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子どもたちに見てもらいたいのはパラリンピックだった

どうも、(おはよう。こんにちは。こんばんは。)えんどうです。

パラリンピックが子どもたちの認識を広げてくれた

パラリンピックは様々な特性度の高い(障害のある)人たちがスポーツを通して自身の限界に挑む世界最高峰のスポーツ大会です。興味のある人は少ないのかもしれませんが、オリンピックやサッカーW杯につぎ、世界で三番目の規模で開催されるスポーツイベントになっています。

日常的に特性度の高い(障害のある)人と接する機会が多いわけではない我が家の子どもたち。

彼らの「人に対する認識」の幅を広げる機会として今回のパラリンピックは大きく寄与・貢献してくれていますし、それを実感しています。それを受けたから、ぼくは「パラリンピックが開催されたこと」を感謝しています。

日々の生活においてスポーツは二の次、三の次である

元々、ぼくはスポーツが好きだったのです。

好きだったからこそ、それを仕事にしたいと思ったのです。実際にやってみたところで大したことはできなかったし、お金を大きく稼げるようにはならなかったけれど、自分なりに充足した感情を抱いていたのは事実です。

今回、本当にいろいろなことというか日本が抱える課題みたいなものが露呈・噴出したTOKYO2020って大会に対し、率直に思うのは「パラリンピックが開催されて本当に良かった」ってことです。

もちろん、オリンピックが開催され、そこで日本代表の選手には素直に応援したい気持ちになっていましたし、実際に応援してました。リアルタイムで見るようなことはなかったのですが、後日動画や報道等で確認した際には興奮をしたのは事実で、その感情自体にウソがあるとは全く思っていません。

子どもたちと生活をしていると「別にどうでもいい」って気持ちになるのも確かなのです。別に否定するつもりで書いているのではなく、優先順位の話です。

我が家の場合、子どもたちがまだ小さいのもありますが、三名に対して大人が二名なので根本的に余裕がありません。あったとしてもほんの1、2時間なので、その時間をスポーツ観戦に当てることは決して「やるべき事項」として挙がってくるものではないのです。

なので報道等で映し出されるアスリートの活躍を見ていて、率直に「すごいね」とか「かっこいいね」となるものの、"それだけ"で終わります。それ以上、彼らに「やってみるかい」と尋ねることもなければ、「今度、これを見に行ってみようか」と誘うこともありません。

ぼくが子どもたちに「スポーツをやってほしい」と思っていないからなのかもしれませんし、そこまでスポーツに期待をしていないからなのかもしれません。少なくとも、ぼくにとっては遠い世界の出来事であり、子どもたちが楽しみにしている仮面ライダーや戦隊ものを見るような心持ちを何ら変わりはないように感じています。

ところがどっこい、パラリンピックに関しては話が、というか態度がまったく変わってしまいました。

特性を知る、興味や関心をもつ

小学二年生の長男くん(2021年現在)は特性度の高い(障がいのある)パラアスリートの「姿」を見ては「この人はどうしてこっち(片方)の腕がないの?」「あれって足の役割をする作り物なんだよね」だったり、そもそもスポーツを取り組む「人」や「状態」に興味や関心を持ちました。

それは年長の次男くんも一緒で、長男くんの隣に座っているかと思いながら液状化しつつ、「目が見えないの?」とか「車椅子に乗ってるから、足とか動かないの?」と質問してくるのです。

これはオリンピックの映像を見ている際には全く見られなかったものですから、明らかに「自分たちとの違い」を認識していること、そして「違い」に疑問を抱いていることを示してくれました。

常々、彼らには「自分と他人は別」であることを説明というか話をしています。自分の考えていることは自分以外はわからないのだから「ことば」にしよう、お話をしよう、なんて話をしています。

特性度の高い(障がいのある)人がいることも映像を見ているときに説明を添えたりしているものの、浸透しているのかどうかは正直なところわかりませんでした。

ところがパラリンピックの映像を見ている彼らから出てくる疑問や、彼らなりの解釈のもとに話をされる特性について聞いていると、そういう人たちがいるし、その人たちと共に暮らすことを半ば強制的にイメージさせてくれる機会をパラリンピックが提供してくれたのだと実感しました。

普段の生活で、そんなに多くの機会があるわけでもありませんし、その機会を提供できているわけでもありませんが、彼らがいわゆる「多様性」ってものを受け入れることの「きっかけにはなったのかもしれないな」と思うと、パラリンピックが開催され、パラアスリートの活躍を映像を通してかもしれませんが、視聴することができたことは本当に良かったと感じます。

それと同時に、彼らの人生観にも影響を与えてくれたものだと実感したので、感謝している次第です。


えんどう(遠藤涼介)

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