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ネズミ講やネットワークビジネスに勧誘してくるヒトたちに接した記憶

はじめましての方から頻繁に起こしいただく方まで、ようこそ。 どうも、ゑんどう @ryosuke_endo です。

このnoteでは、特に読む必要がないと感じられることかもしれないけれど、ぼくがだれかと対面して話したい”雑談”を文字化するものなので、そんな雑談にお付き合いくださる方は、ぜひ読み進めてください。

はじめに

これは事実かもしれないし、事実ではないかもしれない。

いずれにしても、ぼくの記憶にある断片的な部分だけを切り出して書いていくもので、個人が特定できるも何も事実ではないかもしれないことなので真に受けないで欲しい。

ただ。ただ、この記憶は10年以上も前の話だと”思っている”し、いまとなっては勧誘してきたヒトがいたのかどうかすらも”怪しい”といったほどに、非常に曖昧な情報であることだけは付け加えておく。

そんな曖昧で確たる証拠や固有名詞を避けるような言い回しをする、何とも歯切れの悪い内容であることを承知の上で読み続けたいと思う物好きでゑんどう好きなヒトは読みすすめていただけると幸いである。

「”いいモノ(サービス)”だ」って圧がスギョイ

あるチェーン店のファミリーレストランに、そのヒトはいた。

友人というか腐れ縁のある人物と共にそのファミレスを訪れたぼくが目にしたのは、あまりにもそれらしくない風貌ながらも黒光りした男性だった。
男性は、やけに引き締まったカラダをしており、いかにも海の男を感じさせる様相を呈していた。

「はじめまして!」

白い歯がのぞくステキな笑顔で右手を差し出してきた彼の右手は、弱々しく差し向けたぼくの右手をあっという間に飲み込んでは両手でガッチリとホールドしてくる。

ぼくと腐れ縁の男は男性と旧知の仲、というほどでもなく、ステータスとしてはぼくと一緒に勧誘を受けるような立場であったため、結局は二人で言いくるめに来たような形になっていた。

黒光りで白い歯のお兄さんは、挨拶や雑談を程々に自分が参画しているネットワークビジネスの概要とサービスの説明をしはじめた。

黒光りのおデコに反射する店内照明が眩しくて、何度かお兄さんの顔を直視できないことがあったが、その度にお兄さんは「だいじょぶ?(ニカッ」と気配せしてくれた。

「あ、あぁ、はい。」なんていいながら彼のスマイルビームを何度か浴びたぼくは既に飽きてしまったのと同時に、どうやってこの場から離れようかとばかり考えるようになっており、隣でウンウンとうねりながら話を聞いてる腐れ縁の男を捨て置くことすら考え出していた。

「こいつ、サクラなんじゃないか」と思えるほどに、大きくウンウンと興味と関心を大きく抱いてますって態度を出す、隣の腐れ縁野郎。

眼前でオデコを光らせる黒光り白い歯お兄さんが「ウチのサービスはモノがいいから!(ニカッ」というだけでなく、「他社だとこの品質でこの値段はありえないのよ」とありきたりな文句までぶつけてきた。

興ざめしているぼくを横に、隣の腐れ縁は「マジっすかぁ…すげぇ…」と、まるでコントの中にいるかのごとくリアクションを繰り返し、挙句の果てに「どうやったら黒光り白い歯兄さんみたいに稼げるんですか」と聞いている。

黒光り白い歯兄さんは「はははっ!」と、これまたコントの中にいるような笑い声をやっすいファミレスの店内に響かせながら笑い、こう答えた。
「商品の説明ができれば何の問題もないと思いますよぉ。だって、何度も言ってますけど、ウチの商品(サービス)、モノがいいっすから」

ダメだ、こいつら。

しつこく、粘り強く、諦めない。

ぼくは賞味17分程度で飽きてしまった。

いくら熱弁を振るわれたところで、興味を抱けないものは抱けない。押しを強くされたところで迷惑に感じてしまうだけなのに、黒光り白い歯兄さんはゴリゴリとリバウンドを制すものは…といった具合に押してくる。

いま思えば、気になる点とか矛盾する点なんかを質問して行こうと思うのかもしれないが、当時は早く帰りたかったし帰ること以外に思考が回らなかった。

もし、そこでゴリゴリと質問をできていたら、いま、ここに記載している内容がさらにグレードアップしていたのかと思うと悔やまれるばかりだ。

いずれにしても、話を聞けば聞くほどにネットワークビジネスでしかないが、ビジネス的な文脈っぽく「代理店」「取次店」という名称を使ってくるため、そこに免疫のないヒトはコロッといってしまうのかもしれない。

「代理店は取次店の元締めになるからリターンが大きいんですけど、その分、リスクも若干はあるかなと。でもでもー、うちの商品、モノがいいんで絶対ダイジョウブっす(ニカッ」

これを何度聞いたかわからないが、とにかく刷り込まれるような状態になっていくのを実感したのは憶えている。

黒光りした肌に白い歯、そして笑顔と共に「ダイジョウブっす!(ニカっ!」が1セットになった営業トークなのか何なのかもわからない、コントの中に放り込まれた心持ちは、不思議と悪いものではなかった。

同じ話を抑揚やテンポを変えながらもニカッ!と笑顔を繰り出すってルーティーンを繰り返すうちに、ダイジョウブっすメンタリティが芽生えてくるのだ。

ぼくは途中から飽きていたし、早く帰りたいと思っていたものの、席を立つことを許されなかった。いま思えば、「次の予定があるんで」とどうでもいい理由を並べてしまい、強制的に立ち上がればいいのだろうけれど、隣の腐れ縁はドップリな様子だったので、それを心配して立ち上がれなかった。

何度か話が終わりそうになるタイミングを見計らって「じゃ…」と言い出そうとすると、「あ、そうそう!」とか「この話、あんまりしてないんですけど…」とか黒光り白い歯兄さんはあの手この手で引き止めてくる。

そのしつこさを別の面で活かしてほしいと思うが、彼も彼で受け子というか色々と自らの養分を創るために必死なのだろう。なかなか離してくれない。

そのしつこさと粘り強さ、何よりも諦めない気持ちは「諦めたらそこで試合終了だよ」という白髪白ひげのジイさんから投げかけられる言葉を体現するかのような姿勢である。

結局、この話は2時間57分にも及び説得を試みられるものの、あの手この手で繰り出されたぼくたちはお腹いっぱいになったところで終了。

後日、下手したら契約をしてしまうんじゃないかと隣の腐れ縁を心配していたが、最終的には「なんだかよく考えたら怪しくなってやめた」とのことで、胸をなでおろしたのを覚えている。

おわりに

おそらく、今日もファミレスや喫茶店ではいろいろなことが起こっている。
奥様方のグチや井戸端会議にはじまり、重要な商談っぽいオンライン会議を平然とオープンにやるサラリーマン、色恋沙汰に盲目な若者たちに新興宗教への勧誘もあれば、マルチへの勧誘など。

地域やエリアによってなされる会話の内容が変わってくるのだが、その内容に聞き耳を立てていると非常におもしろいことが聞けたりする。

今回、ぼくが書いた内容はぼくの体験記なのか、それともぼくが聞き耳を立てた内容なのか。子細は書かないが、これをもし腐れ縁の彼が読んだら連絡をくれるはずなので、少し楽しみにしている。

そんなこんなで今回のどうでもいい内容を終わりにしたいと思うが、もし、似たような経験をお持ちの方がいたらコメントとか書いてもらえると心が沸き立つので、ご検討ください。

ではでは。

ゑんどう

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