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古いと感じるウェブサイトのUIに共通する3つの特徴

こんにちは!UXデザイン会社ajikeが提供するUX改善サポート&UIUXデザイナー育成サービスのDods(@Dods_ajikeInc)です。

普段ウェブサイトを見たときに「何か少し古いデザインだな…」と感じることはありませんか?実は、ユーザーに古さを感じさせるウェブサイトにはUIに共通する特徴があります。

ウェブサイトなどのサービスを担当されている方から「UIを刷新したい!」というご相談があることも多いのですが、ユーザーが「古い」と感じてしまうデザインか?その原因はどこにあるのか?は、UIの専門知識がなくても判断することができます。

今回の記事では、「古い」と感じるUIの特徴やデメリット、新しいデザインへ改善する場合のポイントについて詳しく解説します👀


古いと感じるUIデザインのめやす

そのウェブサイトがつくられたのはいつ?

UIデザインは時代とともに進化を続けています。2024年時点で主流となっているUIと比較して、ユーザーが「古い」と感じてしまうウェブサイトは、スマホが本格的に普及する以前の2007年から2012年にかけてつくられたものが多い傾向にあります。

当時のウェブサイトはパソコンから閲覧される前提のため、横長のレイアウトに多くの情報を詰め込んだような画面構成で、グラデーションやドロップシャドウなどの陰影効果が多用されていることも特徴のひとつです。

一方、最近のウェブサイトではスマホからもスムーズに閲覧できるようなレスポンシブデザイン、シンプルでミニマルなレイアウトやフラットデザインなどユーザーの行動パターンや認知プロセスを考慮したデザインが主流になっています。



古いと感じるUIに共通する3つの特徴

ユーザーがウェブサイトを見たときに「古いデザインだな」と感じる理由にはさまざまな原因が考えられますが、UIには共通する特徴が見られる場合が多くあります。ここではサンプルのウェブサイトを例にして、その代表的な3つの特徴について解説します🔎


1. 情報量の多さがユーザーに負担になっている

サンプルのウェブサイトは、1画面の中で使用している文字・色数・画像情報が多いサイトです。画面全体を通して情報量が多いウェブサイトは、ユーザーが情報を読み取りながら正しく把握しようとする必要があります。また、このサイトでは入力エリア付近にも様々な情報が記載されているため、情報を入力するユーザーへはさらに負担が大きくなる可能性があります。


2. 操作結果がユーザーに予測できない導線になっている

サンプルのウェブサイトは、ラベルの情報から操作の先に「どんな内容が待っているのか」を想像することが難しい動詞起点のナビゲーション(タスク指向)になっているため、ユーザーが目的の情報にたどり着くまでに間違いを繰り返す可能性があります。

タスク指向とは
動詞を起点とした設計方法。用途によってユーザーが想像する操作手順とギャップが発生する場合がある。


3. 基準を満たしていないコントラスト比率になっている

サンプルのウェブサイトは、ボタンや重要なエリアに使用されている背景色が、文字色とのコントラスト比の基準を満たすことが一部できておらず、アクセスするユーザーの利用環境によっては見えづらさを感じている可能性があります。このコントラスト比はウェブアクセシビリティを確保するための標準的な規格による基準で、現在はウェブアクセシビリティを確保することが事業者による努力義務となっています。


今回ご紹介しているユーザーが古いと感じるUIの特徴を反映したサイトを使った改善策例はこちらの診断レポートから確認できます!実際のレポートをどなたでもダウンロード可能ですのでぜひチェックしてみてくださいね📝




古いと感じるUIのデメリット

ユーザーがウェブサイトを見たときに「古いデザインだな」と感じることで、サービスに対するユーザーの満足度が下がり、ウェブサイトからの離脱率が高くなる可能性があります。また、競合他社と比較して魅力を感じず、新規顧客の獲得も困難になることがあります。



どの部分から改善すればいいの?

UXピラミッドの下層から改善しましょう!

UIを改善するときに基本の考え方となるUXピラミッドとは、ユーザー体験の品質を階層的に表現したものです。ピラミッドの下層部がユーザーにとっての最低限の利用価値、上層部がユーザーに付加価値を与える体験の指標となっており、各段階は前の段階を基盤として構築されています。

UIデザインを改善するときは、UXピラミッドのより下層部分にあたる部分から改善を行って、ユーザーにとって使いやすいウェブサイトを目指しましょう!


すぐレビュLiteではこのUXピラミッドを使って、サービスの使いやすさをユーザー目線で調べることができます。診断結果から何から改善すべきなのかの優先順位が一目瞭然!

回答内容は完全非公開&匿名で何度でも無料でご利用いただけますので、より緊急性が高く、効果のある改善施策を検討するのにお役立てください📝



おわりに

ご担当のサービスを「今っぽい感じのウェブサイトにしたい!」と思っても、ウェブサイトのページ数が多かったり、システム面で一度に大掛かりな改修を行うことが難しい場合もあるかと思います。ユーザーにとってより良いウェブサイトにするために「使いやすさ」という視点で、できるところから改善を検討してみてはいかがでしょうか。

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