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「忽せ」の例文

 スマホの中に「言葉」というタイトルのメモがある。本や映画、誰かとの会話の中で知らない言葉に遭遇したとき、意味を調べて、書き留めている。もともと知っていたけれど日常的に用いることがないために会話や執筆時に自分からは出てこない言葉も、そこにメモする。いつか口にするために、いつか書くために。勉強のために。
 しかし、いっこうに身につかない。これは覚えようという言葉を見つけてメモを開くと既に書いてあるなんてことが度々ある。理由は簡単、使わないからだ。覚えるためには使わなければならない。使わなければ「忽せ(ゆるがせ)」は覚えない。

三日坊主になる権利は手に入れた。

と書き出してから思うのは、これでは日記になってしまうという危惧。毎日更新を決めたけれど、べつに日記を書きたいわけじゃない。自分の生活のあれこれは、誰にも見せない手帳に記している。全世界に向けての独り言は、twitterでやればいい。

noteでやりたいのは創作のためのあれこれ。主に練習と勉強。それをわざわざ公開するのは、自分の意志の弱さを知っているからです。人の目がないとすぐにサボってしまうし、〆切がないといつまでも先延ばしにしてしまう。
だからnoteだし、だから毎日投稿すると決めたし、だからこういうのじゃなくて物語的なものを発想して書くことを習慣にしたい。その目的を忽せにしてはいけない。

と言いつつ、今日もまた日記ですらない。
三日坊主になる可能性も、まだあります。

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