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DDUD『納期未定』という名前のブランドの服を注文する

DDUD 「The delivery date is undecided.」というブランドの展示受注販売会があることを、定期的に通っているコンテンポラリーな雰囲気のあるセレクトショップで教えてもらい、少し覗くつもりで展示会初日にそのお店に寄りました。

NO CONTROL AIR や FIRMUMというブランドを手がけているデザイナーの新しいラインとう前情報だけだったので、自分の好む洋服とは少し違うかなと思いながらも洋服を見ていると、在店していたデザイナーの方が声をかけてくれて、生地やパターンなど作りについて丁寧に一着ずつ説明をしてくれました。気がついたらコレも袖を通してみたい、コレは何だろう?と、「作らない方が良い理由」「服を作る上でやめておいた方がよいこと」を内包した洋服を作りたかったんです。というデザイナーの言葉通り、一風変わったDDUDの洋服の世界観に入り込んでいました。

最終的に自分が選んだ服は、独特な光沢のある黒のシュリンク高密度ナイロンツイル生地を使ったロング丈のライダース。
製品染をすると、縦にだけ縮率13%の生地を使っているアイテムで、縮率13%というとXLサイズの服がSサイズに縮むぐらいらしいです。
その縮率を使ってフロントのジッパーはウネウネに歪んでいたり、前屈みの独特のシルエットを描いていたりとやはり普通では無いアイテム。

試着していて、10代20代で着ていたデザイナーズの洋服のようなワクワク感が蘇ってきて楽しかったです。

「ヨーロッパの服は肩の位置が後ろの方についていて、着ると胸を張ったようなシルエットになっていますが、私達はやや猫背気味な服を作っています。」「そんなに胸を張って生きなくても良いじゃないですか。」という、デザイナーの方の言葉と、後ろが広く肩が前下がりになっている猫背のシルエットに共感したのが、受注注文の決め手でした。

洋服が届くのが楽しみなのですが、ブランド名のとおり『納期未定』なので、気長に到着を待ちます。


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