「新しい企画を考える」は誰にでもできる
こんばんは。普通のシュークリームよりツインシュー派(ホイップとカスタードが入ってるやつ)の土井です。
今日は何かを企画しないといけないけど、企画とかどうすればいいのかわからん!って人向けに、私が普段新しい企画を出すときに使っている考え方を共有します。
事業を作る!とか、サービスを作る!など小難しいことだけで無く、会社の社内イベントだったり、遊びの企画でも使えるかも?
それではいってみましょー
視点の持ち方3種の神器+考え方のフレームワーク2種
まず、企画を考えるときのフレームワークというか、私の思考ルートが3種類あります。たぶん企画職の人とか新しいことを考えるのが好きな人は、普段からやってるようなことだと思います。
あくまで今回は、あまり企画とかやったことない!って人や、まあ土井の考え方を知っておいてやるかという優しい人向けの内容です。
基本は下記のいずれかで視点を変えることが多いです。
1.具体→抽象化→具体ずらし
2.逆張り・類似・入れ替え
3.要素と要素の掛け算
そして考え方のフレームワークとして、古賀史健さんの編集者・ライターのフレームワークを使っています。
ライターのフレームワーク
・情報の希少性
・課題の鏡面性
・構造の頑強性
編集者のフレームワーク
・人
・テーマ
・スタイル
それぞれの具体的な使い方を見ていきましょー
1.具体→抽象化→具体ずらし
普段、何かを考えるときは基本的に目の前に具体的な課題や事象があると思います。
例えば会社で社内イベントを考えろ、と言われたとします。面倒ですよねえ。この社内イベント、恐らく何かしら開催する意図がありますよね。チームビルディングとか社員教育とか。
チームビルディングの為の社内イベントだった場合、これが具体的な事象です。
そして、このチームビルディングという要素を「抽象化」していきます。
ここでの抽象化のイメージは、「ソーセージ」→「肉」とか「美味い」みたいに、要素を抽出していく感じです。
では「チームビルディング」を抽象化すると何か。例えば「仲良くなる」とかありそうですね。他にも「連帯感」とか「協力する」とかはパッと思いつきますね。「相手を思いやる」とかかもしれない。
更に広げる場合は、類語検索とか文字からのインスピレーションで考えることもできます。
そして、抽象化した要素を、今度は具体要素に落とし込みますが、ここで一工夫。「ずらして具体化」していきます。
「ずらす」というのは、別の着地点を探すイメージです。抽象化した「仲良くなる」という要素を、色んな形で具体化していきます。
仲良くなる方法は話すだけでは無いですよね。例えば一緒に何かを作る。一緒にどこに行く。もしかしたら相手を想像して何かをプレゼントするのでもいいかも。
それをコンテンツにすると、「バレンタイン・ドキドキプレゼント交換~相手の欲しいものを当てろ~」みたいなイベントができそうじゃないですか?
ただの飲み会でももちろん良いと思いますが、最終的な目的は「チームがひとつになること」だと思います。そこに向かうための要素を抽象化し、色んな具体案を作ることでアイディアの幅が広がると思います。
2.逆張り・置き換え・入れ替え
この方法は、3つの視点を入れながら考える方法です。
まず「逆張り」。逆に考えればこうである。というものをあえて出していきます。例えばチームビルディングの話なら、「逆に連帯感がなくても上手くいくチームとは?」という問いを出したり、「チームビルディングしないとどうなるのか」と考えてみたり。
そうしたらシンプルに、「チームビルディングしないとどうなるのか」という議論をしてみるのもアリかもしれません。
次が「置き換え」。これは1つ目の話題で出した「ずらし」と少し似ていますが、全く別のジャンルで要素が似ているものに置き換えてみる考え方。会社でいう連帯感の類似コンテンツを探すと、例えば「チームスポーツは連帯感大事だよね」とか、「アニメや映画の制作は分業制だよね」とか。
そうしたら「チームで分業体制を取り入れてショートアニメを一本作ってみましょう」というのもアリかもしれません。
最後が「入れ替え」。これは、何か要素を入れ替えてみる考え方です。例えば「チーム内の役割を入れ替えたらどうなる?」とか。
その流れで、「いつもと違う役割を体験してみよう!」という企画を立ててみても良いかもしれません。
この3つの視点は、「今見ている角度ではない角度を見てみる」ための方法です。普段見ている景色、角度、視野には入らない景色を無理やり見る。それによって気付くことを取り入れてみよう!という、少し強引な、でも大事な視点です。
3.要素と要素の掛け算
