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地方創生とか地域貢献って会社員でもできるんだよ

##なに書いた
地方創生とか地域貢献って、明確な事業に携わるとか起業するなんてことをしなくても、会社員として生活し、納税することでもできるはずですよね、と。

どうも、えんどう @ryosuke_endo です。

『地域貢献』でもいいと思うのですが、『地方創生』ってあるじゃないですか。Wikipediaの中に入ってみると、こんな風に書いてあります。

地方創生とは、東京一極集中を是正し、地方の人口減少に歯止めをかけ、日本全体の活力を上げることを目的とした一連の政策である。2014年9月3日の第2次安倍改造内閣発足後の総理大臣記者会見で発表された。ローカル・アベノミクスともいう。(Wikipediaより抜粋)

それとなくみていたタイムラインで『やっぱり自分がしたいのは社会貢献ができる仕事で、地方創生ができる仕事だ』と述べている知人がいたので、つい気になってしまったのです。

『こんなん書いたよ』ってDMしてみました。反応としては「たしかにねぇ」なんてところでしたが、これについて書いてみます。

年金を納め、税金を支払ったら地域貢献ですよね

地域貢献、とか社会貢献ができる仕事って何だって話なのですが、地方創生に結びつかせられるかどうかはわかりませんが、少なくとも仕事をしていて年金や税金を収めることで地域・社会貢献は可能です。

直接的な事業として、(そんなものがあるのかというとニッチなものであろう気がするのですが)その地域に特化した仕事だけが地域貢献できる仕事ではありません。

一般的な会社員が仕事をして収める年金は、年金受給者への支給する財源として利用されているし、消費税は誰にでも平等に課せられる税金ですから、何かしら買い物をすれば漏れなく支払うことになります。

各地域に住んでいれば徴収される住民税なども支払うことによって、各都市の財源として扱われますから、それだって立派な地域貢献であり、社会貢献です。(高額所得者の負担によって成り立っている、という事実は理解していますが、今回は"認識"の問題を取り扱っているので置いておきます。)

その認識が抜け落ちたまま、漠然と「地域のためになる仕事がしたい」と息巻くのはどうなのかな、と思っている次第です。

"普通の勤め人"にだって地域貢献や社会貢献ができます。

仕事がないのかもしれない

どんな仕事をしていようが、その仕事が法人同士のやりとりによって生じる仕事であれば、売上として計上された後に経費分を差し引いた利益が算出されます。そこから計算されたものが法人税として支払われます。

上で述べたように、住民税や消費税、実質的な税金である厚生年金などを支払うことによって、個人でも「地域のお金」として再利用してもらう仕組みに参加していることは事実です。

観点を変えると、もしかしたら「やりたいと思える仕事」がないのかもしれません。これはぜいたくな言い分かもしれませんが、生活の中で大半の時間を費やす仕事を慎重に選びたいと思う気持ちは分からなくはありません。

もっというと、自分の保持しているスキルと発露する業務との間に解離があって、職能を発揮する場所がないというべきでしょうか。

それだって実は検索不足なだけだったり、ネットワークがないからと諦めているだけなのかもしれませんが、採用と募集のアンマッチはかなり高い確率で起こるものなので、仕方がないような気もしています。

元リクナビNEXTの編集長である黒田さんによれば、転職者が応募して不採用になる確率が95%だそうで、その理由が以下の通りです。

この結果は、双方(求職側、募集側)にとって、かなり燃費の悪い状態なわけですが、50年ほど続いているそうなので、今後も解決は難しいかもしれません。

いずれにせよ、条件面なども合わせてアンマッチがあって選択肢が限られているからこそ、これを理由にして起業の道を選ぶ人が『東京→地方』と移住するケースで多いことが、結果的に「地方創生=起業」を想起させることに結びついているのかもしれません。

ただ、起業がすべてじゃない

なぜか、地方創生と聞くと起業を連想しがちですが、ボクの周りでは起業の実態としては止むに止まれず選択肢がなかったから、なんて声もあります。

自らの抱えるスキルが特異的なものであり、そこにニーズがあると判断したのであれば、起業って選択肢も必然的かもしれませんし、ボクはそれを否定できる立場にはありません。

むしろ、起業して活躍できるような優秀な人は、引き続き地方都市で稼ぎまくってもらいたいと思うのです。

特異的なスキルもなく、たとえ持っていたとしても高校生がアルバイトでできることの延長でしかないものだった場合には起業なんて選択肢はないはずで、地方創生どころではなく、自らの生活を満たすための努力が必要です。

ボクは努力を他人に求めることはできないと考えていますが、自分に求めることはドンドンとすべきだとは思っていますし、やりたいと思っていることは即座に手を動かし始めるべきだとも思っています。

結果的に、それは努力なんて言い方をしなくなるのかもしれませんが、とにかく自分の生活を少しでも満たすためには、生活の中で一定以上の時間を要する"仕事"で具体的に何をするのかを決めて努力をする必要があると思うのです。

起業はあくまでも「稼ぐこと」が前提で、起業することが目的なのではありません。地方創生や地域貢献だって同じです。まずは生活ができること、その上で税金や年金を収めることが先。

それをすっ飛ばして、地方の困っている人のために、その人たちを支援できるような事業に携わりたい!起業したい!が先に立てるべきかどうかは、もう一度、冷静に振り返ってみてもいいのではないでしょうか。

個人でできることは、まず個人で小さいながらも実際に動かしてみた上で反応があるのかないのかを確かめることはできるはずですので、そこから始めてみるだけやってみても遅くはないと思いますよ。

それでは、また!

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