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#キャッシュレス決済 の導入について、実家が飲食店のぼくが考えてみた

昨年末、PayPayが100億円もの大盤振る舞いで一気にアプリのダウンロードと使用率、何よりも認知度が爆上げしたPayPayですが、何がすごいって、世間の情報に疎くなりがちな入院している高齢の方々からも、その名称が飛び出てくるぐらいに認知を得てたってことです。

故あって、ぼくは9月から10月にかけての1ヶ月間ほど入院していたのですが、入院患者って、ほとんどの情報が外界からもたらされないため、自分で取得してなければ何の情報も入ってこない、平地の孤島と化してします。

それなもんだから、世の中の動きに対して、ずいぶんと鈍感になってしまいます。普段から情報の収集するクセをつけていないと、、明らかに情報量に差が出てしまい、結果として浦島太郎状態になってしまいかねません。

PayPayの話は昨年末ですから、現時点で入院している人たちの目や耳に情報が入っていたであろうことは、可能性として存分にあり得るわけですが、おそらく日本の財務省が一番使ってもらいたいと思っている人たちである高齢者の方々から、「キャッシュレス決済」とは言わずとも、「〇〇Pay」についてチラッとぼくの耳に入ってくるぐらいに情報が届いていたのを受けて、なんだか捨てたもんじゃないな、と思うわけです。

いま、〇〇Payの数は明らかに増加しており、溢れかえっておるわけですが、国はクレジットカード決済をはじめとした、キャッシュレス決済における消費者還元事業をこの10月からスタートさせてまで、どこにこの使用をしてもらいたいと思っているのかといえば、飲食店や小売店などが中心でしょう、というお話です。

飲食店や小売店の人たちが導入してない理由

フランチャイズ系の店舗を除き、多くの小規模店ではQR決済はおろか、クレジットカード決済もできない店舗がありますよね。

ぼくは基本的に現金を持ち歩きたくないのと、自分の使った金額をデータとして残しておきたいことも相まり、決済手段はクレジットカードが中心で、電子決済もクレジットカードに紐づいているものを利用することがほとんど。

クレジットカード決済ができない、もしくは電子決済系の処理ができないところ、例えばそれはが飲食店や小売店のどちらにしても、避けてしまうのが正直なところ。

ぼくも実家が飲食店を営んでいることから、何故に導入されないのかにおおよその検討はついていて、簡単に考えてみると2つほど挙がります。

1つは「手数料」

クレジットカード決済を行おうとした場合、多くの場合はクレジットカード会社や、決済用端末の仲介業者への手数料が入っているため、2~5%ほどの手数料がかかってしまう。

単純に計算としてみても、1,000円の商品やサービスを購入、または利用したものを決済した場合、20~50円の手数料がかかることになりますが、単体で見てみると、それほど大した金額ではないのかもしれませんが、積もり積もって、月の売り上げが300万円だったとしたら、そのうちの手数料が60,000円~150,000円。

それを高いと見るのか安いと見るのか。

店舗としては、現金決済をしてもらえれば、その分の手数料を支払わなくてもいいわけですから、その分をもったいないと捉えてしまえば、導入に関して先送りしてしまう気持ちもわかります。

もう1つは、「よくわかんない」から。

大体、この辺りの決済端末の導入ってなると、レジ導入みたいに高価な買い物をするイメージだと思ってます。(実際、ぼくの実家の飲食店店主は、POSレジの導入に関しても随分と高価な投資が必要だと思っておりました。)

そして、その高価な買い物をするにあたり、高価なものは機能がたくさんついているために、理解するのに時間がかかると思って敬遠しているケースが少なくありません。

うごめく販売代理店の人たち

いまはどのPayも一気に普及に力を注ぎたいと考えているところで、決済端末を無料で配布するなんてことも起こっているぐらいに縄張り争いが激化していて、どこに何が入っているのかを確認するのが面倒になるぐらいに、どこもかしこも必死に普及合戦の真っ只中です。

