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大人の事情もあり、シン・夏の戦いへ。【息子編#5】

 息子は、クラブチームでスポーツをしている中学二年生アスリート。

 中学生のスポーツの全国大会といえば全中、中総体(全国中学校体育大会)であるが、クラブチームに所属しているため、大人の事情でクラブカップという大会が、この夏、彼らの頂点を決める戦いの場となる。

 中総体へ出場ができるようになるとのことで、中学部クラブチームに属した息子は、ナゾの大人の事情で、中総体を見送ることになったことが悔しくてたまらないようだ。息子は「ナゾの大会に行ってくる!」と茶化した表現をしつつも、緊張した面持ちで埼玉へ向かった。

 とはいえ、県代表として勝ち抜き、出場切符を勝ち取ったことには変わりないのだから大したものだ。

 夏の全国大会への出場は初めてである。

 「四捨五入的に考えて、赤ちゃん寄りではなくなったね。大人寄りになって初の全国大会やね。」と声がけをし笑い合った。ここ半年で母の身長を軽く越え、父のフォルムに近くなり、声は電話なら大人と認識されてしまう様子となった。

 子どもから大人への変化の時期は今だけやから、楽しんで!といつも伝えている。
 その流れで、スマホなんて大人になったらイヤでも毎日触って、連絡して、調整してってやらねばならないから、この束縛のない残り少ないフリーな時間を楽しんで!と前向きにスマホ非所持を推進している我が家。

 大正解。携帯端末非所持でも、SNSで全国の仲間と繋がり視野を広げ、未来に目を輝かせている。

 この大会会場で初めてリアルに会話する仲間もいるだろう。

 みんなが弱気な時に、オレが点を決める!  
 オレが行ったら、みんながついてくるやろ!
 などと、強気でビックマウスな息子であるが、空回り感もなかなか中学生らしく、愛おしく思う。大人の事情なんて何のその。やりたいことがあれば障害をものともせず、やり切る方にベクトルを向ける。

 気温35℃の中、全力で楽しんでおいで!
 ありがとう、日常。

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