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もっと楽に生きることが肯定されていいのではないか

ようこそ、#えんどうnoteへお越しくださいました。

どうも、えんどう @ryosuke_endo です。

こういう記事が出てくるからはてなは好きだ。おそらく記事リンクを貼ったところで読む人などいないことは承知しているのだが、記事の概要を説明すると以下の通りだ。

PTAをDXしようとして挫折した話 ※追記しました

  • 増田(上記リンク記事の執筆者)の奥さんがPTAの仕事をするようになったので手伝う

  • 仕事柄DX推進みたいなことをやっているからPTAでもやることになった

  • 諸々やってみたもののほぼうまくいかなかった

これを読んで、清貧の思考なのか苦しみを行ってこそ業務なのであると考えている人が一定の割合で存在することに甚だ疑問が生じる。

もっと楽に生きることが肯定されていいと思うのだが、人生をどうにかして楽に生きたい派閥として楽に生きようとすることの意義を考えてみたい。

▶︎ 労働から解放されるはずなのにされない人類

楽に生きると聞くと、ダラダラと横になりながら煎餅でもかじりつつ、臀部をボリボリとかくような姿勢や態度を取ることを想定する人が多いかもしれない。まさに理想的な姿であるといえるが、大事なのはそれを実現した実行力と次元力である。

産業革命を果たした人類は本来ならば労働から解放されたはずだったが、それ以後も人類は労働から解放されるような事態にはなっていない。

なぜなら、業務の機械化により労働から解放された人類は、本来ならば生きることに直結しない余計なことを産業として勃興させることで余興が業務になったからだ。100年前の人類から見たらテレビやスポーツなどを筆頭にYouTubeなどが仕事として成立するだなんていっても信じてもらえないはずだ。

それらは生きることに不可欠な産業ではなく、まったくもって不要なものだと思えて仕方がないからだが、それは今後も変わることはないだろう。いくらAIが発達したり業務を機械化し自動化したところで必要のないことを仕事にする点で人類はさらに新たな職種を生み出し続けるはずだ。

つまり、人間は楽になるはずなのに楽にならないような構造を維持し続けていることになる。この「楽にならない構造にする」点と「楽に生きようとしない」のは似ているようでまったく異なるものであることは抑えておきたい。

▷ 楽に生きようとしない派閥

冒頭で紹介している記事リンク内のPTA業務改善事例は、読めば読むほどに味わい深いものだ。

“IT”とか”デジタル”といった言葉の響き事態に嫌悪感やアレルギー反応を示すことに、ある種の喜びや嬉しみを感じているのではないかと思われるほどに楽をしたがらない。

ただ、「嫌悪感を示す」ということは、何かしらのきっかけや好意的な事例が発生すれば寝返ってくれそうなものだが、その敷居が高いのだろう。

「嫌悪感を抱く人たちが、その敷居を越えることに期待するよりも諦めた方がいい。なぜなら任意団体でありボランティア組織なのだから。」

そんな様子が見え隠れするが、Excelなどを利用して自動計算をすること事態にも嫌悪感を示すことは結果的に自分たちの工数を増やすことになるわけだが、それを拒否する理由が「怠けるのはよくない」だなんて、まさに"至っている"思考とは恐れ多いものである。

怠けることと楽をして生きることは異なる次元の話だろうに、それを理解していない点においては絶望する他にない。

怠けることはすべきではない点において、さすがのぼくですら同意だ。怠けるのは良くない。果たすべき事柄があるのにも関わらず、それを果たさないなんてことは決して取るべき態度ではない点では十分に同意する。

だからといって、楽をしようとすることまで否定することはナンセンスどころの話ではない。

業務を楽にこなせるようになれば早く帰れるようになるのだから嬉しいはずなのに、早く帰ることは悪であるみたいな論理構造では誰も幸せになんてなれない。楽に生きようとしない派閥の人たち、おそらくそういった思考をされているのではないだろうか。

▷ ただ必死なだけは罪である

結構、キツめの言い方をする。

我が家もPTAの役員となったのだが、ただ必死なだけで子どもたちのためだと思い込むことになんの意義もない。必死に子どもたちのために動くことは大事だが、同時に楽をすることも必要だ。

子どもたちと接する時間の多い保護養育責任者である親は、共働きな上に核家族であることが前提化してしまっている。それを踏まえると、子どもたちと接するための時間を確保すること自体が難しいため平日はてんやわんやしているはずだ。