次は掛け算です。
ここでの掛け算は数字ではなく要素を掛け合わせます。
社内イベントでチームビルディングをするときに、アイディアとして「飲み会」と「議論」と「ゲーム」が挙がっていたとします。
この時に、「どれかをやる」ではなく「全ての要素を掛け合わせてみる」というのが掛け算です。
ただし、単純に掛け合わせると「酒を飲みながら議論とゲームをする」になって、何も楽しくありません。そこで必要なのが「美味しいところを組み合わせること」です。
例えば酒を飲む美味しい要素は「普段言えないことが言える」ことかもしれません。そして議論の美味しい要素は「お互いに意見をぶつける」ことだとします。最後にゲームの美味しい要素は「楽しめる」ことですかね。
これらを組み合わせてコンテンツにすると「無礼講!飲みながら会社の仕組みについてくじ引きディベート大会!」とかができるかもしれません。
ディベート自体をゲームにしてしまい、酒を入れているから楽しく無礼講ででき、会社の仕組みについて意見を言うことができる。更に話す内容はくじ引きで決まるという不確定感。もちろんディベートはチームでやるといいですね。
まあディベート苦手だったり、酒が飲めない人は楽しめないかもしれませんがw
実際、どういう意見を言えば自分たちの主張を通すかを、酔っぱらった人たちが考えたらそこそこ面白い意見や状況になると思います。(酔っぱらいすぎてヒートアップしちゃうかもだけど)
こんな感じで、既存の要素をメリット部分で組み合わせて、新しいものを作り出すのは歴史上も良く使われる手法です。
今では当たり前となっているスマートフォンは、音楽プレーヤー+携帯電話+パソコンが組み合わさって生まれました。
私がこの方法を使うときは、要素と要素の一番を美味しいところを組み合わせ、それが交わるような状態を考えます。
また、要素と要素の関係性が薄いほど、新しい価値が生まれる可能性が高くなります。
freeeのYouTubeで「明智光秀が借入相談にきたら融資する?元銀行員が本気で議論してみた」という動画を作った際は、歴史上の出来事と融資と元銀行員を掛け合わせています。
一見遠い関係の3要素を、歴史上の人物がお金を借りる設定にして、その相談に元銀行員が乗ることで中和させました。
そして映像内に美人を入れることですべての問題を解決しています(?)
自分が楽しめるかどうか。そして周りが楽しめるかは「珍しさ・新しさ」
私はこの着地になりがちなんですが、結局新しいことを考えるときは「楽しんだもん勝ち」だと思っています。
自分が楽しくないものを企画しても、恐らく周りも楽しめません。少なくとも自分は楽しいと思えるほうがいい。
でも、周りも楽しませたいのであれば、企画の中に「珍しさ・新しさ」を入れてみてください。
「嫌われる勇気」の著者の古賀史健さんは、ライターの考え方を3つの軸で表しています。
・情報の希少性
・課題の鏡面性
・構造の頑強性
言葉は難しいですが、「希少性=珍しさ」「鏡面性=自分事化できるか」「頑強性=ロジックがしっかりしているか」ということです。
受け取る側にとって、珍しい情報で自分事化できるネタで、なるほどなと思えるか。これは記事や本の企画以外でも使えるフレームワークだと思います。
そしてこれを編集するときはまた、別の3つの軸があり
・人
・テーマ
・スタイル
「人=誰が」「テーマ=何について」「スタイル=どう語るのか」という3視点で編集するそうです。
先に出した明智光秀の融資の話も、これにあてはめると
「誰が=明智光秀」
「何について=融資について」
「どう語るか=銀行員に相談する(銀行員が語る)」
こんな感じでしょうか
この辺りを抑えて、いろんな角度から考えると、自然と面白い企画ができそうですね。
それでは今日はこの辺で
ー ー ー
いつもコメントやスキを頂き本当にありがとうございます!
皆さんのコメントやスキが励みとなり、モチベーションとなっています。
これからも、共感できるな、参考になったなと感じて頂けましたら、スキやコメント、シェア、フォローを頂けるととても嬉しいです。
私も、スキ・コメント・フォローをして頂いたかたの投稿を読んでみたいので、ページを拝見させて頂きます。
ー ー ー
*Twitter
https://twitter.com/hiromu_1123
*プロフィール
https://docs.google.com/presentation/u/1/d/16YkaM7-13_tx9eHXSq_7U-zg2TOeU4p4/edit
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?