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私の【Dog is Art】とは

『Dog is Art』『犬は文学』『愛は相』『人犬一対』

ちょっと暑苦しい言い方をすると、これらの言葉は私が自身の経験から紡ぎ出した言葉たちです。
もちろんすでにある既存の言葉かもしれませんが…
何が言いたいかって?
ようは「この言葉たちは誰かのを引用したわけじゃないよ」ってことです。
それを前提として話を進めます。

先日SNSで『犬はアートだから云々〜』という投稿を目にしました。その発信者は犬のトレーニングや暮らし方について私見を述べているアカウントで、私のを引用したのか、ご自身でその見解にたどり着いたのかはわかりませんが、遅かれ早かれみんな結局『Dog is Art』の見解にたどり着くんじゃないかな?って思っています。

ただ、【アート】っていう抽象的で意識高い系なこの単語の『自分わかってます感』によって、まぁた表面的に使われて広がっていくんだろうなぁ…って、つまらなくも感じています。

私も別にArtに答えを出せるほど精通しているわけではありませんが、Dog is Artを語るなら「Dog is Artとは?」の問に自分なりの答えをもってほしいとは思います。

では、私の【Dog is Art】とは?
それは【犬と人は相互的である】ということです。
逆に、動物愛護や動物福祉は主体的な考え方と思っています。そういう意味では動物愛護や動物福祉はアートではありません。

「良いアート、良い文学には問いかけがある」と言われます。アートや文学は相互的であり、すばらしい作家は見る側に語りかける作品を生み出します。
アートや文学は相互的ですから、良い作品には良い受け手が必要です。良い受け手は良い作品から受けた問いかけを自分の中で消化し、作品にフィードバックします。それは必ずしもアウトプットせずとも、自分自身の中で処理して構わないと思います。
受け手が拙いと「心がふるえた」とか「魂がゆさぶられた」なんて感受性しか無いので、結果としてそういう受け手が喜ぶ商業アートばかりが脚光をあびることとなります。※Dog is Artもそうなりそう…

現在でも、「愛犬との良い関わり方とは?」の問に
・犬の言葉に耳を傾ける
・犬の主張を無視しない
・犬に負担をかけない
・動物福祉にのっとって生活する
などの答えが多く返ってくると思います。

これらの答えは一見すると相互的ですが、
・犬の言葉に耳を傾けるけど自分の言葉は無視される
・犬の主張は受け取るけど自分の主張は伝えられない
・犬に負担はかけないけど自分は負担を感じている
と、実は一方通行であることが多々あったり、動物福祉の考えに至っては、そもそも人間が彼らを飼うことを前提とした考え方ですから主体的です。

相互的な考え方で動物福祉を考えると、動物福祉の考え方は不要です。なぜなら互いの関わりの中にすでに溶け込んでいるからです。

ちょっと理解しにくいですかね?

例えば、
「あなたは愛犬を理解していますか?」
の問いかけに「はい」と答える人は多いでしょう。
ですが、
「愛犬はあなたを理解していますか?」
と聞かれるととたんに自信が無くなる人も多いはず。
また、この問いかけに対する答えが逆になる人もいると思いますが、それは受取り方の違いなだけで見ている景色は同じです。

つまり、愛犬との相互的な関わりとは、このどちらの問いかけにも「はい」という答えが出せる関係性であり、私の考えるDog is Artとは【そんなことすら答える必要のないくらい互いの中に溶け込んでいる状態】のことです。

「そんなこと言って、お前はその状態なのかよ?」と聞かれたら、答えはもちろん

「NO」

です。

だからアートだし、文学なんです。
アートや文学は相互的ですが、その解釈が正しいかどうかなんてわかりません。答えなんて無いんです。
ですが、「きっとこういう解釈だろう」と近づくことは可能です。
そのためには、良いアートや良い文学に多く触れ、アートとは?文学とは?について考えることです。

印象派とは?キュビスムとは?
純文学とは?
三項随伴性とは?
愛とは?魂とは?

その学びが少ないと「心がふるえた」とか「魂がゆさぶられた」なんて感想しか出てこない拙い受け手になってしまうのだろうと私は考えます。

答えは無い。だから考える。だからDog is Artだし、犬は文学なんです。

「なんだ、結局学べってことかよ」

はい。
良い作品には良い受け手が必要であり、良い受け手がいて初めてその作品は『すばらしい』ことがわかる。
良い愛犬には良い飼い主が必要であり、良い飼い主がいて初めてその愛犬は『すばらしい』ことがわかる。

少なくとも私の言う【Dog is Art】とはそういう意味です。
そういう意味とはどういう意味か?
それも皆さんで見つけてほしいと思います。

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