広げていくために販売の1次代理店、2次代理店として契約を結び、各店舗に営業代行を仕掛けていく事業者たちがいますが、ブームになっていることもあり、テレアポはもちろん、訪問販売も行って、なんとか導入に結びつけて販売手数料を得ようとうごめいています。

各種メーカーからの委託を受けた代理店の人たちが、必死こいて歩き回っては店舗に出向き、決済端末の導入を進めているところです。

ただ、そこで嘘をついて「〇〇Payと関連している」とか「一緒に進めてるんです」みたいな文言を利用してしまい、一気に信用を損なってしまっている人たちが大勢いるみたいで、それはそもそもやることが間違ってます。

飲食店や小売店舗のみなさんからしたら、「またかよ…」となってしまう気持ちもよくわかりますし、辟易としてしまう気持ちも、痛いほどによくわかります…。

そこにはただ欲望に駆られ、大した説明もせず、押し付けるように売っている人たちがいるからこそなのですが、どうせ導入するなら信頼のおける人たちからになったほうがいいはず。

やるべきなのは、店舗の人たちに「自分たちの工数がなくなる」ことを理解してもらうことのはず。

それを説明もせずに、自分たちの利益のためだけに販売しようとする人たちが、なんとまぁ多いこと。その後先考えない行動によって、各種Payメーカーの評判と信用すら失墜させかねないのだと理解してないんですよね。

導入するにあたり店舗が得るメリット

店舗側が導入をすることで得することと言えば、決済の計算工数が削減できることと、お客さんの利便性を高めることにあります。

先にも触れているように、ぼくみたいな人間でも、クレジットカードや電子決済ができないお店は出来る限り来店をしないようにしてしまっていますから、これを機会損失と言わずになんと言いましょう。

もちろん、「本当に美味しい」とか、「素晴らしいサービスを提供してくれるから」と思って、現金を用意してまでいく店舗がないのかと言われれば、あるにはありますが、その店でもクレジットカードや電子決済をできるようになってもらいたいと真剣に思っています。

インフラ的な位置にある決済方法で、他のフランチャイズ系となんら変わりない状態にできることで、圧倒的に料理の質やサービスの質が高い店舗が負けるわけがないので、ここを整えるだけでも来店する理由になるのです。

そして、POSレジや電子決済を導入することにより、店舗側が大きな利益を得ることができるのはレジ締め作業の工数を削減できることにあると断言できます。

この作業、日々の中で30~60分ほどの時間を要すから、本当に手間がかかっています。

レジスター内にある現金の残数と、レジスタ内に記録されているジャーナルと呼ばれる打ち込まれた決済金額の総計戸を突き合わせ、その日の売上を計算し、それを帳簿に入力するわけですが、POSレジなんかになれば、この作業が一切不要になります。

キャッシュレス決済は、そもそも入れるだけでもその分の件数が削減が可能ですが、レジと同時併用になってしまうと、そこの突き合わせも必要になってくるため、逆に工数が増えてしまう可能性もあります。

日々、短く見積もって30分レジ締めの作業を行うのだと仮定すると、月の営業日が25日だった場合、12.5時間ですし、60分であれば25時間ですから1ヶ月に丸一日の休みが増えることになります。どうでしょうかね、ぼくなんかはこの時間の削減ができるだけでも、かなりの儲け要素だと思っているのですが...。

これは実際に実家が飲食店を営んでいて、その中での業務経験もあるぼくだから体験知見として得ていることではありますが、小規模店舗のみなさんにとっても、決して損をする話ではありませんから、その点を説明できる人が増えればいいのになぁ…と遠巻きながら見ていたのですが、ちょっと動こうかと思います。

もし、イマイチ導入したほうがいいのか、むしろダメなのか...と言った具合に、お困りの方は、一度ご相談いただければいくらでも相談に乗らせていただきますので、お気軽にTwitterやFacebookでDMをください。


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