彼と付き合って別れるまでのお話③告白されたこと
前回、彼とお付き合いし、もうすぐ1年記念日を迎えようとした頃。
彼から話があると連絡が入る。
彼からの告白
週の半ばの平日仕事終わりに、私の家に来てくれた彼。
そんな平日に突然話さなければならないことってなんなのか。
この連絡が来たときはお花畑な脳内だったが、
会う直前になると別れ話なのではと不安になり始めた。
家の扉が開き、彼が来た。
会ってすぐは、今日会った仕事の話をアイスブレイク的に挟む彼。
普通に笑いも交えて楽しかったが、一通り話し終えると顔が一気に曇る彼。
「どうしたの?今日の話って」
不安から半分笑いながら聞いてみた。
「何から話したらいいのか分からないけど、、、」
と腹を括ったのかついに話し始めた。
頭が真っ白になる
彼が話したことを要約すると以下の通り。
高校生ぐらいから競馬にハマり始めた
大学生の頃も友達と一緒に競馬に行って賭けていた
社会人になって、収入が増え、賭ける額が膨らんでいった
仲の良い友達の1人がギャンブルで借金を抱えていて、お金を貸すようになった
友達の借金を見て、ついに自分も気付けば消費者金融に手を出していた
競馬だけでなく競艇、競輪、オンラインカジノなどさまざまなギャンブルに毎日賭けるほどのギャンブル依存症になっていた
しかし、私と出会ってからは、ギャンブルを一定期間止めて借金返済をすることができていた
ただ、大きな競馬の大会があり、そこだけ賭けてみたら、負けてしまい、その分を取り返そうと毎日また賭けるようになった
気付けば借金が200万近く増えていた
そこで親に一度相談し、借金を立て替えてもらった
が、すぐにギャンブル再開
借金が親へのものと合わせて、現在400万近くある
と、上記のことを少し涙を流しながら話してくれた。
そして最後に彼は、
「〇〇にこれからも付き合っていくかどうか選んで欲しい」
と言った。
話し終えた彼に、なんと声をかければ良いのか分からなくて、頭が真っ白になった。
でもなにか話さないと、、、
「まずは、借金があるって話をするのすごく勇気がいることだったと思うし、話してくれてありがとう。」
そう感謝を伝えたあと、彼を気にかけながら、言葉を選びながら、今の借金の状況やギャンブル依存症のことを聞いていった。
でも、何を聞いても自分の中に入ってこなかった。
頭が追いつかなかった。
今まで借金がありながら、私とデートしたりしてたの?
お金ないのに、誕生日プレゼント買ってくれてたの?
立て替えてもらったあとになぜギャンブルを再開したの、、、?
疑問がいっぱいで、どれひとつ「それはやっちゃうよね」と共感できるポイントがなかった。
自分の年収よりも多い借金を抱えている。
しかもギャンブルで。
会う前に勝手に思い描いていた、私の将来はぐちゃぐちゃになってどこかへ飛んでいった。
私は聞いた。
「あなたはこれから私とどうしたいの?」
彼が答える。
「自分は選べる立場ではない。ただ、こんな俺でも付き合い続けてくれるのなら、頑張って借金を返して、結婚したいと思ってる。でも、待たせることになってしまうし、年齢もあるから、別れる決断をしても止める権利は自分にない」
そう話した。
一瞬、結婚という言葉にニヤついてしまった。
この人が、私との将来を考えてくれていたことに喜んでしまった。
でも、400万もある借金を返してから、結婚?
それは、一体何年後になるの?
また、今はギャンブルをやめているそうだが、いつ再開するか分からない。
余計に頭が真っ白になる。
どう考えても、未来が見えてこなかった。
次に続く。
【ひとこと】
今でこそ、水原一平さんのこともあり、「ギャンブル依存症」という言葉が広まっているが、彼から話を聞いた時は、全く知らない世界でした。
そのため頭が真っ白になったんだと思います。
次の話では、彼の話を聞いて思ったことを綴りたいと思います。
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