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DOC 活動報告① 新歓

#3

1年間の活動も間もなく終了し、次の代へと引継ぎを行う時期になりました。良かったことや、反省点も含め、この一年の活動の振り返りと総括をしたいと思います。ちょっと強引で主観的な長文にはなりますが、よろしくお願いします。(代表)

春の新歓イベント(建築巡り)

第1回上野公園編

上野公園編は、この春入学した1年生向けに開催したイベントで、履修登録相談会に来てくれた1年生に声をかけ、みんなで上野公園にある建築を見て回りました。
 建築とはなんぞやという感じの1年生に、日本にある非常に有名で美しい建築を案内して、ざっくりとしたイメージを持ってもらいつつ、上と下の学年のつながりができたらいいなという気持ちで企画しました。

こんな仰々しいポスターまで作りました
  • 国立西洋美術館


コルビュジエに思いをふけるT君

世界遺産に登録され、改修工事中だった国立西洋美術館は個人的にも行きたかったし、理科大の建築教育、特に1年生の建築学入門においては必ず通る建築なのでここは譲れない場所でした。
 美術館内は各自思い思いの順に見学し、光と影の空間の美しさに魅了されていました。私自身もこれまで、たくさんの建築を見てきましたが、この国立西洋美術館は、光、空間、影のどれをとってもやはり別格のような感じがします。(某教授の教育の成果かな?)

開放的で印象的な19世紀ホール


当初は自然光で照らしていた照明

 余談ですが、この時の企画展は、新収蔵版画コレクション展だったのですが、その展示室の壁の色が大好きで自室の壁紙もこの色にしようと思ったぐらい記憶に残っています。

照明によって淡く壁の色が違って見える
深い海のように重さを持つ青と軽く浮かぶような作品たち


  • 東京文化会館

ル・コルビジェの弟子である前川國男によって設計された東京文化会館は、国立西洋美術館のちょうど真反対にあります。師の美術館に敬意を払うように建物の高さが揃えられているとされ、建築としての見た目にも近いものを感じることのできる二つの建築は、そうした師弟の関係性にも注目すると非常に深く学ぶことが多いなと感じました。


天井は無数の星空をイメージ


  • 国立国会図書館国際子ども図書館

藝大そばにあるこの図書館は国が運営する子どもに関する書籍を集めた図書館です。明治39年に建てられて図書館で、その希少価値から免震構造になっています。

ルネッサンス調の外観

特に面白いポイントは、レンガ棟(旧帝国図書館)の洋風な空間と安藤忠雄が手掛けたアーチ棟の現代的な空間の組み合わせです。

洋風で開放的な空間


レンガ棟とアーチ棟の間に日が差し込む


リノベーションの例としても非常に興味深く、見どころの多い建築でした。


資料室前の静謐な空間


 個人的にはこの階段がお気に入りです。右の壁はもともと化粧レンガの外壁でしたが、改築時にラウンジ設置に伴って内装の一部となりました。
 左のコンクリートはおそらく改築時のもので、左右でレンガとコンクリートという建材の対比を見ることができるのはもちろん、その間にある透き通ったガラスの階段は、左右の力強く重い色合いから視線を逃がす効果があり、一見何でもないように見えて、複雑な空間になっています。

こうして1回目の新歓イベントは盛況のうちに終了しました。だいたいこの時参加してくれたのが、7人ほどでした(うち3人が1年生)。直前の告知だったのに来てくれて本当にうれしかったです。代表としてもいろいろと勉強になりました。


反省点
良かった点
・直前に思いついてフットワーク軽くとりあえずやってみた
・大学で勉強していた内容を思い出して、なんとか軽く説明はできた
・国際子ども図書館は、想像以上に勉強になる要素があった

反省点
・お知らせが直近過ぎた
・あんまり行く場所決めなさ過ぎて、少し頼りなかった
・もう少し事前調査しておけば、解説できた
・歩いて写真撮るだけにならず、もっと双方向での活動ができたらよかった
・建物のチョイスはこれでよかったのか


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