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学歴の必要性を我が家の子どもに説明するとしたら

どうも、えんどう @ryosuke_endo です。

みなさんは学歴の必要性を自分の子どもや近所にいる子どもたち、仕事で関わる機会のある子どもたちになんて伝えますでしょう。今日はそんな内容の雑談です。

これまでの怠惰な自分の生活、いや、人生を客観的に振り返りつつ、共に暮らす三名の子どもたちに対してどんな説明をするかなぁ...なんてことを考えています…というか、すでに長男くんにはそんな話をしています。

「これから話す機会がある」なんて人や「ちょっと考えてみようかな」なんて人、話す機会は滅多にないかもしれないけれど孫や近所の子どもたちのために考えておこうかな、なんて人との雑談です。

可能性を狭めないこと

まず、学歴の話をする上でボクが考える大前提は「可能性を狭めないこと」です。その可能性とは何か、学士を取得するメリットなんて事柄をこれから書いていきますが、学士を取得することは人生における可能性を狭めるのか広げるのかを左右するものであると考えています。

それだけで人生が悪くなるとは言いませんが、わざと取得しない方向を選ぶことは余程の実力でもない限りは悪手でしょうし、それを提示できない大人は宝くじを購入することを前向きに捉えているぐらい愚か者だとすら考えています。

ボクは子どもの可能性を狭めることがないようにしたいのと、自分自身が愚かであるせいで子どもが損をしないよう、また、子どもたちから見下されて自宅内で肩身の狭い思いをしないようにするために学士取得のための前提認識を揃えていきます。

学歴で得られるメリット

ここで扱う学歴は、大学の名前による格差を書くつもりはなく、そもそも学歴として学士を取得するか否か、そこから得られるメリットは何かなんてことを書いていきます。

学士を取得することは人生を金銭面や生活面を豊かにする可能性が高いといえますので、その辺りを学士を取得するかどうかの前提認識として書いていきます。

① 生涯賃金

大学を卒業することで得られる資格として「学士」があります。他の民間資格よりも容易に自身の年収を引き上げるツールとして利用できるのが資格としての学士が持つ魅力でもあります。

たびたびボクのnote内でも触れていますが、高卒と大卒(学士取得)とでは生涯賃金に大きな差が生じます。その差は男性と女性とでも金額が変わってくるのですが、その差額は5,000~6,000万円にもなります。

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現役で学士をするために進学した人と、高校卒業と同時に就職する人たちとで苦労の度合いが高いのはどちらかといえば就職をして仕事をする人たちの方が苦労が多いでしょう。たった4年間の違いで生涯で獲得できる賃金が1,000万単位で変わってくるだなんて高卒で仕事をすることは損をしてしまうような気持ちになります。

② 職業選択

もう一つ、高卒で仕事を始めるデメリットを挙げるとするならば、職業選択の幅が狭まることです。日本の中にある大企業では学士を取得していることを応募の条件にしている企業が少なくありません。(障害者雇用であれば別ですが、障害者雇用は障害者雇用で障害内容による採用基準がありますので一概にどうとは言えません。)

また海外での就労を考える場合、学士取得は頭脳労働であるデスクワーク(いわゆるホワイトカラー)をしようと思えば思うほどに学士取得は必須事項です。

学士を取得していない状態で仕事を探しても、低地位・低賃金・短調なマックジョブや、ブルーカラーの(肉体労働や技術労働が中心の)仕事をするしかありません。(絶対に無理ということはありませんが、明確にハードルが高くなります。)

ところが学士を取得するだけで(高卒と同じ経験がなかったとしても)ホワイトカラーの仕事に応募する権利を得ることができます

③ 取得できる資格

スタートアップなどは別ですが、日本の会社には給与に保持している「資格」に応じて手当を支給する制度が存在する会社もあります。たとえば、月額で2万円の手当が上乗せされれば、1年間で24万円、10年間で240万円も資格を取得・保持しているだけで賃金を引き上げることが可能になるわけです。

また、国家資格の中には学士の卒業が条件となっている資格がありますが、医師免許や獣医師免許、薬剤師などは取得することによって生涯年収の額が大きく変わってきます

それも学士を持っているかどうか(関連学部の学士取得が条件)によって受験する資格がもらえるかどうかが変わります。また、国家資格でなく民間資格でも学士かどうかによって取得できるグレードが変わるものもあり、それによって企業の資格手当の金額も変わってきたりするわけです。

人生をイージーモードにできる4年間

人生の幅を狭めるのか広げるのかを、たったの4年間、しかも卒業するだけで得られるのですから、現状は(Fランク大学などの質云々はあれど)大学卒業資格である学士を取得しておいて損となることはありません。

仕事をせず、最低限の単位取得のみを考えて生活をし、卒業するだけ(学士を取得するだけ)で生涯賃金の上昇から職業選択の幅、ひいては住む地域や国といった人生の選択肢を広げることにつながるため、ハードモードからイージーモードに切り替えることができる権利を取得できる4年間ということになります。

これらのメリットを押しつぶすだけのメリットが高卒にあるのかといえば正直なところ考えられません。もちろん、余程の実力がある優秀な人であれば高卒であったとしても生涯賃金で大卒者を追い抜くことは可能だとは思います。

可能だとは思いますが、全員が全員、それが可能かといえば再現性は低いでしょうし、その人を取り上げたとしても参考になることはボクのような一般人にはないでしょう。

オマケ)学歴ロンダリング

学歴ロンダリングは、出身大学よりも偏差値的に上のレベルの大学院へ進学することによって学歴を上塗りする行為をさしていうインターネットスラングでもあります。

たとえば大学がいわゆるFランク大学だったとして、就職をしようと思ったけれども箸にも棒にもかからなかった場合、学歴をきれいに見せるために大学院を少し上のレベルを選ぶことで書類上の見栄えをつくることが可能で、(非常に悲しいことではありますが、日本においてはそれほどではないものの)修士・博士ともなれば生涯賃金をさらに上乗せすることが可能になります。

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こんなところでしょうか。

もちろん、容易に大学に入学できてしまったり、卒業までの敷居が高くはないことの根本的な問題である「大学多すぎる問題」は今回扱っていませんので、別の機会に譲ります。

我が家の子どもたち、まだまだこんな話をしなければならない年齢ではありませんが、「なんで勉強をしなければならないのか」「成績がよいと得することは何か」なんて自分自身が子どもの頃に抱いていた疑問だからこそ、真剣に向き合って自分なりの回答を用意しておくことは経験者として当然の向き合い方なのかな、と思うのです。

そんなわけで、今回はこの辺で。

ではでは。

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