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ペルソナとユースケース(テンプレあり)

こんにちは!UXデザイン会社ajikeが提供するUX改善サポート&UIUXデザイナー育成サービスのDods(@Dods_ajikeInc)です。

すぐレビュLiteで診断を行うときは、ペルソナのユースケースを使って回答をすることで診断の精度をあげることができます!今回はその「ペルソナ」と「ユースケース」についてくわしく解説をします👀


※現在試験版のためスマホ環境でのアクセス推奨です



ペルソナ

ペルソナとは

ペルソナとは、サービスやプロダクトを使う架空の人物のことです。サービスやプロダクトのターゲット層から代表的な人格を、名前や年齢、性別、趣味、仕事、どんな悩みを持っているなどの具体的な情報を設定したリアルな人物像として設計します。

「ターゲット」との違い
ターゲットは年齢や興味、生活状況といった属性でグループ分けを行い、「顧客層」として定義したものです。ターゲットは「サービスやプロダクトを届けたい人たちの大きなグループ」を指し、ペルソナは「そのグループの中の一人一人を具体的に想像した架空の人物」を意味します。


ペルソナの項目例

ペルソナは主に以下の情報を組み合わせて設定し、活用方法に応じて項目のボリュームを調整します。基本的には事実情報をもとに作成しますが、調査などによってアップデートを行う場合もあります。

  • 人口統計学的な情報(デモグラフィック情報)

  • 心理学的な特性情報(サイコグラフィック情報)

  • サービス特有の情報(ITリテラシー/生活スタイル/業務内容/よく使うアプリ・サービス)など

ペルソナ作成の注意点
サービスや広告・コンテンツ等のターゲットとしてペルソナを作成してしまうと、結果として都合の良いペルソナを作りあげてしまうことがあります。都合の良い部分だけを切り出した架空の人物像ではなく、生活の感覚や本当に存在する人間として内容の精査を行うことが大切です。


ペルソナ活用例

ペルソナを活用することは、架空のユーザーを想像しながら実際にその人が使うことをイメージし、サービスやプロダクトを機能からデザインまでユーザー目線で設計することです。作成したペルソナを実際に活用する代表的なケースには以下のようなものがあります。

  1. カスタマージャーニーマップなどのユーザー行動の設計
    対象となるペルソナが、実際にサービスやプロダクトを使うときの生活環境や行動を想像し、「こんな場面ではこういうことを感じるだろう」「こんな意図を持って行動するはずだ」という具体的な心理や行動を可視化します

  2. サービスやプロダクトの構造やワイヤーフレームの設計
    WEBサイトやアプリにどんな情報が必要か、メニューの配置が適切かなどペルソナが実際に使うことを想像しながら決めていきます

  3. デザインのトーン&マナーやデザインコンセプトの決定
    色使いやフォント、画像などのデザインの方向性を決めるときには、ペルソナが使いやすいスタイルはどれか、好みそうなデザインは何かをふまえて検討します



ユースケース

ユースケースとは

ユースケースとは、サービスやプロダクトを使ったユーザーが実際に行う一連のアクションや手順のことです。ユーザーがどのような目的で使用し、どのような操作を行うか、そしてその結果に何が達成されるかを整理します。


ユースケースの例

どんな状況や環境でそのサービスやプロダクトにアクセス・利用するのかを具体的に可視化しましょう。それぞれのユーザーによって利用目的やシーンが異なる場合もあります。

ユースケース作成の注意点
システムや技術面からユースケースを作成してしまうと、エラーや例外の状況が抜け落ちたユースケースになってしまうことがあります。ユーザーがサービスやプロダクトを使用する目的を達成するために必要なステップがすべてカバーされているか内容の精査を行うことが大切です。


ユースケース活用例

ユースケースを活用することは、サービスやプロダクトが実際に使われる具体的な場面や手順を細かく描き、その情報をもとに開発や改善を行うことです。作成したユースケースを実際に活用する代表的なケースには以下のようなものがあります。

  1. 期待されるユーザー体験の定義と機能要件の決定
    サービスやプロダクトをどんなユーザーがどんな目的で使うのかを具体的なユースケースにすることで、ユーザーが期待する価値を明確にして本当に必要な機能や改善すべき点を可視化します

  2. プロトタイプやインターフェースの設計
    WEBサイトやアプリをユーザーが実際に使う手順をふまえて使いやすいデザインや直感的に操作できるボタンの配置を検討します

  3. ユーザーテストでのタスク設定
    ユースケースに沿ってサービスやプロダクトが想定通りに機能するか、予想外の問題はないかを実際のユーザーでテストを行います



よくある質問

Q. ペルソナを作成するメリットは?
サービスやプロダクトを作っている当事者からは、ユーザーの立場や気持ちで客観的にサービスやプロダクトを見ることが難しいことがしばしばあります。ペルソナがあることで「誰のためのサービスやプロダクトなのか」という観点を持つができ、当事者の主観ではなくユーザー目線で機能やデザインの優先度づけや意思決定を行うことができるようになります。

Q. ターゲットが幅広いサービスの場合はペルソナが複数あっても大丈夫?
ペルソナは基本的に一人の人物を作成することが望ましいのですが、チーム内の認識が合っていれば複数のペルソナがいても問題はありません。同じサービスやプロダクトでも異なる背景やニーズを持つユーザーが存在するため、それぞれの視点を捉えるペルソナを作成することで多様なユーザーのニーズに対応できるようになります。

Q. さまざまな人に使ってもらいたいサービスなのにペルソナを1人に絞ってもいいの?
ペルソナは「誰のためのサービスやプロダクトなのか」という観点を作っている当事者側が常に忘れずにいるためのものです。ペルソナとして設定しなかった別の誰かを排除してしまうという考え方ではなく、「届けたい人に適切に届けるため」「今困っている人の課題を解決するため」という考え方でペルソナを作成しましょう!

Q. リアルなユースケースはどうやったら調べられる?
実際にサービスやプロダクトを使用しているユーザーを観察したり直接話を聞いたりすることが一般的です。また、新たにアンケート調査を行ったり、これまでにユーザーから寄せられた声やヘルプページへのアクセス数などすでに収集されているデータを分析することでもユースケースを抽出できます。

Q. ユースケースがたくさんある場合はどんな基準で選べばいい?
多くのユーザーから同じような要望が上がっている、特定の重要なターゲット層から強く改善を求められているなどのユーザーニーズの大きさが基準のひとつになります。また、そのユースケースでの新機能や改善がユーザー数や売上にどれくらいの影響を与えるか、技術面やコスト面で実現可能かなどもバランスよく満たすかたちで絞り込むのが理想です。



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すぐレビュLiteを使う前にも、もちろん普段の業務にもお使いいただけるのでぜひ活用してください📝


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