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詩「詩の関数」

俺は入力されたものに何かしらの処理をして
詩の出力を行う関数だが
どちらかといえばできそこないのまとまり
感覚器官といえば梅と桜の区別も付かないし
記憶容量も小さいので感動もすぐ忘れてしまう
情報処理部といえば怠惰そのものといった様子で
精度を上げようという気がまるでなく
美をまるで何も分かっていないという始末
美を分かっていないだけならまだしも
世の中のことも一向に何も分からない
分からないということだけが分かるばかりで
宇宙の大伽藍の前で何となく寝て過ごしている
風を掴んでみる

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