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1953年7月27日は朝鮮戦争の停戦協定が調印された日(ロシアから贈られプーチン大統領と金総書記が交互に運転したセダンのナンバープレート)高級車(パンダ)外交

ソ連崩壊後、社会主義の旗を降ろしたロシアへの冷めた視線はすっかり消え、北朝鮮にとってロシアは頼もしい友に復活した。正恩氏は孤立するロシアの「鼓舞者」になったかのようだ。ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を支持し、砲弾提供などにもちゅうちょがない。むろん、見返りとして軍事偵察衛星をはじめ先端の軍事技術の提供を求めているだろうし、経済協力もとりつけたいだろう。北朝鮮はプーチン氏を「最上、最大の誠意を尽くして迎える」と予告している。その「蜜月」演出にもくだんの高級車がひと役買うのではないか。

プーチン氏が金正恩氏に贈った高級車
ナンバープレートの謎を追う

台頭する極右勢力と戦う(サッカー)フランス代表の話題プーチン大統領の24年ぶりの訪朝についてふれた一つ前の記事

の中で、(パンダ外交ならぬ)高級車外交の一環としてロシアから北朝鮮へ贈られた2台目のアウルス・セナート(標準ボディ(全長538cm)仕様)に装着された(北朝鮮の高官・幹部の車両に割り当てられる727で始まる)ナンバープレートについて書き添えるのを忘れました。

尚、ロシアから北朝鮮へ今年の2月に贈られた1台目のアウルス・セナート(リムジン・ボディ(全長663cm)仕様)にも同じ数字のナンバープレートが装着されていました。


1台目
のアウルス・セナート
(リムジン・ボディ仕様)

7・271953
7・271953
7・271953


2台目
のアウルス・セナート
(標準ボディ仕様)

北朝鮮の国旗(のマーク)に続いて7・271953
北朝鮮の国旗(のマーク)に続いて7・271953
北朝鮮の国旗(のマーク)に続いて7・271953


意味深な数字(朝鮮戦争休戦協定が署名され発効した年月日)であると伝えられていますが、細部にこだわる北朝鮮のおもてなし、おそるべし...

プーチン大統領と金正恩総書記はアウルス・セナート(標準ボディ仕様)で高速道路をぶっ飛ばしたわけではありませんが、アウルス・セナートのリムジン・ボディ仕様、ロング・ボディ仕様、標準ボディ仕様(およびSUV車であるアウルス・コマンダント)のパワートレイン(最高出力598馬力・最大トルク880Nmの4.4リッター・V型8気筒ターボエンジン+電気モーターのハイブリッドシステム)は共通なので、重量が嵩む防弾仕様の車体であるにも関わらず、大統領が運転しても、総書記が運転しても、動画の中でアウルス・セナート(標準ボディ仕様)は軽快に走行しています


https://www.reuters.com/world/firm-making-car-that-putin-gifted-kim-uses-south-korean-parts-data-shows-2024-06-28/

Firm making car that Putin gifted to Kim uses South Korean parts

By Gleb Stolyarov

June 28, 2024



北朝鮮が先月から労働党や政府、軍の高位幹部以外の車両へのガソリンスタンドでの給油を中断したと朝日新聞が関係消息筋を引用して4日、報じた。北朝鮮のこのような動きは国連安全保障理事会の新たな制裁に対する自己救済策とみられると同紙は分析している。

これによると、北朝鮮は「727」で始まるナンバープレートを付けた車両以外への給油を禁止した。

「727」は北朝鮮が戦勝記念日に定めた1953年7月27日(停戦協定締結日)にちなんだもので、金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長が高官幹部に与えた車両にのみついている共通番号だ。主に党中央委員候補以上のクラスが使っているという。朝鮮中央通信によると、昨年5月の党大会で中央委員とその候補委員に選出されたのは235人で、ここには政府と軍の高位幹部も含まれている。

(後略)

727で始まる数字のナンバープレート
727で始まる数字のナンバープレート

(前略)

金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記は戦勝節を非常に重視している。最高指導者になって最初に始めたプロジェクトが「戦勝記念館」の改築工事だ。父親の金正日(キムジョンイル)総書記時代は、幹部らが乗る車のナンバープレートの最初の3桁が金正日の誕生日にちなんだ216だった。正恩氏はそれを727に替えたほどだ。

(後略)

Kim Jong Il's chef, Kenji Fujimoto, owned luxury Mercedes Benz presented to him by Kim Jong Il.

