカなんかではなく祖国フランスと近しい関係で、歴史的にもイギリスではなくフランスから派生している」というプライドが伝わってくるような光景でした。

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カナダとアメリカの違い③@モントリオール美術館

これは少し驚きでしたが、ナポレオン特別展の以下の英語説明を読んでいると、フランス語っぽいものが見えます。

Chateau de FontainebleauやQuebec's Ministere de la Culture des CommunicationsやConseil des arts de Montrealです。

なんとケベック州では公的機関の名前はフランス語表記されるのが普通なのです。以前、1国2言語と習った気がしますが、ここモントリオールではフランス語が中心で、英語が外国語のような感じです。ケベック州はカナダらしいのか、もはやフランスらしいではないのかと複雑な気持ちになりました。

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その後、ホステルM Montrealに戻って1点目のA&Wが気になってWikiで調べてみると、

「A&Wレストランは、アメリカ合衆国、カナダ、インドネシア、日本の沖縄県などに展開するハンバーガー、ルートビアなどを主力商品とするファストフードチェーンの本社企業である。ケンタッキーフライドチキンなどを所有するヤム・ブランズの傘下。かつては「A&Wルートビア」ブランドも保有していたが、現在はドクターペッパー・スナップル・グループ (Dr Pepper Snapple Group) の手に渡っている」と。

ヤム・ブランド社が気になったので調べてみると、「レストラン・ブランドとしては、ケンタッキーフライドチキン、ピザハット、タコベル、ロング・ジョン・シルヴァース、A&W等を保有している」とのことです。

全く知りませんでした。ケンタッキー、タコベルって同じブランドグループです!

色々ツッコミどころがありますが、何よりもA&Wは1922年アメリカ・ケンタッキー州で設立されて、アメリカにあるばかりか、沖縄にもあるということです。A&W=Canadian Identity説は大外れでした。更には、A&Wルートビアはドクターペッパーに似ている味だと思っていたら、A&W発祥でドクターペッパーに買収されてしまっているということです。

旅行をすると学びが多いものです。

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(地下鉄の駅ですがフランス語しか見えない)
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(看板も全部フランス語です。英語の併記が欲しい)
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(駅名の発音が全てフランス語なので新感覚)
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(電車の車輪をよくみてみると、自動車のタイヤみたいです。。。)
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(2回乗車券は、チップがはめ込んであります)
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(エロティックで刺激的作品があると思ったら、工藤哲巳さんという日本人でした (笑))
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(ぬいぐるみの壁です(;´Д`))
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以下、ナポレオン特別展です。

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(カワ(・∀・)イイ!!おみやげがありました)

See you soon.


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