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モンテーニュの「エセー」で終活に備える

四十不惑。

先が見えてきた人生 ⇄   これまでの "それなり" の納得感。

「別にもう、いつ死んだっていいや」という人生の黄昏時。

たまたま知った同書は、人生の相棒として、もう一度読み返してみたい本だった。

教訓

図書館で借りて読んだので、うる覚えではあるが
心に引っかかったのは以下のような内容。

・人は賢くなろうとして逆にバカになる

・人は自分にとってベストな願望を抱くことはできない
=夢が叶ったとしても、必ずしも本人の為になるとは限らない

上記2点界隈の心理学的内容は岸田秀の「唯幻論」の素地があったので理解し易かった。

・人はいつ炸裂するかもしれない時限爆弾をぶら下げられて生きているようなもの
 だから、悪い状態だからといって落ち込む必要はないし
 逆に、良い状態だからといって調子に乗るべきでもない

・成長だけでなく【キープ力(りょく)】も評価すべき
 滅亡直前のローマ帝国がベストと言えるのか?

読書後

ギリシャやローマ時代の古典から厳選して絞り出した知恵は深い。

ローマだとセネカやキケロになどに興味を持たせてくれ

一方で、15世紀ごろのラブレーやエラスムスを読み進めるキッカケに。

(他、バルザックを読むのにモリエールの知識も必要)

こんな感じ↓で読書の世界が広がってきた。

作家の影響図(テキトーです)

以上

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