The New York Times (July 27, 1953)


Aurus Arsenal(市販されていないモデル)
Aurus Senat Convertible(市販されていないモデル)

プーチン大統領、金正恩氏に戦勝記念ナンバーの露高級車を贈呈=北朝鮮メディア

2024年6月21日

ロシアのプーチン大統領は平壌訪問中、朝鮮戦争における北朝鮮側の勝利を象徴したナンバープレートのロシア製高級車「アウルス」を金正恩朝鮮労働党委員長に贈呈した。

朝鮮中央通信が公開した写真によると、両指導者が一緒に乗ったアウルスのナンバープレートには、朝鮮戦争の休戦協定調印日(1953年7月27日)の日付にあたる7・271953という番号が記されている。

今回の訪朝中にプーチン大統領が指摘したところによると、ソ連はこの戦争で北朝鮮側を支援し、ソ連のパイロットが数万回の戦闘任務を遂行したほか、紛争終結後はソ連が日常生活の確立と国民経済の回復に貢献したという。

ウシャコフ露大統領補佐官によると、これはプーチン大統領から金正恩氏に贈られた2台目のアウルス。1台目は2024年2月18日に贈られていた。

プーチン大統領が贈った車を運転した金正恩氏...ナンバープレートには意味深な数字

中央日報/中央日報日本語版
2024.06.20

ロシアのプーチン大統領が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長にロシア製リムジン「アウルス」1台とティーセット、ある海軍将軍の短剣を贈った。

ロシアのタス通信は19日(現地時間)、クレムリン宮(ロシア大統領府)のユーリ・ウシャコフ補佐官の言葉を引用してこのように報じた。

プーチン大統領はさまざまな芸術品の贈り物を受け取ったとウシャコフ補佐官は付け加えた。

アウルスはロシア製の最高級リムジンで、プーチン大統領は今年2月にも金委員長にこの自動車を贈っている。

アウルスは「ロシア版ロールスロイス」と呼ばれる。特に高級セダンのアウルス・セナート・リムジンはプーチン大統領の儀典車両として使われている。

銃弾だけでなく爆発物や手榴弾の攻撃にも耐性があるVR10等級の防弾最高能力を備えているといわれている。防弾基準はVR1からVR10まで区分される。「アウルス・セナート」モデルはオプションによりロシア現地で4000万~8000万ルーブル(約7490万~1億4980万円)で販売されている。

プーチン大統領と金委員長は錦繻山(クムスサン)迎賓館で首脳会談を終えて、このアウルスを交代で運転した。

外信が公開した動画を見ると、プーチン大統領が先に金委員長を助手席に乗せてハンドルを握った後、迎賓館近隣を回った。その後2人は車から降りて両側に通訳官だけを同行させて、バラで囲まれた庭園を散歩した。

散歩後は金委員長がハンドルを握り、2人は迎賓館に戻った。

今回贈った自動車のナンバープレートの数字も意味深長だ。北朝鮮の国旗とともに「7 27 1953」という数字がつけられている。1953年7月27日は韓国戦争(朝鮮戦争)停戦協定日だ。北朝鮮で戦勝節として宣伝して記念している日だ。

プーチン大統領はまた、金委員長にティーセットと短剣を贈った。ウシャコフ補佐官は、金委員長がティーセットに対して「非常に美しい」と話したとタス通信に明らかにした。

金委員長はプーチン大統領にディナーセットとプーチン大統領を描いた各種芸術作品を贈ったという。

ウシャコフ補佐官は「(金委員長が贈ったものは)素晴らしい贈り物」としながら「プーチン大統領のイメージとつながっている」とした。あわせて「イメージにはさまざまなオプションがあり、胸像を含めてどれも非常に芸術的」と付け加えた。

金委員長に自動車を贈るのは国連安保理制裁違反だ。北朝鮮への移転が禁止されたぜいたく品に該当するのはもちろん、北朝鮮に対する輸送手段の直・間接的な供給・販売・移転も2017年12月採択された安保理制裁決議2397号により禁じられている。



プーチンからプレゼントされた車のナンバーは「戦勝記念日」 (2024年3月16日 「朝鮮中央TV」)

2024/04/03

今、YouTubeにアップロードしようと、「元帥様」が「カンドン温室農場の完工式」に参席した「朝鮮中央TV」の報道を改めて見ているのだが、プーチンからプレゼントされた車のナンバーが凄い。ナンバーなしなのかと思ったら何かナンバーがあり、よく見た「7271953」と、「戦勝の日」になっていた。朝鮮戦争に直接参戦していない「ソ連」とこのナンバーの連関は今一つよく分からないが、いずれにせよ、良い番号であることは間違いない。

