『日本DMAS』災害医療を学びたいならここ!!【医療系学生団体・ボランティア・勉強会】


どういった団体ですか?

日本DMAS(日本災害医学会学生部会)は、東日本大震災以降、学生間にさらに高まる災害医療への関心を背景に、日本災害医学会の協力のもと、平成25年に発足した学生部会です。

現在は北海道・東北・関東・東海・関西・中国・四国・九州の8つの支部があり、医療系・非医療系を問わず災害医療に関心を持つ様々な学生が、合計で約400名所属しています。また、支部とは別に、有志により設立された「災害時対応チーム」もあります。これは、災害時にDMASが現地支援活動に行くための後方支援を行うチームです。

日本DMASとしての活動は、各支部の代表と庶務1名ずつから構成される幹事会が運営しています。DMASとして活動したい場合は、所属大学の所在都道府県を管轄している支部に所属することになります。

どういった活動をしていますか?

災害医療に関する教養や専門知識を涵養する機会を設けること、災害時に有為な人材および組織を育成するといった目的のもとに活動しています。

各支部は、勉強会やセミナーの開催など災害医療への理解を深める活動や、災害時の現地支援活動、災害時後方支援活動を行っています。各地域で起こり得る災害の種類が異なるため、地域の特色に応じた各支部オリジナルの活動をしています。

日本DMASは、各支部の活動とは別に、講演会や学生フォーラム、夏合宿など、支部問わず参加できるような大規模イベントを主催しています。

災害時対応チームは、災害時のロジスティクスに関する知識の向上を目的に活動しており、平時には災害時のマニュアル作成や災害シミュレーション教育、チーム独自の全国企画の運営や内部勉強会を行っています。災害時には後方支援チームを組織し、情報収集を行い、マニュアルに従って組織体制の確立や人員の確保、先生方への連絡調整など、ロジスティクス(後方支援)に関するすべての活動を一括で管理します。DMASのメンバーは、この災害時対応チームの指揮のもと、現地に赴いて支援活動する人とDMAT事務局に出向いて後方支援に携わる人に分かれて活動します。現地活動の主な内容は、クロノロジーの作成や電話対応、被災情報を収集し、まとめるといったものです。現在はコロナの感染状況を踏まえ、なかなか現地に支援に行く機会がないのですが、2021年9月には神奈川県の「かながわ緊急酸素投与センター」に出向いてコロナ対応の支援をさせていただく機会を頂きました。


組織図

実際の活動

【日本DMAS】
・夏合宿(8月)、学生フォーラム(3月)
・災害医療講演会(年に3-4回)
・定期的なMTGの実施

【各支部】
・勉強会・研修会・講演会(月に1~2回)
・災害医療セミナー(半年に一回)
・交流会(不定期)
・DMAT研修、災害訓練、災害研修、救護ボランティア(不定期)
・定期的なMTGの実施

【災害時対応チーム】
・ロジスティクス勉強会(年5回)
・ロジスティクスセミナー(年3回)
・災害対応シミュレーション(夏合宿、年3回)
・定期的なMTGの実施
・交流会(不定期)
・災害対応(有事の際)

🌟リマインド🌟 【日本DMAS主催...

Posted by 日本災害医学会 学生部会 on Friday, October 7, 2022

どれくらいの人が集まっていますか?

東北支部は100名以上のスタッフが所属していますが、その他の支部はだいたい30~40名くらいで活動しています。

イベントに参加する人数は、100名規模のものもありますが、だいたい30~40名規模のイベントを開催しています。

どういった人に参加して欲しいですか?

日本DMASの魅力!!

① 災害医療に関する知見を深めることができ、災害医療を学びたいという熱い志をもった全国の仲間とともに活動できる!学生時代にできた繋がりは卒後も続くことが多く、いざという時に助けてくれる心強い存在となります。

② DMATの訓練や研修に参加する機会が得られる!学生の立場でDMATの活動に関わり、ロジスティクスのトレーニングができたり、災害医療の学びを深めたりする機会は、DMASに所属していなければまず得られない貴重な機会です。災害医療に関する知識を得るだけでなく、災害医療に携わる医療従事者の姿を肌で感じることができます。また、訓練や研修に参加することで、DMATの先生方と繋がりを作ることができたり、先生方から直接貴重なお話を聴くことができます。

③ 災害時に現地で支援活動ができる!学生時代に実際に現場に入って状況を肌で感じる機会は非常に貴重であり、その経験は将来災害医療の分野に進んだときに大いに活きることとなります。

④ 日本災害医学会の唯一の学生組織として、平時から災害医療に造詣の深い先生方との交流を持てる!学生部会はOB・OGの先生方やDMAT事務局の先生方、全国各地で災害医療の最前線でご活躍されている先生方と非常に緊密な繋がりを持っています。こうしたコネクションを持つことは、災害医療分野でのキャリアを考えたときに将来の強みになるはずです。

最後に、、、

日本は、諸外国と比較しても自然災害が多い国と言われており、将来必ず大地震などの大規模災害が起こると予想されています。私たち医学生の多くは、将来は災害拠点病院といった大規模病院に勤めることになると思います。将来医師としてのキャリアを歩むなかで必ず災害は起き、受援者または支援者になる日が訪れることでしょう。刻一刻と状況が変化する災害時においては、どのように行動すべきか、自身で考えて即座に行動する必要がありますが、その判断は災害医療に関しての知識を有していなければ非常に難しいことです。だからこそ、平時からのトレーニングが重要となるのです。

運営メンバー

代表 柏木 杏奈(かしわぎ あんな・長崎大学医学部医学科5年)

各種SNS

日本災害医学会学生部会(日本DMAS)

・Email
nippon.dmas@gmail.com

・公式HP

・Facebook

・Twitter

・Instagram

https://www.instagram.com/japan_dmas/

・公式LINE
https://lin.ee/sFRcLUb

各支部の情報は以下のURLより見ることができます。

まとめ

こちらの日本DMASさんは医療系の学生団体の中では珍しく、看護学生が多い団体さんです。看護学生は、災害看護という分野で災害医療を学ぶことがあるらしく、そこから興味を持って参加されることが多いのではということです。また、代表の柏木さんは医学生にも災害医療にもっと興味関心を持ってもらいたいという思いで活動されているとのことです。日本は地震に限らず災害の多い国です。ぜひ、災害医療に興味のある方は参加してみてください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?