他人の気持ちが分からない人達

今日書く内容はちょっとどうしようかなと思ったのですが、書こうと思います。というのも、初めは全く問題ないと思っていたのですが、どうやら怪しいぞと思い始めたから書くのであって、明確な見通しがあってする話ではないからです。
何の話かというと、11日に行われたパリオリンピック女子マラソンにおけるスタメン組みの件です。僕は前の投稿で男子マラソン観戦記を書きましたが、女子も本当なら書きたかったくらいで、戦前の私見によれば男子よりも期待出来るかもと思っていたからです。結果、鈴木優花が6位入賞を果たしている訳ですし、やっぱり男子に引けを取らなかったと言えるでしょう。
しかし、本来であれば現日本記録保持者の前田穂南も出場していた訳であって、彼女の欠場の知らせは、僕の観戦意欲を削いでしまったと言えるでしょう。理由は疲労骨折らしく、日頃順天堂大学駅伝部をウォッチしている身からすると「またか」といった感じで、大変残念だけれども仕方ないとも思った次第です。
当然補欠選手である細田あいが代わりに出場すると思っていたのですが、無かったので、きっと怪我をしていて走れる状況にないんだろうなと僕は自己完結していました。
しかし、日をまたいでヤフー記事等を見ていると、細田あいが怪我をしていたという情報は何処にもありません。逆に、陸連の(細田を起用できなかった)言い訳が掲載されているだけで、彼女自身沈黙を守っている点も不気味です。代わりに男子補欠の川内優輝が陸連の言い分を代弁しているみたいですが、僕は、細田が怪我をしていたとする以外は理由にならないと思います。

日本陸連によると、レース前日の午前9時までは選手の入れ替えが可能。だが、陸連は補欠登録の解除時期を8月2日に設定していたため、細田あい(エディオン)と入れ替えられなかった。解除時期に関して高岡氏は「調整期間に入ってからはけがのリスクが低くなる。その前のタイミングで解除することが、補欠選手の精神的ストレスの解消にもなる」と説明した。

時事ドットコム

日本陸連によると、前田は7月31日の練習で右大腿部付根付近に張りを感じたが、強い痛みでなかったため、チームドクターに連絡をとりながら練習を続けていたという。8月6日にチームドクターの診断とレントゲン検査を行い、8月7日にエコー検査を実施するも、大きな所見は確認されなかった。その症状が改善されないため、8月9日にMRI検査を行ったところ、「右大腿骨疲労骨折」との診断を受けて、パリ五輪を欠場することになった。すでに日本が定めていた補欠解除指定日(8月2日)を過ぎているため、補欠選手との入れ替えはなかった。

RONSPO

要は、「前田が骨折していたと分かった頃には細田を帰国させちゃってたんだよね〜ごめんねごめんね~」という陸連の弁解である。野球の場合、スターティングオーダー票を主審に手渡すまで何回でも書き替える事が出来るのに比べると、これはあまりに融通の効かない内規と言えよう。実は野球に近いものがあって、前日まで変更可能であったにも拘わらず、陸連の適当な線引きによって、細田がパリと関われる実質のタイムリミットは8/2までと勝手に決められてしまったのだ(試合は11日)。
ネット上で囁かれているような陰謀論を僕はここで語るまい。選手にとって一生に一度かもしれない機会を取り上げてしまった事はあまりに残酷であるとだけは言っておきたい。前田穂南に劣らず細田あいが個人的に好みであった点をこの際付け加えておく。

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