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名プレゼンターはファシリテーターをファシリテートする

私は名プレゼンター・名ファシリテーターと呼ばれる人達のイベント捌きをみて、いつも感心させられます。

参加者の期待を読み取り、話者の面白いネタをしっかり拾いながら期待に応えていく。そして流れが自然でオーディエンスが違和感を感じない。

そんな人達をたくさん見てきましたが、自分でやってみると本当に難しい。相手があるもので、自分の思い通りには進まない。参加者も色んな思いを持って参加しているので、どこに応えていくかは自分次第。

しかし、今日新たな発見をしました。

「名プレゼンターはファシリテーターをファシリテートする」という事実。

本日おこなわれた「これからの個人事業主の勝ち方 ~伝える技術で売上・資金を作り出す~」というイベントで、圓窓代表・元マイクロソフト業務執行役員の澤円さんに見せつけられた超絶技巧を振り返ってみたいと思います。
(イベント内容は後日改めて振り返りたいと思います)

緊張の序盤

時系列に沿ってお伝えしようと思います。まず、このイベントは、澤さんに個人事業主としてどう考え・どう行動すべきなのか、を学ぼうという企画でした。

1,000人以上に申込して頂き、600名以上の方に参加頂きました。皆様本当にありがとうございます。ファシリテーターを務める私は、もちろん緊張します。もう昼間は落ち着かないのなんのってw

そんなこんなで開催の少し前から事前の環境確認などで澤さんにも入って頂き、設定などの確認をおこないます。その段階で、澤さんがすごくフランクに、かつ優しく雑談をしてくれます。(この時点で神と崇めた)

事前のメッセンジャーでのやりとりでも、「逃げ出していいですか?w」と茶目っ気たっぷりに笑わせてくれ、こちらの緊張をほぐし、モチベーションを上げてくれる配慮。

澤さんからしたら、このくらいの人数大したことないじゃないと思うんですよ(たぶん)
でも、こちらに寄り添ったコミュニケーションを取ってくれる。ありがたい。

この時点で、「今日は楽しもう」と心が楽になりました。

ファシリテートされるファシリテーター

いざ会がはじまり、話題を進めていきますが、なんとまあビックリ。気付いたらファシリテーターの私が澤さんにファシリテートしてもらっていました。

どういうことかというと、こちらが事前に「こういう話をしたいです」というテーマをお渡ししています。そしてビジネスイベントなので、もちろん目的をもってやっています。

そのポイントを、トークの中でこちらが振らずとも自然に・詳細に盛り込んでくれてしまいます。

つまり、私がファシリテートしなくても、自動的にしたい話が進んでいく。もう、これは私不要なんですよ。こちらも流れやネタのキッカケは意識します。でも、ある意味私がそのネタを出させられているのか?と感じるほどに、澤さんのリードによって会話が進んでいる感覚がありました。

次にこういう会話に持っていきたいな、と思っていると、その話が先に出てくる。こんな楽な仕事はありません(おい)
結局、私は「なるほどー」「そうなんですね」「へー!すごい!」という、キャバ嬢みたいな反応に徹する相槌マシーンと化していました。

澤さんにファシリテートされる感覚が心地よすぎて、ある意味ぬるま湯につかっている気分。その反面、自分のファシリテート能力の低さに絶望するカオスな心模様となりました。

言語化能力の大切さ

イベントも終了し、いざアンケートを見てみると澤さんへの賞賛の嵐。澤さんの話し方や雰囲気、アドバイスなどの数々が身に染みたとコメントを寄せてくれました。

そして、一緒に話していた私が強く感じたのは「言語化力の高さ」です。

とにかく何を聞いても返ってくる。そして、すべての内容が「誰でもわかる言葉」で語られる。これは本当に驚きました。

自分の中で当たり前になっている言葉遣いって、相手にとって当たり前じゃないこともあります。IT業界だと横文字が頻繁に使われますし、難しい話になると聞いたこともないような単語が飛び交います。

でも、澤さんの話では「どういう意味?」と感じる発言が無い。参加者の理解を深めるため、あえて「どういう意味ですか?」と聞いても、必ず簡易な表現で説明が返ってくる。

ここまで言語化されるには、日々の思考の磨きこみが必要ですし、昨日今日で生まれた状態ではないと思います。この日々の努力という背景が見えた瞬間、ゾクゾクしました。

わかりやすい・聴きやすいということは、オーディエンスが理解して自分の中に吸収しやすい状態になります。澤さんは「プレゼンはプレゼントである」と仰っています。贈り物をする気持ちで時間をプロデュースすることが大切だ、と。

つまり、相手に届けることを強く意識した結果、相手に伝わる言葉になっているんだと思います。

場をコントロールする力は重要である

仕事の話でも雑談でも、会話は2人以上の人間がいて初めて成立します。

そして、会話という場においては「コントロールする人」と「その流れに乗る人」の2種類に分かれると思います。この「コントロールする人」になれるかどうかは、自分が主体的に行動する上では重要なんだと感じています。

今回、黒子として澤さんに面白い話を参加者の皆さんに届けられたことは良かったと感じる反面、自分でこの状態をプロデュースできるかは、かなり疑問がのこります。

今後、会話の「場」をコントロールできるように精進したいと思いますし、コントロールすることが目的ではなく、一緒に話す人達へのGIVEに繋がる状態を作り出せるようになりたいな、と強く思いました。

ここから、ファシリテーターとしても経験を積んでいきたいと思いますので、ぜひそういった機会があればお申し付けくださいw

本当に今日は楽しかった!


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