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おかえり。がんばれ。厨二の春。【息子編#3】

 息子がとある球技の全国大会から戻り、早1週間。ベスト16と本人にとっては不本意な結果に終わったものの、意気消沈せず、次の目標に向かって元気に活動し始めている姿はとても頼もしい。

 所属の学校から連絡があり、始業式の集会で、試合結果を紹介し表彰してよいか、もしくは試合実績だけの紹介にした方が良いか、との問い合わせ連絡をいただいた。

 最近は、子どもの意思を尊重するためか、多忙な業務の中、このような細かな確認までしていただき、先生方には頭が下がる。

 息子に確認をしたところ、成長を感じる返事を聞くことになった。

 「紹介だけでいいよ。てか、紹介しなくていいし。来年また(全国大会に)行って、いい結果で表彰してもらうから。」

 来年も全国大会出場に向けて、まずは県予選で勝ち抜き、優勝するつもりらしい。
 紹介だけか表彰までしてもらうか、どちらかを選ぶだけの回答が聞けるものと思っていたが、思いの外、熱い内容だったので、

「もう(子どもという)殻が割れて、飛び出ていきそうやね。」

 着実に成長している様子にエネルギーを感じ、とても眩しい。

 しかし、会話の返事はいつも「んあー」、様子を尋ねると回答はいつも「ふつー」。
 さらに、偉そうなことを言い放ったり、格好をつけてみたり。まさに厨二病真っ只中の息子。そして、新しいことに出会い、どんどん吸収していくお年頃。

 夢中になれることがあると、強い気持ちになれるんだった。忘れていた心持ちを思い出させてくれた。

 明日から新学期が始まる。

 ありがとう、日常。


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