華麗なるギャッツビー フィッツジェラルド

絢爛豪華な邸宅に贅沢な車を持ち、夜ごと盛大なパーティを開く男ギャッツビーが、ここまで富を築き上げてきたのはすべて、かつての恋人を取り戻すためだった。だが、異常なまでのその一途な愛は、やがて悲劇を招く。過去は取り返せると信じて夢に賭け、そして砕けた男の物語。(光文社あらすじ抜粋)

もうあらすじだけでいいのかなと思いました。ああだこうだと言う事は特に無くて、ギャッツビーの執念と悲劇をありのまま味わう小説だと思いました。再びかつての恋人を振り向かせる事が出来たと思ったのもつかの間、都合の悪い事件が起きるとサァーっと周りの人達が引いて行くのは良くある話です。哀れとしか言い様がありません。ギャッツビーの破滅までを書くのであればありきたりな感がありますが、彼を近くで見守って来た主人公までもが都会の冷たさに幻滅してしまい、恋人と別れて田舎に帰るまでを描いた辺りが作者の繊細さをよく表しているのではないでしょうか。


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