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FWの歩き方#1|クルックフィールズ

子どもたちに多くの点(機会)を
われわれ大人もあの時のわくわくを

そんな想いでスタートした「FWの歩き方編集部チャンネル」。
探究学習などの学校プログラム各種研修(教員研修、企業研修とか💡)等でこんな体験アリなのでは??
を実際に自分たちがフィールドワークをしながらご紹介していく…!そんな取り組みです。
(後ほどご紹介しますが、一緒に取り組む仲間も大募集中です)

記念すべき第1回のFWに行ってまいりました!

今回お邪魔したのは、千葉県木更津市にありますクルックフィールズさんです!
牧場の跡地に2019年にオープンしたこちら、どんな場所?と聞かれてもひとことでは言い表せない...
いや、ひとことにまとめてしまうのがもったいない!
農・食・アート・生活・生物・現在・未来
生きるということについてじわ〜っと考えてしまう、そんな場所でした。

……よくわからんってねw
では、われわれ的に受け取ってみた、クルックフィールズってこんなとこ!!をご紹介していきたいと思います。

おいしくて「みんな」が嬉しいごはんが食べられます


施設内にある宿泊施設

30ヘクタール(東京ドーム約6個分)もあるという広大な土地(学校行事で1学年全員来ても密にならないですね...)
第一印象は...「アーティスティックな村」かな...
点在している建物は、それぞれに想いとこだわりが込められていて、ただおしゃれ〜とかじゃないメッセージ性を感じました。

卵の生まれ方

はじめに連れて行っていただいたのは、こちらで飼われているにわとりの卵と牛のミルクでつくられたシフォンケーキをつくっている、その名も「CHIFFON」!
丘の上にかわいくたたずんでいました。
平飼いというストレスが少ない状態で育てられたにわとりが産む卵は「レモンイエロー」と言われる優しい淡い黄色の黄身をしていました。鳥同士が闘うこともなく、くちばしを切らずに育てられているそうです。

毎日のようにお世話になっている卵...どんな風に食卓まで来ているのか...あまり考えたことなかったな...。

教育プログラム

現在、専門のスタッフとともに行われる教育プログラムとしては

「生産と消費」「食料と流通」「フードロス」「水と生物多様性」「再生可能・自然エネルギー」「獣害と地域」

と、現在6つのコースがあるようです(HP)ですが、今回は「水と生物多様性」コースをプチ体験。

今回多くの気づきと学びをくださったヨッシーさん

そして、そこで、専門スタッフ・ヨッシーこと吉田和哉さんとの出会いが!!

クルックフィールズさんの素敵なところは、もちろん「場」ということもあるけど、
スタッフさんたちの場への想いや現在への問い、そして未来への願い!だな〜と感じました。

今回たくさんの気づきと学びをくださったヨッシーさんもその一人です。

エネルギーと水と土の循環

堆肥

まずは堆肥舎へ!
ど〜ん!!と堆肥が並んでいました!

こちらの農場では40頭の牛を飼っており、毎日1トンほどの排泄物が出るとのこと。
(そこににわとりや羊やヤギも加わりますね...)

ヨッシーさんがくり返し言っていたのは

・エネルギーと水と土の循環
・ネガティブなものをポジティブに

排泄物...とかゴミ...とかっていうと、蓋をしたいものというか、どちらかというと(いや、いわなくてもw)嫌われモノになりがち。
でも、それらと共に、豊かに生きる方法はないものか?と考えて工夫を続けているそうです。

実際、この堆肥たちも、微生物(エネルギー)に助けてもらいやすい環境を整えることで、次の「食」を生み出してくれる豊かな土へと生まれ変わっていくんです。

ヨッシーさんが堆肥の山をスコップで掘ると、中からもわもわ〜っと湯気が!!
なんと中の温度は60℃!「エネルギー」って、無から人間がつくらなきゃいけないものじゃないんだ...となんだか感動してしまいました。

堆肥から上がる湯気

水と命

次なる感動は、「バイオジオフィルター」です!!!
嫌われモノのもう一人、汚水...。
水のおかげで私たちは「汚れ」を洗い落とすことができていますね。
では...その汚れたちは水とともにどこへ...?

もちろん、我々の普段の生活では優れた汚水処理施設がちゃんと処理はしてくれていますが、
こちらの施設では公共の水道は引いていないとのこと!(なんと電気も約80%を自給)
このバイオジオフィルターで水を生まれ変わらせているそうです。

バイオジオフィルターの一部です

そしてそして!この循環の中に...
葉っぱがいっぱい生えてるな〜...と思ったら、なんとクレソン!
ちょっと一口いただけたのですが、後味がふわ〜っと甘くて、ガムの代わりに持ち歩きたくなりましたw

クレソンの命と水の浄化のつながり

さらに!!下流につくられている池では...ヤゴやマツモ虫や水カマキリが!!
(この日は水カマキリには出会えませんでした>< 次こそはw)

ビオトープには様々な生物が

はじめにメダカは放ったけど、あとは自然に集まってきているんです。
水質が良くなっている証だなって、嬉しいんです。と語るヨッシーさん。
ヨッシーさんの心のほうが澄みまくってますけどw 


道を歩いていると、おや?ゴミ箱?
こちらは堆肥枠といって、草刈りなどで刈った土を入れていくんだそうです。
そうすると下の方から「土」に戻っていくとのこと。

堆肥枠がさまざまなところに

土は人がつくれないもの
自然の力ってすごいですよね

……たしかに...。

このすごい自然の力の一部として私たちも生まれ、生きていること
なかなか普段は考えることもなかったな...。

「人が自然に悪影響を与えている」と言われがちだけど、関わり方次第ではそんなことはなくて、
排泄物がなければ作物も育たない。微生物や植物の力を借りることで、ネガティブなものをポジティブに変えることができる。

ここでの体験を通して、そんなことを伝えられたらいいな、とのこと。


SDGs

教育現場ふくめて、色んなところで語られる機会が増えたけど、
今ある課題とどうともに生きながら改善していくのか...
この「ともに生きながら」の視点がないと、結局自分ごとにならないのかもしれないな...。

草間彌生「新たなる空間への道標」

あらあら、気づけばこんな長文に💦
お付き合いいただいた皆様、心より感謝しますw

もし、生徒たちを連れていきたいかも!と感じられた先生方がいらっしゃいましたらお気軽にお問い合わせください!!
まずは自分が行ってみたい!!!という大人の方も大歓迎!

春休みくらいに、そんなツアーを組めたら良いなぁ、なんて目論んでいるので!ご興味あれば繋がってみてください。

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