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大人であるだけでこどもを抑圧している自覚があるか。

つい先日、まちづくり活動に取り組んできた高校生と対談する機会がありました。いろんなことを聞かせてもらったのですが、一番印象残っているのはこんなフレーズです。

「普段は大人が正解と思うことを言わないいけない空気がある。大人的にはこういう風に発言してほしいってのがわかる。だけど、この場はどんな意見を言っても良かったからなんでも言えた。」

活動に参加してくるなかで、その高校生にとっての安全圏になれていたというのは嬉しいなと感じたと同時に、日常生活では大人たちにめちゃくちゃ気を遣って生活しているんだなとも考えさせられました。

このあと他の高校生の子たちに、こんな発言があったけどどう思う?と聞いてみたら、みんな口を揃えて「自分もそう感じる」と話してくれました。

大人が大人でいるだけでこどもを抑圧する社会

よくよく考えてみれば、いまの社会は人口減少・少子高齢化社会です。昔に比べて、圧倒的にこどもの数が減っています。

家族構成なんかわかりやすいですが、自分の祖父や祖母の兄弟は6-8人いて、家庭の中でこどもの方が多い状態です。こんな構成だと、こどものパワーが強くなるし、ちょっと悪いことをしていても親からは見えません。

でも、いまはひとりっ子が当たり前だし、6人も兄弟がいたら大家族の部類です。ひとりっ子であれば、親から受ける目は多くなりますし、親の期待に応えないとと思うのは自然なことです。


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