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萎凋釜炒り茶にはなれませんでした。

福井県越前市味真野の万葉の里 旧谷口家住宅前の茶畑で、今年の5月19日に初めてのお茶摘みをしてきました。 味真野茶は、室町時代からお茶の栽培がされていましたが昭和初期以降 後継者不足のためお茶の栽培は衰退していました。2011年に味真野茶保存会が設立して、今は保存会が茶畑を管理しています。  お茶摘みは、楽しかったです。お茶の葉の爽やかな香りの中で、人差し指と親指を使って茶の葉をプチプチと気持ちよく摘んでいきます。 柔らかな一芯ニ葉を探して丁寧に摘みました。自分の摘んだ

    • あの人の内に居る僕は、今もあの時のままの僕か

      過去に出会った人達の僕への印象は、多分、出会ったタイミングによって異なると思う。 15年前の僕を知っている人は、今の僕を別人だと思うのではないだろうか。 詳しくは書かないが、この15年の間に明らかな人格の変容のターニングポイントがあったのだ。 自分がどんな人間か考える時、いろんな視点があって、何処から見た自分が自分と言えるのか分からなくなってしまう。 自分の内にある過去の自分のイメージ。今の自分のアイデンティティのようなモノの欠片。自己の変容を体験して、変わり続ける将

      • 日曜日のお昼頃 くしゃみをしませんでしたか?

        いつも、本を読みにいく喫茶店が2箇所あるのですが、その内の1つのお店の話。 このお店は、本を読むのにとても向いています。 席数が少ないこともあって、2人以上のお客は断っているし、写真やスマートフォンの利用はNGにしている。飲み物と焼き菓子だけで、ランチもやっていない。なんだか注文の多い気難しいお店のように感じるかもしれないけれど、決してそんなことは無いです。 よくある喧騒とした雰囲気のお洒落なカフェには馴染めない。けれど、カウンター席でマスターが淹れる拘りの珈琲と会話を

        • evian問題を知る

          いきなり問題です。 お茶の香味の決定要因として影響が大きい順はどれでしょう? 固定要因:水・茶葉・茶器 変動要因:淹れ方 答えは、水>茶葉・淹れ方>茶器です。 茶葉や淹れ方以上に、水の要因がお茶の香味に影響を与えるのです。 お茶の99%は水です。水にお茶の香味を乗せて飲んでいるようなものです。 水の成分は、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、カリウムの4大ミネラルと、ケイ素(シリカ)等です。 ミネラルの量によって、軟水・中硬水・硬水に分けられるのはご存知だと思い

        萎凋釜炒り茶にはなれませんでした。

          昔書いた詩を思い出す夢の話 部屋の話 

          昔書いた詩を思い出す夢を見ました。 色彩のない僕は、誰かがつくった美しいモノ、僕が美しいと感じるモノを、部屋に収集していくのですが。最終的に色彩のない僕と美しいモノが詰まった部屋が同化することを願うという内容の詩です。 飽和した美しいモノ達が色彩を失う部屋の詩です。 過去と今の自分の本質は変容し得るのかと問うような目覚めでした。 今でも、こつこつと美しいと思うモノを収集していますが。昔とは少し意味合いが違うように思います。 過去の記憶が、新しい経験によって新しい意味づ

          昔書いた詩を思い出す夢の話 部屋の話 

          心もお洒落に

          先日食べに行った料理店で言われた一言なのですが、それがどうゆう事なのかよく分からなくて考えるキッカケになった言葉です。 新鮮な食材をシンプルに手をかけて調理された料理と、香り豊かなノンアルコールのドリンクを愉しんで、最後に朝日焼の鹿背の茶碗で出された抹茶をゆっくりと飲みながら、料理人の店主ともうひとりの配給を担当していた店員の方と会話していたのですが、「今度また、お茶会を開催しますので参加してください。」と誘ってくれた流れで服装の事にも触れて、「いつもは全身黒を着られていま

          心もお洒落に

          DDUD『納期未定』という名前のブランドの服を注文する

          DDUD 「The delivery date is undecided.」というブランドの展示受注販売会があることを、定期的に通っているコンテンポラリーな雰囲気のあるセレクトショップで教えてもらい、少し覗くつもりで展示会初日にそのお店に寄りました。 NO CONTROL AIR や FIRMUMというブランドを手がけているデザイナーの新しいラインとう前情報だけだったので、自分の好む洋服とは少し違うかなと思いながらも洋服を見ていると、在店していたデザイナーの方が声をかけてく

          DDUD『納期未定』という名前のブランドの服を注文する

          何者か分からないけれど、それでも僕はそこに居る

          最近よく通っている おひとりさま向けの小さな喫茶店で、ある陶芸の作家さんの個展に行った後日、本を読みにその喫茶店行った時の店主との会話が、今の僕のこの社会というか今生活している場所での自分をよく表しているなと思って、少し可笑しかったです。 「お客様のお名前を教えて頂けますか。」と、訊かれ名前を答えると、店主はメモを取り出して何か調べてから、個展で僕が購入した作品とその作品は今回の個展のために依頼して復刻というか特別に製作してもらったモノだったコトを教えてくれました。 そし

          何者か分からないけれど、それでも僕はそこに居る