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娘のために海外で働くお母さん

ドバイには出稼ぎに来ている外国人が人口の半数以上とも言われている。

"出稼ぎ"

日本では今やあまり使われない言葉ですが、
自分の国より稼げるからと遠い地まで働きに行くのは世界では当たり前なようだ。

実際日本に出稼ぎに来ている人もおり、それはそれで別の問題が孕んでいることを最近知った。

(なかなか日本もひどいとこだな)


話は戻って、ドバイには土木作業を始め、
あらゆるところでインド人、フィリピン人などがせっせと働きに、週末になると母国に送金するためにATMは大行列。

あれを見るたびに心が痛くなるのは私だけでしょうか。


わたしが住むホテル(年間で滞在できるようなキッチンもついたホテルアパート)にも多くの外国人が働く。

部屋やロビー、トイレを清掃する清掃員たち、
レセプションで対応するホテルマン、レストランで受付や料理をするスタッフ、修理専用のエンジニア

この人たちもみんな出稼ぎ労働者なのが事実。

フィリピン人のレストランスタッフ

なとても明るく、どんなお客さんにも気さくに話しかけるフィリピン人のレストランスタッフ。

かなり仲良くなり、朝食をたまに食べに行くのだが、その度にあらゆる世間話をするようになった。

彼女は旦那さんと二人でドバイに来ているらしい。19歳の娘をフィリピンに置いて。

もうじき娘が結婚するらしい。

だけど愛娘の晴れ姿なのに、すぐにドバイから出られないらしい。

どうしてか。帰るお金がまだないから。

遠く離れる娘にどれほど会いたいだろうか。

そんなプライベートなことを抱えながら朝早くからよろ遅くまで働き、滞在客に笑顔で振る舞う姿を見ると、なんともいたたまれない。

自分の生活だってそんなに豊かではないはずなのに、自分のことは差し置いて、かわいい赤ちゃんを見つけるとおもちゃをプレゼントしてあげたり、ジュースを買ってあげたり。

ボランティア精神も凄まじい。


改めて、当たり前に旦那さんがそばにいて、食べて寝て生活できていることに感謝だなと思った。


キラキラドバイの裏には、愛する者のために身を粉にして働く汗と涙の結晶がありました。

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