入院生活9日目(09/24)の記録
天井を見上げてるとライトの位置が変わりはじめ、自分がめまいを起こしていることを実感する。
もういい加減にして欲しいと願いながらも、自分で制御できるものでもないことを自覚しているから、半ば諦めてもいる。
トイレに行こうかと明け方に起き上がるのだけど、立ち上がるまでに時間が要るから、入院する前までの状態とは比にならないほどに時間がかかる。
はじめての救急搬送と入院生活だったのだけど、嬉しくもなんともない。
『普段通り』がすばらしいのだと実感する機会になっているものの、これをもっと継続したいのかと言われれば、そんなことはない。
自分の健康状態が回復しているものの、この中途半端な状態がいつまで続くのか。
この状態で退院したとして、『生活』を送ることに対しての肉体的、心理的な敷居が高くなっている。
長男は入院をしてから病室に来るまでに相当に不安を抱えてしまい、大泣きしたと聞いた。実際に病室に入ってきた彼は黙ってぼくにくっついてきた。
子どもたち3名を『生活』させながら、自身も仕事をしている妻に対しても申し訳ない気持ちでいっぱいなんだけど、ぼくが中途半端な状態で戻ったとして、逆に手間が増えるようなことになってしまうんじゃないか…
仕事への復帰はいつ、どのタイミングになったらできるのか。まともに歩けてないし、基本的にめまいが起こってしまうと何もできないし、いまはその頻度が高い。
病室での時間はゆっくりと流れているように思うけど、その断絶感や隔離感が焦燥感に拍車をかける。
ぼくは決して気持ちの強いファイターではない。
底抜けの明るさを持ち合わせているわけでもないし、常に笑顔を振りまけるほどの度量の大きさもない。
だけど、気にかけてくれる人たちの寄り添う感情に対しては応えたいと思う。
そして、今回の入院を経て、改めて体調を崩すこと、結果的に崩してしまった人の感情を少しだけ理解できた。
また一つ、ぼくの感情に引き出しが増えたような心持ちだ。他人に対してやさしさを提供できる機会が増えたのだと思う。
それは自分の弱さを実感するからなんだろうな。
追伸
noteなんかはもちろん、SNSの投稿に対するコメントや個別にメッセージをくださる方々、ホントに感謝しています。
ありがとうございます。
あなたのおかげで、ぼくは何とか『ぼく』でいれるんだと実感しているのと同時に、心強くなりますし、勇気が湧いてきます。
もう少し、がんばります。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。 お読みいただき、それについてコメントつきで各SNSへ投稿していただけたら即座に反応の上でお礼を申し上げます!