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人の汗のニオイが好き?!犬だけに備わった特殊能力

犬の嗅覚は人間の約1万倍から10万倍も敏感と言われています。

これは、犬が嗅覚受容体を持つ嗅細胞の数が人間の約50倍も多く、脳内で嗅覚を処理する領域も非常に発達しているためです。

犬はわずかな匂いの違いも感知し、麻薬や爆発物探知、行方不明者の捜索などで活躍しています。

色々なニオイに敏感な犬が、最も嗅ぎ分けられるのはアンモニアのニオイと言われています。

同じイヌ科でもオオカミはアンモニアを嗅ぎ分ける能力がなく、これはイエイヌだけがもつ特別な能力なんです。

〇なぜアンモニアなのか



犬の進化の過程は、オオカミからの家畜化に始まります。

人類が狩猟採集生活をしていた時代、オオカミの一部が人間の周囲に集まり、残飯をあさるなどして共生関係を築き始めました。

そして警戒心が少なく、人に対して友好的なオオカミを受け入れるようになり、自然に選択された結果、犬の祖先が誕生しました。

この進化の過程の中で犬は、パートーナーである人間のことをよく知ろうとするわけです。

結果として、人の汗の主成分であるアンモニアを嗅ぎ分けられるようになったのです。

犬は汗のニオイから個体の識別や健康状態、心の状態まで把握することが出来る情報の宝庫だからです。

〇プロ使う、犬と仲良くなる方法



この習性を応用した細かいテクニックなんです。

早く犬と仲よくなりたいのであれば、ドッグフードも専用のスコップではなく、素手ですくって犬の食器に盛り付けると、手の汗のニオイがつくので、犬もこの人から食事をもらったと認識しやすくなります。


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