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私は愛されたことを思い出す

今週は私のおすすめ
「愛だけが残る」著 ナ・テジュ
を紹介していきます。

今月は言葉に出会うと題して、本を紹介していますが、
私が初めて自分で選んで買った詩集です。

とにかく私の人生は愛がテーマで生きてきました。
どうすれば愛されるのか
どうすれば愛することができるのか。

きみが去ったあと
きみなしで ぼくは
どうやって生きていけばいいのか
わからないけれど

ぼくが去ったあと
ぼくなしでも きみは
元気でいてほしい
凛として生きてほしい

朝に新しく咲く
花のように
真昼の空に飛ぶ
鳥のように

言葉では そう告げよう

心からあなたなしでは生きていけないと、思っていても
あなたには元気でいてほしい
この気持ちを私は最近理解できるようになった
そばにいるのも愛
離れて、たとえ会えないとしても、幸せを願うことくらいできる
本当にあなたには幸せでいてほしい
笑っていて
笑顔でいて
そう心から願う気持ちは

愛のせいで、ただ
愛することが理由で
泣いたことはありますか?

会いたい気持ちで、ひたすら
一人の人に会いたい気持ちで
夜通り眠れなかったことはありますか?

どうか忘れないでください
一人の人のことを考えて 夜を明かし
そのせいで 地球がまるごと
崩れるような気がした日々が たしかに
ぼくらにあったことを

愛すること
愛を言葉にすること
それを伝えること、残すこと
これは誰にでもできてる
そして、言葉にして残すことで誰かになにかを伝えられるかもしれない

人は死ぬとき愛されたことを思い出す人と
愛したことを思い出す人に分かれる
私はきっと愛したことを思い出す

私が好きな映画「サヨナライツカ」に出てくる言葉だ
愛がつく言葉なんてたくさんある
その中で自分の心が、何かを感じるものを選んでいけばいい
自分の心が愛を感じるとき
それは嬉しくて、楽しくて、悲しくて、切なくて。
それはきっと幸せな時間

Written by なおこ

アラフォー女


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