TACの最重要論点150は使える教材か?
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合格発表も終わって、いよいよ、本年度の受験勉強に入られた方も多いと思います。今回、紹介するのはこの本です。
行政書士の市販教材の最大の問題点は、網羅性の低さです。つまり、その教材を100%、理解、暗記していたとしても、
本試験では、その教材に載っていないところが出るから、得点できない
ことがまま、あります。そのため、論点集は欠かせません。時間のある人は網羅性の高いテキストや問題集から、自作することで、学習を進めていくのが基本だと思いますが、受験生には
勉強の作業量を出来るだけ減らさないと時間負けしてしまう
というジレンマが常にあるんです。作業するから覚えるんですけど、作業時間が取られ過ぎると、コストパフォーマンスが悪すぎて、時間負けしてしまうんです。そのため、こういう論点集をまず、市販で用意して、
足りない分を自分で書き込んでいく(あるいは付箋を使う)
という感じが、事実上のスタンダードになっていると思います。そうすることで、
1.論点の漏れがない
2.時間の節約になるので、時間負けの心配が減る
という、大きめメリットがあります。私が独学受験界のスタンダードと言える、肢別本と総合テキストを否定しているのは、網羅性が低く、論点漏れが多数あって、しかも、
簡易にまとめすぎて、読んでも理解できないから、記憶に残りづらい
ことにあります。論点集は、この弱点をある程度補ってくれます。ただ、
学習の初期段階で使うと、要点整理型テキストというのは、やっぱり、理解出来ない
のです。そのため、ある程度、学習が進んでベースが出来てから使うのが一番、良いと思います。また、初期に購入して、どこが重要なのかを把握した上で、きちんと理解出来るテキストのその部分を集中して読み込んでいくという使い方もありでしょう。結局、どんな試験も
満点は不可能
なんです。何点で合格したとか、気にする人も少なくないと思いますが、大事なことは
合格すること
ですから。そのためには、
活用できるものは活用する
というスタンスで臨む方が良いとは思います。私はその場しのぎの暗記はオススメしません。しかし、時間負けを避けるのは、受験生に社会人の多い行政書士試験では、最重要課題だと思います。ただし、
教材を増やし過ぎたら、結局、時間負けしてしまう
ので、使い方を含めて、常に時間と効果のコストパフォーマンスを意識しましょう。
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