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小中学生年代の全国大会について

 どうも、ゑんどう(@ryosuke_endo)です。

 やっとかってのが正直なところなのですが、中体連が全国中学校体育大会、いわゆる全中ですね。それの規模を縮小していくと発表しました。

 ぼくは小学生や中学生の年代において、順位づけや優劣を競う一発勝負形式での規模の大きな大会を運営することには反対なので、こういった動きはドンドンと加速していってほしいと願うばかりです。

 今回の内容は、ぼくが反対する理由と、「だったらどうしたらいいのか」って点についてツラツラと書くことにします。

小中学生の年代では"楽しさ"を追求した方がいいのではないか

 高校生年代になれば順位づけや熾烈な競争による優劣をつけることはあってもいいとは思っています。だから、根本的に全国大会ってものに反対なわけではありません。

 トーナメント形式などのノックアウト形式による全国規模の大会と、リーグ戦形式などで挑戦的な試みをすることができたり、きちんと試合に向けて準備をした上で戦いに臨むって環境があって併存していくのであれば何も文句はありません。

 サッカーなど一部のスポーツ以外、小中学生の大会というとノックアウト形式のトーナメント戦がほとんどでしょう。

 試合の重要さは否定しません。

 練習は何のためにするのかといえば試合のためです。でも、試合がすべてではないのです。試合で勝敗を決することはスポーツの一部でしかありません。

 勝って嬉しい、負けて悔しいといった感情もスポーツによる味わいの人ですし、それを無くせばいいとは微塵も思っていませんよ。

 ただ、小学生や中学生の頃には、そういったスポーツで味わえる探求する楽しみやスポーツの中で抱く深みなどを大人たちが「楽しさ」を味わえるように支援することを優先すべきでしょう。

 子どもたちは個々に興味や関心が異なることは当然ながら、発達段階に応じた指導も必要です。

 特に小学生の大会では身体的に発達の早い子どもが活躍してしまいがちですし、それを褒め称えることはスポーツにおける本質ではないでしょう。

 体格的に優れている相手に向かって、どう挑んだらいいのか。どうしたら相手に打ち勝つことができるのかを思考し、実践することもスポーツにおける大切な要素ですから、大人たちはそれを子どもたちと一緒に模索すべきはず。

 それがノックアウト形式の全国規模の大会に参加するとなれば、勝利至上主義に囚われてしまい、スポーツを楽しむのではなくなってしまいます。

 それは本当にスポーツを「楽しんでいる」のでしょうか。

「高いレベルでの競争も大事」とか必要派の意見もわかる

 もちろん、全国大会などの優秀な素材が集まる大会などを用意し、高いレベルの中で競争をすることは大事だとする意見はわかります。

 でも、それを小学生や中学生の段階で味わう必要性ってあるんでしょうか。

 他にも、目標設定として全国大会を据えることや全国大会で選手たち同士での交流なども、全国大会を無くしてしまうことによって損なわれると考えてしまうかもしれません。

 だったら、別に全国大会って形ではなく、地域同士の交流するような機会を設ければいいじゃないですか。

 競技力の向上や人材育成、社会性の発達を促すとか、いろいろと全国大会が担ってきた役割や効果もあるでしょう。

 そんなものはわかっています。

 だからと言って、子どもたちの健全な発達を阻害するような「勝ちにこだわる指導」や「全国大会で勝つための訓練」と課すべきかといえば、話は違ってくるはずです。

 特に全国大会のような規模の大会で、しかもノックアウト形式で優劣を競うような状況ともなれば非常に強いプレッシャーを受けることになります。

 過度な競争を強いるような環境があるから、過度なプレッシャーが生じるのであって、そういった機会を減らすことはスポーツを「楽しむ」点において必要なのかというと、ぼくは不要だろうと考えているのです。

地域単位での大会を数多く用意したらいい

 じゃー、どうしたらいいのかって話ですが、先述した通り、地域単位での大会を数多くすればいいのだと考えます。

 市区町村単位での大会でもいいでしょうし、都道府県単位での大会でも構いません。とにかく子どもたちには訓練や練習を披露する場としての大会を数多く用意し、大会ごとに活躍する選手を多く輩出するのです。

 子どもたちが将来にわたってスポーツを楽しもうと思えるかどうかは、過度な訓練やプレッシャーに打ち勝つ経験が重要なのではなく、「楽しいと思える事柄を多く自覚できるかどうか」です。

 「自分はできる」と勘違いや思い違いでもいいから、それらをいかに多く抱かせられるかどうかこそ、子どもたちが長くスポーツに関わろうと思えるかどうかに影響を与えることでしょう。

 それに、過度な競争やプレッシャーを味わえるのは全国大会で勝ち抜ける人たちだけに限られてしまいます。

 それって、もったいないですよね。

 せっかく、何かしらのスポーツをやろうと思ってくれた子どもたちなのであれば、そのスポーツや競技に楽しみを見出してもらいたいものですし、そこから探求することや発見を数多くこなしてもらいたいものです。

 試合や大会とは、普段の練習や訓練で取り組んでいることを披露する場所なのだとして、そこで過度な競争やプレッシャーを与えるようなことがあれば、そこで挫けてしまう人は「やってはいけない」ことになりかねません。

 そうなった方が、そのスポーツにもそうだし、当人にとっても大きな損失になってしまうでしょう。

 だったら活躍する場面や状況を数多くしてあげた方がいいのではないでしょうかってのが今回の主旨でございます。

おわりに

 スポーツってのはいいもんですよね。

 ぼくは試合よりも練習が好きだった側で、練習でうまくなったことを実感することが大好きでした。

 だからでしょうかね。

 いまだにスポーツに興味と関心を持っていかれてしまいます。

 そんな人が増えていったほうが健全な気がしますが、気のせいですかね。

 ではでは。

 ゑんどう(@ryosuke_endo)


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