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悔しい思い

小学校1年生の時の担任の先生は
最高に優しくて温かくてお日様のような先生でした
月に1回の楽しみ会
お誕生日会
春には草餅を作り
草でも食べられるんだよーってことを
わたしに教えてくれた

わたしはそれから毎年
春先には必ずヨモギを摘んでいる
決してわたしはそんなに若くはない(笑)
既に、草餅の達人気味である(笑)

よもぎを見ると先生のことを思い出す
きっと3キロ歩いてくる訳アリのわたしをどう指導していくか
試行錯誤したと思う

そんな先生はわたしの父が亡くなった時に
来てくれた

それこそよぼよぼのおばあちゃんで
高齢者マークをつけて
(多分)危なっかしい安全のろのろ運転で
「新聞を見て、ダレカちゃんのお父さんが亡くなったのではないかと思って」と
わたしはその時実家に住んでいなくて(15歳で家出てますからね)母が連絡をくれた

わたしはもうあの先生は亡くなってしまったのではないかと勝手に思い込んでいたから本当にびっくりした

聞くと、わたしが2年生になる時に「定年」ではなく「退職」したらしい
旦那さんのお母さんの介護ですって
今、困った流行りの介護離職ってやつです

内容は割愛しますが
涙なく話は聞けませんでした

もう何十年も過ぎていたのに
「ダレカちゃん!!
あの時先生、ちゃんとしたことを
何も教えることなく1年生で辞めちゃって
ごめんねー💦」
って謝られてしまって
「先生がいなかったら
わたしは草餅なんて今でも作れなかったし
先生がよもぎで草餅が作れるって教えてくれて
毎年春になるとヨモギを見ると先生を思い出して
ヨモギを摘んで、草餅作ってるんですよ
だからとても大切なことを教えてくれたんです(* ॑꒳ ॑*)」って伝えたらとても喜んでくれました

あれから数年経って
先生はちょっとお手紙が苦手になってしまって
お話が苦手になってしまいました

わたしはおばさんになって
白髪も生えてきました

先生は自宅には今いなくて病院にいるそうです
どこにいても大好きだけど
もう一回は会いたいな♥

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