プーチン氏が金正恩氏に贈った高級車 ナンバープレートの謎を追う

2024/4/29

24年ぶりに北朝鮮訪問を予定しているロシアのプーチン大統領が先ごろ、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記に高級車をプレゼントした。お気に入りらしく、正恩氏はすでに専用車として使っているが、ナンバープレートの数字が気になった。<7271953>。その謎を解くため、露朝の「秘史」を探ると――。

3月15日、平壌(ピョンヤン)の江東(カンドン)地区で大規模な総合温室の完工式があった。正恩氏は娘とプーチン氏から贈られたばかりのロシア製の高級 セダン 高級セダン「アウルス」に乗って現れた。そのナンバープレートの数字が朝鮮戦争の休戦協定が締結された1953年7月27日にちなんでいたのだ。

北朝鮮ではこの日を、米国を中心とする国連軍に勝った記念日「戦勝節」と呼ぶ。いち早く気づいたのは朝鮮中央テレビをウオッチしている日本大准教授の川口智彦さん(北朝鮮地域研究)である。「当時のソ連は朝鮮戦争に直接、参戦しなかったはずなのになぜでしょうか。4月に入っても同じ専用車での現地視察は続きますが、プレート部分はモザイクがかけられました」

高級車が正恩氏に贈られたのは2月18日のことだった。搬入ルートや贈呈場所は伏せられているが、妹の与正(ヨジョン)氏らが受け取ったという。彼女は「両国首脳の間に結ばれた格別な親交関係の証しになり、最も立派な贈り物だ」と兄からの謝意をロシア側に伝えている。

さらに与正氏はこの高級車が総合温室の完工式で初めて使用された事実をわざわざ談話で明かした。<専用車の特殊な機能は完璧で、徹底して信頼できる。私はわが党と国家の最高領導者がロシア国家首班から贈られた車を利用されることになったことをとても喜ばしく思う。われわれはモスクワに再び心より感謝を送る>

スターリンは祖父へ 戦友の証?

やや過剰なほど丁重な返礼メッセージだ。祖父、金日成(キムイルソン)主席とソ連の最高指導者だったスターリンとの逸話を意識しているからではないか? 50年6月25日に勃発した朝鮮戦争はスターリンと中国の最高指導者、毛沢東の承認なしに起こりえなかった。開戦前、ソ連は平壌に軍事顧問団を派遣したが、戦闘には加わっていない。国連軍の反撃で戦況が不利になるや、中国の人民志願軍が参戦、事実上の米中対決となっていく。

だが、スターリンは「鼓舞者」であり続けた。北朝鮮の景勝地・妙香山(ミョヒャンサン)に世界各国の人士からの贈り物を展示した豪壮な「国際親善展覧館」がある。そこにスターリンから贈られた高級車「ジス」がいまも並ぶ。贈呈日時は50年10月26日。戦火に追われ、金日成が平壌を後にしたころだ。

もうひとつある。金日成総合大学歴史学部のリ・スンヨン博士が大学のホームページに掲載した記事「スターリンの類例なき祝杯辞」(2019年10月28日)で紹介されている。49年3月、建国後初の外国訪問先に金日成はソ連を選ぶ。クレムリンでの宴会でスターリンは金日成を持ち上げる。「東方で帝国主義の侵略からソ連を血で、武装で擁護してくださった真のプロレタリア国際主義者で、共産主義者の亀鑑であられ……」。2人でソ連映画2本を鑑賞し、深夜3時まで語り合った。

リ博士は<世界革命の元老として高い尊敬を受け、自らの感情を少しも表さないスターリンが多くの国の外交代表まで参加した宴会で首領さまを称揚するのは想像を超えることであった>と記す。このとき、スターリンは記念として新型防弾乗用車「ジム」を贈ったというのである。

「朝鮮人民のもっとも親しい友」

そのスターリンは朝鮮戦争のさなか、53年3月5日に死去する。9日には平壌でも追悼集会が開かれ、金日成があいさつした。49年のソ連訪問最終日に締結した朝ソ経済文化協力協定などを振り返りつつ、「ソ連が朝鮮人民のもっとも親しい友であることを全世界に示した」と強調し、こう締めくくった。

<スターリン同志のおしえを、われわれは永久に銘記していなければならない。みずからの自由と独立を固守している全世界の人民の視線は、げんざい、朝鮮に、その英雄的な息子や娘たちにむけられている。アジアでの夜明けは、必然的にアメリカに暗黒の夜をもたらすであろう。客観的な自然の法則はこのようなものである。朝鮮人民は勝利するであろう>(金日成著「祖国解放戦争」青木書店から)

