肝臓は大切に~肝機能を詳しく~
肝臓は「肝心(腎)かなめ」と言われるくらい大切な臓器です。身体の「化学処理工場」とも呼ばれ、ものすごくたくさんの仕事をこなしている臓器です。しかも、「沈黙の臓器」とも呼ばれていることで有名です。
沈黙の臓器ということはつまり、症状が現れた時には、かなり病状が進行していることがあります。普段から肝臓に負担をかけない生活をしましょう。
では肝臓への負担とは何か。
消化管で吸収した栄養素は、「門脈」という血管を通って、肝臓で代謝を受けます。
同じく有害な物質等も肝臓で解毒されます。
このように、お口から食べた物は、消化管から吸収された後は、全身を回る血管に入る前に、一度肝臓で代謝や解毒を受けるのです。
つまり、
お口に入れた物は肝臓に影響を与えます(有害物質なら肝臓に負担をかける)。
肝臓は我慢して沈黙します。
沈黙を破る頃には症状は進行しています。
私が食材の選択に神経を使うのはこのためです。
口を酸っぱくして添加物添加物と言うのはこのためです。
身体に入れるものに神経質にならないでいいはずないです。
日々の生活の中で、健康に影響を及ぼす要素として、食べ物はかなりのウェイトを占めるはずです。
気をつかってつかって、つかいすぎてもいいぐらいだと思っています。
ここまではtwitterやinstagramにも投稿した内容ですが、
こちらではもう少し詳しく肝臓の機能について解説していきます。
肝臓の働きは多岐にわたりますが、代表的な3つの働きを簡単にまとめました。
①代謝
人間もそうですが、動物は食物からの栄養素をそのままの形では利用できません。
肝臓は消化管(胃・腸)で分解し吸収してきた栄養素を利用しやすい物質にして貯蔵します。必要に応じ、それら栄養素を分解してエネルギーを作り出したりします。
肝臓で分解された物質は血流に乗って、全身の臓器に送られて利用されます。
このように、栄養素を身体が利用できる形に分解したり、合成する事を「代謝」といいます。
②解毒
肝臓は、私たちが摂取した物質(薬剤・添加物など)や代謝の際に生じた体に有害な物質を、毒性の低い物質に変え、尿や胆汁中に排泄するという解毒作用を持っています。
肝臓の解毒作用の能力を越える量の摂取をすると、解毒が追い付かず、肝臓にとって大きな負担をかけてしまいます。
例えば、アンモニアを例にとって考えてみましょう。
消化管内の悪玉菌が、未消化のタンパク質からアンモニアを生成し(体たんぱくの分解などでも生じます)これが門脈を通って肝臓に送られます。
アンモニアというのは、我々の身体にとっては有害な物質です。通常は肝臓で解毒を受けて無毒化された上で、尿中に排泄されます。これが「解毒」機能。
肝機能が何らかの原因で低下した場合や、消化管内で大量にアンモニアが生成された場合等に、血中のアンモニア濃度の上昇が起こります。アンモニアは脳内に入ると脳障害を起こす危険な物質ですので、「肝性脳症」など重篤な症状につながるおそれがあります。
③胆汁の生成と分泌
「胆汁」は、「胆汁酸」「ビリルビン(赤血球の老廃物)」「コレステロール」でできており、
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