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dogoooooをつくらせたもの

さて、私セイ・オーはNFT作品dogoooooコレクションを目下制作中ですが、先日嬉しいことにスーパーNFTクリエイター様の目に留まることができ、その方が購入してくださったことで、あれよあれよという間に、私が仕事をしている間に13土偶完売となりました。

dogooooについてのディスクリプションはこちらをどうぞ

ありがたいことに、土偶というのが新鮮という意見を多数いただきました。そこでここではdogooooに影響を与えた二人のクリエイターをご紹介しようと思います。

フィリップ・K・ディック

ご存知、巨匠フィリップ様。電気羊はアンドロイドの夢を見るか a.k.a ブレードランナーの作家です。セイ・オーはこの手の古いSF小説が大好きです。
特に、昔のアメリカの匂いがするところも好きです。なので、サイバーパンクなブレードランナーには違和感を感じてしまう方なのですが。
が、この方の「高い城の男」がamazonにて2015年にドラマ化されまして。このドラマの仕上がりは最高なので是非皆さん見ていただきたい。
私はもちろん原作のファンでありますが、このストーリーは第二次世界大戦で日本とドイツがアメリカに勝った、というもう一つの世界線で話が始まります。勝ったほうが正義なので、今日本にアメリカナイズされたものが溢れているのと全く逆のことが起っている世界です。日本ぽいデザインがマイノリティーでは無くメジャーであるということです。
ちょっと乱暴な言い方をすると、今イメージする「日本ぽい」デザインって、敗戦した少数民族のデザインなんですよね。私は本業がデザイナーですが、戦争の勝ち負けがデザインに影響する可能性ということを考えたことがなかったので、衝撃を受けました。
また先輩デザイナー達は大抵アメリカが好きです。若者はまた全然違うのですが、今と見えていた景色は全然違うのでしょう。マクドナルドがやってきて、自信満々のかっこいいアメリカのデザインがとても輝いて見えていたことでしょう。アメリカの雰囲気は私も好きです。それ自体は悪いことでもなんでもない。ただ相対的に日本ぽい雰囲気が卑屈に過去に押し留められて進化できていないような。そんな印象を受けました。

dogooooに寄せてでも書かせていただきましたが

私は純粋な気持ちを見つけ出すことにこだわりがあります。なので日本のカルチャーがネガティブな気持ちを抱えずに、のびのびと発展する方法はないのかな?と考え始めました。

フレディ ママニ

ボリビアの建築家、フレディ ママニ氏(Freddy Mamani)
もともとはスラムで暮らしていた先住民族のアイマラ系住民が成功して、その富を誇示するために同民族のフレディ ママニ氏がデザインしたゴージャスな建築群。彼らの伝統的な織物の配色などから着想を得ているようですが、見てくださいこのかっこよさ…。そしてとても独創的。懐古主義でもなく、何かに媚び諂うでもない、途方もない自信と愛を感じるなと思います。

私も何か自分の持ちもの、日本人のDNAを、余計な情報をシャットアウトして(無人島に行って)具現化したい!という欲望がむくむくと湧いていましたが、その時私の傍にたたずんでいたのが、土偶だったわけです。



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