こうした朝鮮戦争にまつわる逸話を正恩氏が知らないわけはない。情報のプロ、プーチン氏もつかんでいるに違いない。

今年1月、北朝鮮の崔善姫(チェソニ)外相がロシアを訪れ、招請したラブロフ外相だけでなく、プーチン氏とも会談する。帰国後、北朝鮮の外相補佐室が長い公報文を発表した。<共和国政府はプーチン大統領同志のわが国訪問を熱烈に歓迎し、朝鮮人民のもっとも親しい友を最上、最大の誠意を尽くして迎える準備ができている>。

さらに公報文はこう続く。<金正恩同志とプーチン同志の厚い友誼(ゆうぎ)と特別な関心のなかで不敗の戦友関係、100年大計の戦略的関係へと切れ目なく昇華発展するであろう>。だからこそ、プーチン氏はスターリンよろしく、とっておきの高級車をプレゼントし、正恩氏はナンバープレートに<7271953>と刻んだのだろう。

そう、ソ連崩壊後、社会主義の旗を降ろしたロシアへの冷めた視線はすっかり消え、北朝鮮にとってロシアは頼もしい友に復活した。正恩氏は孤立するロシアの「鼓舞者」になったかのようだ。ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を支持し、砲弾提供などにもちゅうちょがない。むろん、見返りとして軍事偵察衛星をはじめ先端の軍事技術の提供を求めているだろうし、経済協力もとりつけたいだろう。北朝鮮はプーチン氏を「最上、最大の誠意を尽くして迎える」と予告している。その「蜜月」演出にもくだんの高級車がひと役買うのではないか。宴会でプーチン氏による「類例なき祝杯辞」があれば、まさに金日成―スターリン時代に逆戻りである。

ここにきて、正恩氏は韓国を「不変の敵対国」とみなし、戦争になれば「平定」すると豪語しはじめた。朝鮮中央テレビが映し出したナンバープレートは恐ろしい未来を暗示している気もする。

だが、温室の完工式を伝えた日のニュースは正恩氏と娘のジュエ氏を初めて「嚮導(きょうどう)の偉大な方々」と報じた。最高指導者にしか用いない言葉で、娘が後継者であることを強くにじませた。戦争になれば、最愛の娘を危険にさらす。朝鮮戦争のとき、金日成は息子と娘を中国東北部に疎開させ、自らもソ連製の高級車に乗って中国との国境近くへ向かったとされる。スターリンからもらった新型防弾車だった可能性がある。地域の平和を願うなら、正恩氏はぜひ金一族の不都合な真実も思い出し、無謀な戦争への誘惑を断ち切ってほしい。【鈴木琢磨】

金総書記にプーチン氏が車プレゼント、大統領専用車と同車種

2024年2月20日

[ソウル 20日 ロイター] - 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記がロシアのプーチン大統領から「私用で使う」同国製の乗用車を贈られたと、朝鮮中央通信(KCNA)が20日伝えた。

金氏の最側近が18日にロシア側から受け取ったという。

金氏の妹、金与正党副部長はロシアに対し、両国首脳の「特別な個人的関係を明確に示す」贈り物だとする金正恩氏からの謝意の言葉を丁重に伝えた。

車の詳細は報じていない。金氏は高級車好きで知られているが、国連安全保障理事会決議はぜいたく品の北朝鮮への輸出を禁止している。常任理事国のロシアは同決議の採択に加わっていた。

韓国外務省は、ロシアと北朝鮮の協力関係を注意深く監視すると同時に、両国に国連安保理決議を順守するよう求めていると表明した。
一方、ロシア大統領府(クレムリン)のペスコフ報道官は国営通信社RIAに対し、金氏が「アウルス」車を受け取ったと語った。

自動車メーカーのウェブサイトによると、同車はロシア初のフルサイズ高級セダン。プーチン大統領専用車でもある。

KCNAは20日、これとは別に、朝鮮労働党幹部代表団がロシアから帰国し、情報技術、漁業、スポーツに関係する3つの代表団がロシアに向けて出発したと報じた。


https://www.vietnam.vn/ja/chi-tiet-dan-xe-dac-chung-ho-tong-tong-thong-nga-putin-khi-tham-viet-nam/

ベトナム訪問時にロシアのプーチン大統領を護衛する特別車両の詳細

21/06/2024


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