そもそもPTAなどに時間を費やす余裕などないはずだが、慣習的に慣例的にやっていかなければならないと思い込んでいる事柄が多いため、儀式的に取り組んでいるのだろう。

しかし、ただ必死なだけなのは罪だ。

教員に質の高い教育を子どもたちに提供してほしい、子どもたちに注力してほしいと願うのであれば、余計な雑務や業務を減らす必要がある。授業準備なども授業専属の職員とクラス運営を担当する職員とに分けるなどして、とにかく選択と集中をするだけでも楽になる。

それをすることは業務の最適化であり、工数削減であるはずだが、物理的な接触時間を増やすことに主眼を置いて重要視する人、楽な生き方をしない勢が一定数以上いるために実現されていない。

結局、その煽りを受けるのは子どもたちであるはずなのに、楽をすることは子どもたちのためにならないと信じきってしまっている点を強調するような人たちに信頼など置けない。

むしろ、ぼくは軽蔑する。

▷ みんなで楽に生きよう

ぼくは仕事がどうしても出来ない誰からも必要とされないような場合には生活保護を受給するのは大賛成である。不正受給だなんだと騒ぎ立てるような人もいるが、そんなのは母数からして圧倒的な少数派だ。

役所も役所で窓際対策などをするのではなく、多くの人たちを生活保護にしてしまった方が日本のためになるのではないかと真剣に考えているぐらいだ。

怠ける人を増やそうっていう意味ではなく、楽をするようにせざるを得ない状況に追いやれる

日本の全就労人口の3割程が生活保護受給対象となった場合、日本の労働市場はほぼ壊滅する。人手が足りなくなった事業者が多数存在する結果、統廃合や倒産によってゾンビみたいな事業者が減っていく。

労働者の母数自体が少ないため、賃金自体を引き上げざるを得ないが、抱える業務量と人員が不釣り合いな状態になってしまうため、あらゆる業界や職種で機械化や自動化によって業務効率を圧倒的に最適化させる方向で進捗するはずである。

結果、日本は生産性の高い人材だけが就労し、その人たちが日本の社会構造を支える構図となり、仕事ができない人や仕事に向いていない人たちは余暇時間に存分に満喫できる消費活動を繰り返すものの、所得が低いためにスキルや知識を蓄える方向に意識が向き、結果的に新たな職種や業種が生み出されることになる。

そんな未来を想像しているのだが、おそらく訪れることはないだろうこともわかっている。

生活保護受給=悪であると考えてしまう人たちがいるのを知っているからだ。

しかし、いまの状態がいつまでも継続できるわけでもないし、ぼくはいまの状態が我が家の子どもたちが大人になったとしても継続されていたとしたら悔しすぎるし、彼らに手をついて謝る他にない。

だから、少しでいいからみんなで楽に生きることを意識し、実践してほしい。ほんの少しでいいから。わからなかったら、楽をしてそうな人に聞いたらいい。かなり考えて楽をしているはずだ。

みんな、楽に生きよう!

ではでは。

えんどう

▶︎ おまけ

▷ 紹介したいnote

たとえ「普通の」生き方ができなかったとしても。

働くことが普通だと考えてしまっている点に、なんだか日本って国の病理的な面が見え隠れするような気がしているのはぼくだけだろうか。別に働かなくても楽しく暮らせる国の方がいいと思うのだが、どうしてそこまで必死に「普通に働くこと」を強要し合うのか。

センスとは「生き方の哲学」である

無駄を削ぎ落とすためには無駄を知らなければならないのだ。無駄を知らないのに無駄を削ぎ落とすといっている人間は、大抵、何も削ぎ落とせていない。文中で書いてきた、ただ必死なだけな場合が多い。無駄を削ぎ落とすためにも無駄だと自覚することから始めるのだ。

「旅するように働く」生き方

通勤時間が0にできることはどれだけ幸福度を上げられるだろう。そんなことを実感しているところなのだが、ぼくにとってはどう考えても通勤時間は無駄以外の何者でもなかったし、あの時間を日々から積算することで圧倒的に無駄でしかないと思えている。それも必死になるだけの人は肯定するのだろう。

▷ 紹介したい関連書籍

失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!

Steve Jobsが超絶クソ野郎だったことは有名な話だが、たいていの偉人は当時や周囲の「普通」な人たちからすると外れ値の人間だ。そもそも理解できるはずがない。だからこそ偉人なのだ。そんな偉人たちのダメっぷりを味わうことで必死になるだけではダメなんだと自覚するのにもってこいの書籍だ。

▷ えんどうのTwitterアカウント

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