分子標的薬の効果:stage 4で手術?

2020年11月から開始したタグリッソは、ほぼ副作用を生じなかった。服用してすぐに皮疹が出現したら主治医から「副作用が出る人は効果が高い」とコメントを頂き、沢山の外用剤を処方してくれた。しかし1ヶ月もすると皮疹は無くなり自覚される副作用はない。「効果は?」都市伝説ですから。。。

服用して3ヶ月、2021年2月になると、腫瘍マーカーCEAの低下の勢いが落ちてきた。”半年は効く”そう信じていたので、なんだか不安になる。でも、腫瘍マーカーなんてただの数値と自分で不安を払拭する。

Stage 4だから、全身に腫瘍が飛んでいる、だから手術はしない、まあ、理解できる。一方で、手術をしたら、全身のがんの細胞数が減るかもしれない、とも考える。部分的にでも薬剤で消し去るのと、切除して消し去るのと、何が違うのか。

そんな時、とある国立のがん基幹病院の後輩に連絡をしてみた。自分の病状を打ち明け、メールで連絡したら、複数の論文が添付されてきた。「先生の病状からいうと、この薬剤の治療効果はこのくらいですね」生存曲線が、処方を使うと少し伸びるけど、結局全滅していくようなグラフ。おいおい、いくら医者だからってこんなの見て勇気も元気も湧かないよ。

やっぱり治らないのか。。。それが前提か。。。

だったら、少しでもがんを減らしたい。

恥ずかしながらと、手術のことも彼に聞いたら「それは勧めません。すでに全身に転移していることが前提であり、しかも手術した部位がネックになることもありますから」うーん、研究者のお答え。正論。でも元気を頂けない。

こんなこと悩んでいるのは自分くらいか、stage 4なら手術を諦めるか、という思いもあるが、いろいろ調べると術前治療で転移部位をコントロールして、肺がん stage 4でも手術している病院があるという記事もある。これが新しいのか古いのか、正しいの正しくないのかはわからないが。。

そんなこんなで、2021年2月半ばになったら、とうとう腫瘍マーカーの低下が横ばいになってきた。「うそ!」信じがたい。「まだまだ薬はありますから」と主治医はいうが、first lineの処方がすでに効果横ばいと言われて、明るく離れない。

明るく元気に生きる。もうそういう希望は持てないのか。なんだこの病気は、なんだこの治療は。悔しい。早期発見しかない、分かっているけど、もう遅いんだ。

そんな中、主治医が
「手術しますか!?」
え?

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